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一般的には掛けた費用や労力に対する満足度のことを指すと思われ、類義語としては費用対効果やリーズナブル等が使われているようです。

以前にも記した記憶があるのですが、意外とそれら意味合いをはき違えて使用されている場合も少なくないように感じます。

例えば絶対的な価格が安ければそれだけでリーズナブルと表現される場合も見られ、大事な実際の使用性との兼ね合いについては評価基準として大きなウェイトを置かれていないようなケースも見られます。

それゆえ「安価=リーズナブル」のように用いられていることが少なくなく、その反対に一般的に高額と感じられるものはリーズナブルとは表現されないようにも感じられます。

仮に一般的には高額だと思われる製品やサービスにおいても、それ以上の価値を認めることが出来れば充分リーズナブルとも言えるでしょう。

このように、本来であれば「理に適う」とか「妥当な」とか「納得できる」との意味合いが、単に価格が安ければ納得できると短絡的に結びつけられたことが背景にあるようです。

もっと言えば、価格さえ安ければ少々のことには目をつむることも出来て「価格の割には悪くないね」との評価が一般化してように感じます。

一方のコストパフォーマンスにおいても、単に「価格の割には良い」との判断基準に基づき「コストパフォーマンスが高い」のように表現されることが多いように思われます。

もちろんそれも間違ってはいませんが、その価格の意味合いについても少しばかり掘り下げて探ると、仮に同じような製品と比較すると高額となるものにおいても、価格を設定するうえでの積算基準がまったく違うかもしれません。

例えば使用部材の仕入れにおいて、問屋経由なのか直接仕入れなのかにより入手価格はまったく違ってきますので、可能な限りコストを落としたうえで価格設定がされたものはその時点で充分コストパフォーマンスが高いと言えることも認識すべきだと考えます。

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