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住宅の場合は木造や鉄骨造・RC構造が代表的なものだと思われます。

 

かつては当然のように木造が主流だったのでしょうし、その後新たに開発された新素材を用いることにより、木造では難しかったことを可能にしてきたのでしょう。

 

また同じものであっても素材を置き換えることにより、例えば強度が増したり軽量化することが出来たりと、基本的にメリット部分を強調することになるのだろうと思われます。

 

一方では木造住宅が完全に姿を消したものでもなく、すべてにおいて新素材に置き換わるものではないことの典型的な例のように感じています。

 

お椀においても、木地に漆を塗ったものは唇に触れた瞬間の温かみは独特なものがあり、これを他の素材や仕上げで表現することは難しいことからもその需要はなくなることはないのだろうとも思われます。

 

これはほんの一部に過ぎず、木を使うことのメリットは加工性の良さだったり

それゆえのコスト面だったり、何よりもそれ自体が醸し出す温かみは他の素材にはない絶対的な価値なのでしょう。

 

堅木と言われるものでも何か別の硬いものにぶつけてしまうと多少なりとも凹みますし、それにより衝撃を少しでも吸収していると考えれば優れた機能とも言えるかもしれません。

 

その凹みにおいても、限界はあるものの無垢材であれば復元させることも出来ますので、やはりとても素晴らしい素材だと言うことが出来るでしょう。

 

もちろん素材として完璧なものでもなく、例えばそれに強いとされるチーク材においても屋外環境で使用されることによりその劣化を完全に防ぐことは出来ません。

 

特殊な用途の場合はそれに代わる素材を使用することになりますが、特に家具においては素材として総合的に木材が優れていることを再確認することになります。

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