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同じソファの場合、2人掛けの大きさが3人掛けの大きさの三分の二の価格になることはありません。

同様に、1人掛けのソファが3人掛けソファの三分の一の価格になることもあり得ません。

分かりやすく言えば、仮に小さくなったとしても肘掛けの大きさが極端に小さくなることもなければこれが左右から消えて無くなることもないためで、その製造に掛かる工数はほぼ同じであることから、材料費も含めて大幅にコストが下がることはないためです。

そのように考えると、サイズが小さくなるほど割高感が強くなってしまうため一般的に1Pサイズソファの需要は決して大きくないだろうとの判断に至ります。

実際1Pソファが2Pや3Pソファよりも多く売れているとの声は聞いたこともなく、決して価格が安くないことや左右の肘掛けを一人で占領出来ることからも個人的には究極の贅沢ソファなんて表現することも珍しくありません。

従って展示品として1Pサイズを提案することも少なく、おそらく同様の理由より結果としてショップにてこれらの姿を見かけることはとても少ないものと思われます。

しかしながらソファの大きな機能のひとつであるしっかりと腰掛けた際の感覚を最も的確に表現出来るサイズは1Pであるとも言え、また提案の最初の一歩としては悪くないのかもしれません。

一方、ソファは単にしっかりと腰掛けるだけの機能を有しているものでもないと考えていることからも、大きいがゆえに可能となる寛ぎのスタイルがあることも事実です。

時には肘掛けを枕に横になったり、肘掛け部を背もたれ代わりにして足を伸ばしたりと、思い思いの姿勢で寛ぐための機能も満たすことが重要だとの考え方ですが、先ずはしっかりと腰掛ける機能を最大限感じていただくための1人掛けとの選択肢も充分あるのかもしれません。

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