「適正サイズ」

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家具から選ぶ住宅設計が理にかなっていることは過去に記したことがあると思われます。

器ではなく生活に直結する中身(家具等)から選定することはある意味当然のことと言えるのですが、必ずしもそうとはならない事情があることも事実です。

典型的なものとしては建売住宅があると思われ、また分譲マンションにおいても自由設計とはならないことが一般的でしょう。

その場合は間取りやその広さにより設置する家具等について吟味することになるのですが、必ずと言っても良いほどどこかに妥協点を見付けなければいけない状況になるようです。

多少間取りが変則的だったとしても絶対的な広さがあればどのようにでも対応出来るのでしょうが、現実的にはその限りではないことからも特に家具選定はすんなりとはいかないのでしょう。

その中でもリビング/ダイニングの家具については生活の中心となることからも最初に選定されることが多いようで、大きく分けるとダイニングセットとソファになります。

ダイニングセットについては家族構成により必要とされる椅子の脚数が決まり、お部屋の広さにより多少は前後しますがそれに伴うダイニングテーブルの大きさや形状も決まってきます。

ソファについても同様にそのスタイルや大きさも決まってくるのですが、理想と現実に少なからずギャップが生じることも少なくないようです。

この時点で往々にして「もう少しでも壁間があれば…」とか「もう少しでも正方形に近ければ…」のような気持になることからも、少なくとも100%満足したソファ選定とはいかないようです。

一方では、必要最低限の生活スタイルにマッチするようなソファのスタイルとサイズを決められることにより、それがまさしく適正サイズとなる物件も少なからず目にしてきたことからも、やはり現実的な生活スタイルを具体的にイメージすることが最初のステップのように感じます。

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