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職業柄だと思われますが、特にエンジニアの方々はスペックを判断基準にされる方が少なくないように感じられます。

ソファにおいては、耐久性や座り心地の観点よりウレタンの比重(密度)が重要な要素となるのですが、これだけがすべてではありません。

先ずは勘違いされている方も少なくないようですのでここで確認しておきますが、「ウレタン比重が高い(重い)=硬い」・「ウレタン比重が低い(軽い)=やわらかい」ではありません。

例えば、やわらかく沈み込む座り心地がお好きなものの、それゆえへたりやすいと思われている方が予想以上に多い現実があるようです。

高比重でもやわらかいウレタンもありますし、高比重ならではの腰のあるやわらかさはまさしく上質感あふれる座り心地となります。

もちろんこれを単体(単層)にて使用するものではなく、違う種類のウレタンをいくつもの層にすることで奥行きの深い座り心地を表現することになります。

その上に位置する表層部には上質なハンガリー産スモールフェザーがたっぷりと入っているものがオーセンティシティソファの代表的な仕様となりますが、前記の通りこれだけではありません。

そのベース部には最も品質が高いと言われイタリア高級ブランド各社が採用しているウェビングテープを密に張り込んだ枠が落とし込まれており、ある意味これがウレタン以上に重要な部分になります。

それ以外においても座面や背もたれ部の角度等、人間工学に基づき設計されていますし、それにクッション部の沈み込み具合も計算されていますので、単にスペックだけで判断できるものではないと言うことです。

張られる表皮材によっても座り心地の感覚は違ってきますので、ソファにおいてはスペックだけで判断することは難しいとても奥の深い家具だとも言えます。

それだけに、より専門性の高い販売店やメーカー直営店にてご納得いただけるまで確認されることが大事になるでしょう。

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