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家具を設置するにあたり、その機能性はもちろんのこととして、先ずはその大きさについて検討されることになると思われます。

分かりやすいところではダイニングセットがあると思われ、先ずそのテーブルで何名の方が一緒に食事をとるのかは最初のステップでしょう。

それにより椅子の数が決まりますし、必然的に最低限必要なテーブルの大きさも決まってきます。

その形状についても、一般的にはスペース有効活用の意味合いにおいて長方形や正方形となりますが、円形だったりオーバル形だったり、他にはシンメトリックではない変則的な形状も選択肢に含まれるのでしょう。

ソファにおいても同様となり、何名でどのように使用されるのかは最初のステップになりますが、スペースとの兼ね合いもありますので理想と現実には多少なりともギャップがあるものです。

つまり動線との兼ね合いは決して無視できないと言うことですが、個人的にはこの数字に縛られ過ぎることも如何なものか…と思うことも少なくありません。

最低動線とされる数字は目安として当然必要なものですが、例えば僅か5センチ程度のことでソファサイズを一段階小さくすることはデメリットの方がはるかに大きいものと考えています。

ソファは寛ぐための家具ですし、機能性としては小さなものよりも大きなものの方がメリットは大きいものです。

少しばかり乱暴な表現になるかもしれませんが、ソファにおいては「大は小を兼ねる」とも言えるもので、小さなものを大きく使用することは出来ませんがその反対はクッション等で調整することは充分可能です。

寛ぐスペースは広いに越したことはないと言うことであり、そのために日々の生活動線を大いに犠牲にすることは本末転倒とも言えるものの、多少のことであれば基準寸法を若干下回ったとしても大きな問題とはなりませんので、数字にとらわれ過ぎないようにすることが賢明だと考えます。

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