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決して大きな都市でもない市場において、かつては高額な家具を沢山販売されるインテリアショップがありました。

正直なところ当時はとても驚いたのですが、スタッフたちの意識面の高さが背景にあることを実感したことも思い出します。

既に15年以上が経過していることもあり、「当時は良かった」との言葉が聞こえてきそうですが、必ずしもそればかりではないようにも感じています。

先日は久しぶりに代表者の方からの連絡を受けたのですが、「もっと売れやすくするためにも価格面の協力をお願いしたい」との内容です。

最近になり同じものが数台立て続けに成約になったことが背景にあるようで、「更に売るためにも必要」との内容には正直なところとても残念な気持ちになりました。

20年近く前に比較的多く聞いた表現もあり、「○○万円までならば売れる」だとか「○○万円の声を聞いた途端に売れなくなる」とか、その内容は一体だれが決めたのでしょうか。

少なくともその当時はそのような表現に対して否定的な姿勢を持たれていただけに、そのように意識面を変化させてしまう状況が背景にあると考えると何とも言えない気持ちになります。

もちろん数多くの実際の接客の中から得る感触なのでしょうが、それをそのまま受け入れざるを得ない状況をつくり出していること自体に大きな問題を感じます。

それに対しては各種反論も聞こえてきそうなのですが、時代や世の中を言い訳にしたのではそれ以上建設的な話が出来ないことを、先ずは確認したい気持ちです。

すべてにおいて前向きな内容ばかりではありませんが、先ずは後退させないことを強く意識付けする必要がありそうです。

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