Pocket

その道のプロは必ず存在するもので、良い結果を求めるのであれば、そこに多くを口出しされることは避けることが賢明だと思われます。

 

一方の見方としては、その道のプロではないことをわきまえることも必要だろうと考えています。

 

例えば、同じデザインでもプロダクトデザインとグラフィックデザインはまったく別物になりますので、例えば有名なグラフィックデザイナーがプロダクトデザインを手掛けることは本来専門外となります。

 

かつては建築家が家具デザインも手掛けていたのですが、これは自身が設計した空間に設置する家具においても自身で手掛けることが当たり前だった時代のことであり、その関係性は比較的近いものがあることからも大きな違和感を抱くこともありませんし、そのような環境から現代にも残る名作が多く生まれていることも事実です。

 

私が子供のころには、デザイナーと言えばファッションデザイナーのことをイメージされる人がとても多かったことも思い出されます。

 

それだけファッションの世界においてはデザイナーの存在は有名でしたし、デザイナーズブランドの勃興期と言える時期だったのかもしれません。

 

デザイナーは表面に出ない各種分野に存在しており、大手メーカーのデザイン部においては、現実的には多くの精鋭たちがそれを専門として取り組んでいるのです。

 

そのように考えるとデザイナーの位置づけは決して華やかな世界だけでもありませんし、むしろそうではない世界に多くのデザイナーが活躍されているとも言えるでしょう。

 

その分野も多岐に渡り、同じデザインの仕事であっても内容はまったく異なるものゆえ、その専門性の高さを理解することが何よりも大事なことかもしれません。

Pocket