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ソファにおいては特にですが、その価格帯は二桁違うことは当たり前の状況となっています。

数万円のものもあれば数百万円のものもありますので、それゆえどの程度の価格帯製品であれば問題ないのか、いわゆる適正価格について判断することは難しい現実があります。

数万円のものを最高のクオリティとの認識にて購入されることは少ないと思われるものの、いわゆる一生ものと呼べるソファとはどのようなものなのか少なからず興味があるところではないでしょうか。

先ずはその耐久性について、その特性からも座り心地が一生変わらないことはないのですが、少なくとも構造体は絶対壊れないとの意識にて製造されているものが望ましいでしょう。

また、消耗品と言われるクッション中材や表皮材においては工場に戻すことがなくても容易に交換できるような仕様が望ましいとも言えます。

一方では、一生もののソファは必要ないとの選択肢も存在するでしょうし、その場合は比較的安価なものを何度か買い替えていくことになると思われます。

各種考え方や事情もありますので、そのこと自体を否定するつもりはありませんが、安価なものに最上の座り心地を求めることは非現実的ですので、座り心地にこだわるのであれば相応な価格帯の製品になります。

そのあたりのバランス面で納得できるものが理想ですが、例えば座り心地はそこそこ満足できるものでその価格もリーズナブルに感じるものを何度か買い替えることを前提とした選択肢について考えてみたいと思います。

その2倍の価格となる製品が良いことは分かっているものの、初期投資額を抑えたいとの事情があれば「1回買い替えても同じことじゃないか」との判断になると思われます。

しかしながら、その過程では廃棄処分されるものが発生することを忘れてはいけませんし、そのことは全世界からみれば数字にも表れないくらいのほんの僅かなことかもしれませんが、そのような意識面の積み重ねが現在の環境問題の一因であることも認識すべきだろうと考えています。

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