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ソファにおける張地(生地)の重要性については何度か触れてきました。

 

選定基準としてデザイン性や座り心地と同等とまでは言わないものの、それにより室内の印象が大きく変わりますので決して軽視できない部分となります。

 

一般的にはベーシックカラーを中心として室内にマッチする微妙な色味を吟味したり、寛ぎを得るための肌触り感等を実際試したりするのですが、子供さんが小さい場合やペットを飼われている場合はかなりの比率で選択肢が狭まってしまいます。

 

ペットの爪立てには人工スウェードが強いとか、汚れがついても水だけで簡単に落とすことが出来るとか、最近はこのご時世もありアルコール除菌も可能であるとか、いろいろな情報が飛び交っています。

 

もちろんその部分を重要視される判断基準もあると思われますが、あまりにもその部分ばかりがクローズアップされ過ぎると本来張地が持つ大きな意味合いがかなり絞り込まれる印象が強くなります。

 

ある機能性を持たせることが開発コンセプトとなることからも、どうしてもその風合いだとかテクスチャーだとか微妙な色味だとかが多少なりとも犠牲になっている印象もあります。

 

結果として単調な印象になりがちですし、率直なところあまりおもしろくない仕上がりとなるように感じています。

 

ソファの張地としてのファブリックはそれこそいろいろな織り方があり、糸の色味や太さも含めると、そこからは多種多様な表情が生まれます。

 

それらを見ているだけでもとても楽しいですし、実際それをソファに張った際の仕上がり具合を想像するだけでもワクワクします。

 

オーセンティシティソファの表皮材はすべてカバーリング仕様となりますので、ウッドフレーム部のデザイン性や樹種との相性も含めてその組合せも多種多様となり、各々がつくり出す表情もとても興味深いものですので、極力選択肢の幅を広げることをお勧めしたいものです。

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