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過去に何度か取り上げてきましたが、ソファにおける張地選定はその表面積が大きいだけに決して軽視出来るものではありません。

また、それには少なからず条件が付加されるだけに、その選定基準においても複雑になる傾向が感じられます。

ここで言うところの条件とは、子供さんが小さいとかペットを飼われているとか、いわゆる憧れのインテリアコーディネイトとは別の観点にて汚れが目立たないものとか爪を立てられにくいものとか一気に現実世界に突入します。

もちろん現実的な観点は無視できないものの、これに意識を向けすぎてしまうと本末転倒になりかねません。

今回はまったく別の内容になりますが、ソファの張地をご覧になる際の見方が明らかに違うと感じられるときがあります。

これは製品自体の見方が違う場合と近いものがあり、結局のところはそれに関連する専門分野に携わっていることが分かります。

資材メーカーであったり生地メーカーであったりと、完全なプライベートタイムであっても自然とそのような見方になってしまうことは職業病と言えるかもしれません。

それが具体的にどのように違うのかと質問されると回答に困るのですが、文字通り見方が違うとの言い方が最も適切なものとなります。

一般の方では見ない角度からご覧になったり、ある一点を集中的にご覧になったり、また生地であればその組成を同時に確かめられ、本革であればサンプルを折り曲げてその部分を凝視したりされます。

それだけに返って分かりやすいとも言えるもので、自然とその分野の専門的な話題になり、結果としてこだわりのスペック面を充分ご理解いただくことに繋がりますので、やはり専門家の視点からも充分耐え得る製品開発が必要なのでしょう。

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