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家具の中でも特に、椅子やソファはそれに直接腰掛けるだけにその使い勝手は各々の体格と密接な関係があることは間違いありません。

最も分かりやすいところではキッズ用の椅子もありますし、これは極端な例ですが大人であってもその体格差は決して小さなものではありません。

男女の体格差も歴然としているものの、性別による家具開発が一般化しているものでもありません。

洋服のように家具においても体格別に細分化することも可能だと思われますが、そこにはコストの問題が発生することは容易に想像出来ます。

結果として、一般的には標準的なサイズを基準として製品が開発されることになるのでしょうが、それだけに家族全員にとってベストなサイズとなる家具を見つけることは不可能と言っても過言ではないのでしょう。

ソファにおいてもこの問題は少なからず見られ、好みのデザイン性や体格とのマッチングの観点からご主人と奥様の意見が食い違うなんてことも当然のように起こり得ます。

そのような際に、ご夫婦別々に2台を選ばれるようなことも現実的に見られるようになっていること自体悪いことではないものの、心情的には同じソファに家族揃って腰掛けていただくことを望むものです。

日本国内だけに限ってもこのような現象は少なからず見られるもので、世界に目を向けるとこの基準は更に難しくなります。

そのひとつに標準体格に合わせたサイズ感があることはもちろんのこととして、世界基準とマッチさせるためにはそれ以上に意識しなければいけないことが多々あるのかもしれません。

いずれにしても、もっと広い視野で全体を見渡す必要があるのでしょうし、今までの日本標準サイズについての固定概念に対しても、少しばかり勇気を持って内側から殻にヒビを入れていくことから始めたいと考えています。

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