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いわゆるホームセンター家具とか雑貨ソファとか言われるような、安価ゆえの短寿命家具は多く存在しています。

組立式の家具においては、その素材としてパーティクルボードが用いられることが多く、それは木材チップを熱圧着したものともあり、その密度により木ネジの利き具合もかなりのバラつきがあるようです。

コストを抑えるためにも組立式となるのですが、それは一度限りと考えた方が無難なようで、何度もばらして組み立てることは想定されていないようです。

同じ木ネジ穴を用いると利かなくなるためですが、そもそも無垢材等と比較すると利き具合が甘いこともあり持ち上げて移動させる際にボードごと木ネジが抜けてしまった、なんてことも充分あり得ることです。

また、使用されるうえである程度の重量ともなると、一般的な地震の揺れにより最悪の場合は崩壊してしまうことも珍しくないようです。

そうなると寿命の問題ではなく暮らしの安全性にも直結してきますので、それら製品を見極める力も必要になります。

一般的にはとても安価な製品に多いものの、決して安価ではない有名海外ブランド製品の一部においても同様な基本仕様となるものも少なくない現実もありますので、価格帯だけでは判断しにくい部分もあります。

一方のソファにおいては、海外からの安価製品ゆえ安全性に大きな問題があるとは言えないものの、通年において過ごしやすい空間で使用することにより内部で害虫が繁殖したとの事例も耳にしたことがあります。

ソファにおいては一般的に内部構造が見えないだけに、常にそのような不安を抱えながら寛ぐことは不可能でしょう。

このように、コスト削減のために他国にて製造している一部欧州ブランド家具を除けば価格帯が製品寿命や安全性ともリンクしてきますので、このことは他の工業製品同様に、家具にも例外なく当て嵌まることを今一度再確認しては如何でしょうか。

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