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その表面積からも、ソファにおける張地の役割はとても大きいものです。

いわゆる椅子張地となる生地は何十年にもわたり数多く見てきましたが、総合力から言えばやはりイタリア製に勝るものはないだろうと個人的には考えています。

もちろん各社特徴が違うことからも、それら多くのイタリアメーカーより直接買い付けることが前提となりますので、必要に応じて生地問屋より都度仕入れるのであれば、もしかすると大きなメリットは感じないかもしれません。

何よりもその色味や発色性にあると思っており、何とも表現できない色出しのセンスはやはりイタリア人ならではとも感じます。

一方では、日本人の一般的な感覚では如何なものか…とも感じてしまうものも一部では見られますが、それもイタリア人ならではのチャレンジ精神やそのいかなる結果も先ずは称えるイタリア人気質が背景にあると考えれば充分納得できるものばかりです。

そのような背景もあり、ある意味おもしろい生地が多く発表されますので、それらに触れ続けることは決して飽きることはないものです。

その組成においては、天然素材だけではなく化学繊維も上手に用いる印象があり、素材感や機能面だけを重視するようなこともありません。

それだけに変化に富んだおもしろいものが多く発表されますので、直接仕入れることを前提とすれば総合的にコストパフォーマンスが高いことも事実です。

このようにソファにも用いられる椅子張り地はとても豊富で、その各々において張りあがった際の見え方も様々となることからも、同じソファであってもカバーを替えることによりまったく違ったソファに見せることも可能です。

もちろん機能面をまったく無視するものでもありませんが、その比重が多くなればなるほど折角の豊富な生地群の選択肢がかなり狭まりますので、結果として本末転倒と言った結果を生み出すことも珍しくはありません。

カバーリング仕様のソファにおいては、張地自体を楽しむ気持ちも持ちながら選択するときっと満足できる仕上がりになると思われます

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