「時代の見極め」

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ブランディングにおいて、記憶に新しいところでは有名なインテリア雑誌にイメージ広告を掲載するようなこともあり、当時は即効性がないことも重々承知していました。

いわゆる費用対効果が論点になるのですが、即効性はなくとも長い目で見れば必ずや少なからずの効果はあるだろうとの判断だったと思われます。

当時の広告代理店からの説明では、例えばMOOK本になれば保存性も高くなることからもそれに広告掲載することは長期的な効果も見込めるとの内容だったと記憶しています。

またMOOK本ではなくとも保存性が高い専門誌となればその効果は高いとアピールされたことからも、「保存期間=広告効果」との理論だったのかもしれません。

当時はそのことを真っ向から疑うこともなく、特に格式の高い有名インテリア雑誌ともなればなおさらのことだったのでしょう。

しかしながら明らかに時代は移り変わったもので、有名インテリア雑誌に広告掲載することは広告主/雑誌社双方の関係性や双方のブランド価値を維持することに辛うじて繋がっているようにさえ思えます。

現在はいわゆる信憑性の高いSNSの効果はかなりのものですし、数冊程度の雑誌とは比較にならないほどはるかに多い情報量をスマホ等にて容易に得られる時代になったのですから、やはりこれを有効活用することは自然の流れなのでしょう。

一方ではそれゆえ多くの情報が氾濫していることも事実ですので、賢く取捨選択できるように日頃より上手に慣れ親しむことも必要なのかもしれません。

このように広く知らしめる方法も時代と共に変化してきましたし、また今後においても変化を続けるのでしょうから、既成概念にとらわれることなくよりフレキシブルな姿勢を持つことが益々必要になるのでしょう。

それと同時に、ブランディングにおいても重要な要素となりますので、その塩梅については上手に見極める必要もありそうです。

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