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ソファにおいては、すべて生地でくるまれた張りぐるみタイプと、あえてそれを露出させているフレーム(スティール/ウッド)タイプの2種類になると思われます。

オーセンティシティソファは後者のウッドフレームタイプとなり、おそらく座り心地においても本物となるウッドフレームタイプのパイオニア的な存在だと言っても間違いないでしょう。

何度か記した記憶がありますが、ウッドフレームソファは元来まったく違う技術の集大成とも言えるもので、それだけに家具メーカー一社にてこれを完成させることは難しいことが現実です。

ウッドフレーム部を製造する技術とソファとしての代表的な機能となるクッション部分の技術はまったく違うものなのです。

それゆえ、どちらかが優れていても一方の技術力が伴っていないことからも、率直なところいずれも完成度が低かったと言えるでしょう。

椅子の延長戦上となるいわゆる長椅子の域を脱するものではなかったり、ソファとしての機能性は相応に有していてもフレーム部のつくりがそのグレードに達していなかったりと、少なくともこのバランスが取れていたものはなかったと思われます。

また、いわゆる消耗品の類となるクッション中材や表皮材のメンテナンス性の観点では、これが容易に出来るものも予想以上に少なかったものです。

座/背クッションが置き型ではなくボディと一体形となる仕様では、中材を交換しようとする場合は工場に送り返す必要があります。

その場合は往復の送料はもちろんのこととして、工期についても相応に要することになりますので、トータルの費用面も考えると結局のところ買い替えを選択されることになるようです。

買い替えには廃棄も常にセットとなることからも、やはりクオリティ及びメンテナンス性に優れたものを最初から選定されることの意味合いは大きいと考えます。

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