「ひと手間」

無垢材を用いた家具においては、同じデザインのものであっても製造する工場が違えばまったくと言ってもいいくらい違うものが出来てくる場合も少なくありません。

一見して分からないものであっても、細部に目を凝らすことによりまったく違う世界が見えてきます。

例えばテーブルの剥ぎ天板において、接着剤の性能が格段にアップしたことにより、いわゆるイモ継ぎであっても充分な強度を保つことが出来るようです。

しかしながら、当然のこととして接着部の表面積が広いほど強度が増すことは間違いありません。

そのためにもフィンガージョイントを施すことになるのですが、このひと手間を掛ける工場はとても少なくなっているように感じます。

同様に、オーセンティシティファインシリーズにもこのひと手間が加えられているソファがあるのですが、そのことを説明しなければ先ず気付くことはありません。

同じ一枚の無垢材を一旦カットにてこれを施していることもあり板の色味も同じことからも本当に目を凝らさなければ見えてこないような部分なのに、本当にこのひと手間を施す必要があるのでしょうか。

答えは間違いなく「YES」で、それにより強度は数倍どころではない数値で格段にアップするのですから、何よりも安心感が天と地ほど違ってきます。

ソファの場合は全体重を預ける家具になることからも、この安心感は本当の意味での寛ぎを得るためには必要不可欠と言っても過言ではありません。

オーセンティシティにおいては、表面に見えてくるフィンガージョイントのみならず、表面上はまったく見えてこない内部にもこのひと手間を掛けていますので、代をまたいで末永く安心してご使用可能な本物の家具なのです。

「ラインナップ」

開発サイドとして、一つの製品の中にも豊富なラインナップを持たせ、可能な限り多くの要望に応えようとする意識は不自然なこととは言えないでしょう。

当然のこととして、幅広い需要を取り込む観点において販売におけるリスク軽減があるのだろうとも思われます。

消費者の立場とすれば多くのラインナップより選択できるのですから、自身にとってちょうど良いものが見付かるのではないか、との期待感にも繋がるのかもしれません。

このように考えればラインナップが多いことに越したことはないのかもしれませんし、両者にとって何も問題はないようにも感じてしまいます。

しかしながらこれはあくまでも消費者にとっての選択肢の広さであり、発信する立場の開発サイドとしては、この意識面だけでは難しいように感じます。

自然とお客様に迎合することにも繋がるでしょうし、それが本当にお客様にとって良い選択なのかについて考えると、必ずしもその限りではないようにも感じます。

特に家具においては価格差がとても大きなものの代表格とも言えるため、本物のプロのアドバイスがなければ難しいものと思われます。

例えばソファにおいて、同じデザインの中にローバックやハイバックのように座り心地に幅を持たせているものも少なくないのですが、デザインバランスとしてその両方にベストなものはあり得ません。

また、座クッションの置き方を縦/横と変更することにより左右の組み換えを可能とするカウチも見られますが、本来のクッション構造としてその両方の座り心地を満足させることは不可能に近いと言っても過言ではありません。

やはり自信を持って「これだ!」と言えるものを継続的に開発/発信する意識が大事になるのでしょうし、それが日本の家具文化の向上にも結び付くものだと信じています。

「プライド」

これをくすぐられることは意外と少なくないのかもしれません。

決して悪い意味ではありませんし、それにより良い結果に結び付くことも少なくないようにも感じます。

心地よい買い物が出来た際は、もしかするとこの部分を上手にくすぐられたことにあるのかもしれません。

年齢と共に上質なものを見極める力が増すとでも言うのでしょうか、それとも上質なものでなければ満足できなくなるのでしょうか、特に日々の生活で囲まれる家具においてはそのように感じることが多くなっているように感じます。

同様な意識を持たれた方々が決して少なくないことを実感することも多くなっており、それゆえそのような機会に恵まれた際にはいろいろなお話をさせていただくことになります。

懐かしみながら昔話をする意味合いではないものの、かつての家具と言えば上質で高耐久なものが多く、少なくとも現状のような安価で短寿命なものはほとんど見られなかったように思われます。

家具に限らず、安価なものを購入する際にプライドをくすぐられるようなことは少ないでしょうし、満足感と言えば同じものを更に安く購入出来たことくらいになるのでしょうか。

しかしながら上質で高耐久なものはまったく違います。

決して安価なものではないだけに、上手に後押しされることにより結果として満足できる買い物が出来ますし、何よりもそれを使用するときの充実感は何物にも代えがたいものがあるのだろうと思われます。

このことは決して贅沢と言うことではなく、充実した人生を送るための環境づくりに必要と言っても過言ではないくらいに大事なもののように感じていますすし、更なる満足感を得るためにも常にプライドを持ち続けたいとも思っています。

「リーズナブル」

高額なものほど値引きを要求したくなるものですが、それがなくても充分リーズナブルだと言えるものも少なくないと思われます。

「リーズナブル=安い」と言うように誤用されるケースも多くみられるようですが、本来の意味は「理にかなう」と言うことであり、価格面で言えば妥当性があると言うことだと理解できます。

しかしながら、本当にその価格に妥当性があるのかについては、その分野の専門家でなければ見極めることは難しいのかもしれません。

家具においては特に当て嵌まるようにも感じており、その価格帯に大きな幅があることからも本当に良いものを見極めることは容易なことではありません。

上質な家具作りには使用される材料が重要な要素になるものの、それを入手する過程の方がそれ以上に重要なことだとも言えます。

分かりやすく言えば、仕入れ価格に糸目をつけなければどのような高級な材料でも手に入れることが出来るのかもしれませんが、それにより完成した製品が果たしてリーズナブルかと言えばその限りではありません。

例えば輸入に頼らなければいけない木材等においては、現地仕入先との関係性構築はもちろんのこととして、その輸入経費を最大限抑えることが必要になります。

時間を要する船便を利用するのか、それとも短納期となる航空便を利用するのかによってその経費に大きな違いが生じることは言うまでもありませんが、在庫量やその種類によっては都度使い分けることも時には必要になります。

簡単に言えば、同じものを仕入れる場合は総合的な判断により上手にコストダウンを図ることがとても重要になり、これが満足になされていなければ決してリーズナブルとは言えません。

オーセンティシティ家具においては、これに使用される最上級の木材や上質な生地の入手方法にも徹底的なコストダウンを図っていますので、とてもリーズナブルな製品であることは間違いありません。

「ペット」

室内で犬や猫などのペットを飼われている方は少なくないと思われます。

それに当て嵌まる場合、家具を選定される際にはかなりの高い確率で心配されることとして、それらペットの爪問題があります。

根本的なこととして、「ペットを飼っているからそんなに良いものは必要ない」との意識も少なくなく、とりわけソファにおいては良く耳にすることです。

張地を傷付けられることに神経質になり、それゆえ爪が入り込みにくいとの選定基準が優先され、同時に汚れや毛が目立ち難いとの基準も加わってくることも少なくありません。

また、ペットの爪にも比較的強いことや汚れが落ちやすいことをアピールしているマイクロファイバーを用いた人工スウェードが唯一の存在だと言われることにもなっており、このことに意識を向けるばかりに極端に選択肢が狭まっている現実があります。

もちろん弱いよりは強い方が良いでしょうし、そのような意識が自然と芽生える現実についても理解しているつもりです。

しかしながら、それがあまりにも行き過ぎると本末転倒になってしまうことを少しは認識する必要があるとだろうと考えています。

特にソファは寛ぐための家具であり、一般的にそこで過ごす時間はとても長いだけに、それに用いられる表皮材の肌触り感もとても重要な要素になります。

もっとも、柔らかな肌触り感だけがそれに向いているとの意味合いではないものの、少なくとも「これがいいんだけど爪が引っ掛かりやすいような気がする」とのことで諦めるようなことがないようにしたいものですよね。

家族の一員として飼っているペットなのでしょうから、みんなにとって心地よい場所をつくりだすことを最優先すべきではないでしょうか。

何よりも「ペットに対して失礼ですよ」とも言いたいところです。