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ソファのベースクッション部分については以前にも記したことがあると思われます。

本体に座クッションや背クッションが置かれるタイプであれば、それらを取り外した下の部分がそれに当たります。

一般的には見えない部分ともあり、それだけに悪い意味でのブラックボックスとも言えるかもしれません。

皮肉なことにコストダウンを図る部分としては最適な部分ともなりますので、おそらくはその構造体の仕様について積極的な説明を受けることは少ないものと思われます。

反対に、その上に設置されるウレタンの質や比重、また一部仕様に見られるポケットコイル等の説明は比較的積極的だと思われます。

それらはどちらかと言えば表層部に近いところの仕様となり、比較的簡単に目視することも可能な部分ですので、説明する際にも適しているのでしょう。

もちろんそれらも重要な要素であることに違いはないものの、それ以上に肝となる部分に見えない部分となる構造体があるのです。

比較的よく耳にするものとしては、コイルスプリングやSバネ(スネークバネ)があると思われ、それらの耐久性に比べるとウェビングテープは多少なりとも劣るとの内容です。

ウェビングテープ自体の品質に問題があるとの認識もまかり通っているようにも感じられますが、一部の粗悪品を除けばそれは既に過去の話となります。

その背景としてはいろいろとあるのですが、簡単に言えば品質が最も高いとされるイタリア製ウェビングテープを用いることによりかなりのコストアップとなることが最大の理由となります。

従って、これを用いるソファはイタリア高級ブランド製品に多くなるのですが、それがソファの下地として最も優れた素材である証でもあるため、情報を正しく受け止め真髄を見極めることが大事になります。

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