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家具においては特に、一見して同じように見えるものが市場に氾濫しているようです。

一般消費者にしてみれば選択肢が増える意味合いにおいて決して悪いことではないのかもしれませんが、その価格帯もかなり幅広く「見れば見るほど益々分からなくなった」との声は少なからず耳にします。

その中から間違いのないものを選定することは、その構造も含めて家具についての専門的な知識を有していなければ難しいのかもしれません。

一般的にはとても難しいことゆえ、結果として仮に失敗しても後悔が大きくないような価格帯に抑える意識が芽生えるように感じています。

それほど高額ではなかったこともあり仮に何かあっても諦めがつくとの意識だと思われますが、このような基準にて購入/使用されることにはやはり違和感を覚えざるを得ません。

そもそも最初から多くを期待していないと言うことですので、そのような意識で購入されたものに果たして愛着を抱くことが出来るのでしょうか。

結果として大事に使用されることは少ないのでしょうし、その結末は短寿命からくる使い捨てと言うような悪いサイクルが見えてきます。

更に言えば、そのような環境下で育つ子供たちにどのような影響を及ぼすことになるのか…、その結果としてそのような使い捨ての意識が受け継がれていくのかもしれません。

しかしながら一般的にはすべてにおいて良いもの(高額品が多い)を揃えることは難しいものですし、何か一品でも良いので本当に愛着の持てる家具がある環境をお勧めしたいものです。

このような観点より家具メーカーサイドとしては、どれも同じように見えるものを開発するのではなく、明らかに違うと感じさせる卓越したモノづくりを意識する必要があるのだろうとも考えています。

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