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ご自宅を新築されるにあたり、決して総数は多くはないものの、いわゆる造作ソファを希望される方も見られます。

一般的な置き型のソファにおいては、動線を確保しながら空間に対して適正なサイズやスタイルを図面中に落とし込みにて検討されることになります。

一方の造作ソファと言われるものは、例えば壁間にピッタリと納めるようなものや、下げ床リビングの3方向に腰壁を設けて、上から見るとコの字形となるような団らんスタイルもあります。

造り付けのベンチのようなスタイルになるのですが、住宅の場合は台座と言われるような台を建築工事にて造られることが多く、その上に座クッションや背もたれとなるクッションを設置することになります。

一般的には板座となることが多く、その場合はやはり座り心地は硬めでウレタンの潰れ代だけがクッション性となりますので、いわゆる底突き感を消すことは難しいものです。

このような仕様は以前のウッドフレームソファがそうでしたし、置き型の座クッションを取り外せば下地が見えることもあり、多くの場合はスノコ状のものを落とし込み設置することになります。

通気性は良いもののやはり板は板ですので、その部分にはクッション性がないことからも底突き感を排除することは出来ませんでした。

やはり板座の上にクッションを設置しただけでは良い座り心地を表現することに限界があり、更に板の上でウレタンが潰されることにより一切の逃げがないことからも劣化が早まることは避けようがありません。

それが一般的な造作ソファとも言えるかもしれませんが、オーセンティシティソファに初めて採用されたイタリア製の高耐久ウェビングテープを張り込んだ枠状のものを落とし込み設置することにて格段に座り心地が良くなるのです。

結果として、座り心地に大きな期待を寄せることが出来なかった造作ソファの幅も広がりましたので、このような選択肢も含めることにより家づくりは更に楽しいものになるのかもしれません。

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