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すべてにおいて当て嵌まるものではないですが、少なくともソファにおいては重量が重いほうがクオリティは高いとされています。

その理由はいろいろあり、一般的な張りぐるみタイプにおいては中身が見えないだけに、その部分でコストダウンを図ることになります。

例えば構造体に合板を主材として用いるのか、それとも堅木の厚い無垢材を主材として用いるのかによりその剛性面で大きな差が生じてくるのですが、重量もまた変わってくることは容易に想像できると思います。

その硬いフレーム全体を包むウレタンにおいても、その比重や厚みにより重量はずいぶんと変わってきます。

同じ体積であっても高比重のものは低比重のものよりも重くなると言うことであり、これは良く言われる「へたり」(形状が変化して戻らなくなってしまうこと)と密接な関係があります。

その体積においても、硬いフレームを感じさせないようにするためには相応な厚みも必要になることからも必然的に増えてきますので、これも重くなる理由のひとつです。

尚且つストロークのある、もっちりとした座り心地を実現するためには、良質なフェザーをたっぷりと吹き込んだり、厚みのある高比重ウレタンを何層も仕込んだりと、やはり必然的に重くなります。

更に、これはあまりイメージにないかもしれませんが、表皮材である張地においてもしっかりとした厚手で細かく織られているものになれば重量も重くなり、1㎡当たり1㎏を軽く超えてくるものもあります。

一部ダイニングチェアのようにその機能性からも極力重量を抑える必要があるもの以外においては、このように上質で高耐久な家具を作ろうとすると必然的に重くなってくることは事実のため、重量も一つの判断材料とされることも間違いではないでしょう。

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