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このような内容は以前より良く言われることなのですが、最近は特にこの必要性を感じることになっています。

例えば家具においては、単にモノの良さをいくら力説したとしても、それを実際使用することにより「どのようにライフスタイルが変わるのか」について分かりやすく伝えることが出来なければ、強く心に響かせることは難しいのかもしれません。

反対にそれが実際の目に見える形で表現することが出来れば、その時点でモノをはるかに超えたところで意識がグッと向いてくるように感じます。

誰もが「こんな生活をしてみたい」との意識を持っていると思われ、決して贅沢と言う意味だけではなく、それを実現すべく日々各々が頑張っているのかもしれません。

その環境はもちろんのこととして、思い描くライフスタイルは様々でしょうし、それらにマッチすることがあれば自ずと意識も向き、ワクワクとした気分にもなると思われます。

しかしながら現実社会はその他諸々のことが多く、理想のライフスタイルを実現することだけに意識や経済的資源を集中させることは出来ないことも事実です。

それでも少しだけでもそれに意識を向けることが可能であれば、きっと他のことよりも人生において大きな意味があるようにも感じます。

これは個人的な概念ゆえすべての方々に勧めるものでもありませんが、何かひとつでも本当にお気に入りの家具が傍にあるだけでとても豊かな気持ちになるものです。

これは贅沢との概念ではなく、また他人に自慢するためのツールでもなく、自分自身の心の中だけで完結することです。

それだけに本当の豊かさと言えるのかもしれませんし、心に響くようなコトを提案することが結果として上質なモノに結び付いてくることを心に留めて、デザインに活かしていきたいと考えています。

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