「必需度」

これからの時期は新生活を始められる若い方々の引っ越しシーズンだと思われます。

その際に生活に必要なものを揃えることになるのですが、仮にその中で優先度の高さをA~Cで振り分けるとすれば、ソファのランクはBもしくはCなのかもしれません。

一方、絶対的にAに位置付けられるものとすればカーテンや照明器具があるのでしょうし、何かと出費が嵩むだけに必需品の中でもランク分けにて考えられることが多いのではないでしょうか。

「とりあえず必要だけど今は安価なもので良いだろう」とか「実際住んでみて必要だと思った時点で購入しよう」とか、考え方は様々なのですが点数が多いだけに各々が低価格であることに越したことはありません。

若い頃はこれが一般的な流れとも言えますが、安価なものは往々にして短寿命なものが多く、結果として同じものを何度も買い替えることになります。

そのような経験を積みながら本質的に良いものを見極める力を身につけて行くとすれば、このこと自体決して無駄とは言えないのかもしれません。

収入と共に徐々にランクアップしていくことになるのでしょうし、自身の身の丈に合ったものとの観点から言えば自然な過程とも言えるでしょう。

しかしながら家具の場合は特に、実際使ってみなければ分からないことが少なくなく、その中でもソファはその代表格だと思われます。

またその価格差はとても大きいだけに、どの程度のものが適正なものか分かりにくい家具の代表格でもあるため、少しでも分かりやすい環境づくりを行う必要もあるのでしょう。

それはやはりソファの必需度の認識をアップさせることにありそうですので、少しでも多くの方々にそのことが実感できる環境整備を行っていきたいと考えます。

「抜け感」

過去に2回ばかりこれについて触れたことはあるのですが、ウッドフレームタイプソファにおける最大の特徴とも言えることもあり一度整理したいと思います。

先ずは比較的多いそのレイアウト面で、デザイン性の特長を最大限活かすことが可能になります。

ダイニングとリビングを仕切るようにその中間に設置するレイアウトでは、背面も含めて360度見えることになりますので、後ろ姿にも大きな特徴を持つオーセンティシティソファには最適な環境かもしれません。

更に、パーティションの役割も果たすとすればやはり極力スペースが割かれないようにしたいと考えることも一般的ゆえ、張りぐるみタイプと同じ有効面積を有していながらもコンパクトなサイズ感であることも大きなメリットと言えるでしょう。

尚且つ圧迫感を抱かせないことも重要になりますので、抜け感のあるリズミカルなデザイン性はこの感覚を生活の中での楽しさに変換しているように感じています。

抜け感はオープンスタイルと言うことでもありますが、ソファの機能性として肘掛けも備えていますので、ピロ―クッションと併用することにより充分な寛ぎを得ることも出来ます。

仮に全体の幅を抑えたとしても時には横になることも可能で、例えばオットマンも併用することによりアームの下部空間より足を外に投げ出し充分な広さを確保することも可能です。

堅いフレームとその隙間から望む柔らかなクッションやその表皮材との対比は見た目の楽しさも演出することになりますので、スペースの有効活用面やデザイン性・実際の機能性においてどれも高いレベルで融合させているものがオーセンティシティソファと言うことになります。

「明けましておめでとうございます」

例年同様の書き出しになるのですが、早いもので新年のご挨拶も今回で12回目となり、干支で言えば一回りしたことになります。

これを機に過去11回分を一度に読み返すことも慣例化しており、自分自身の意識の流れを冷静に分析したうえで新年に繋げていきたいとの気持ちです。

昨年はソファにおける座り心地の味付けについて記しており、どれも良いことを大前提としたうえでの各種バリエーションだとご理解いただければと思います。

デザイン性の違いが与える印象はとても大きいのですが、仮にその座り心地はどれも同じと感じられるようではその印象も曖昧になってしまいます。

ソファの場合はデザイン性だけでは判断できない典型的な体感家具であることからも、見た目と最初に体感することになる座り心地はある程度一致することが大事になるとの持論に繋がります。

無意識に近いのかもしれませんが、見た目が与える座り心地の印象は必ずあるもので、予想以上に座り心地が良かったとのギャップを除き、そのギャップが大きすぎると良い印象には繋がらないと考えています。

しっくりくるとも言うのでしょうか、デザイン性も座り心地も同等レベルで納得いくことが大事になることは間違いないでしょう。

更に、それ以上の納得ポイントがなければ最終決断に至ることは難しいようにも感じています。

それは「安心感」であり、この部分は外観だけでは感じにくい見えないところに潜んでいるものです。

ソファは寛ぐための家具だけに、やはり耐久性については絶対的なものがなければいけないでしょうし、表皮材やクッション部においてはメンテナンス性が高いものである必要があると考えています。

もちろんオーセンティシティソファはすべてこれに当て嵌まります。

「重量」

すべてにおいて当て嵌まるものではないですが、少なくともソファにおいては重量が重いほうがクオリティは高いとされています。

その理由はいろいろあり、一般的な張りぐるみタイプにおいては中身が見えないだけに、その部分でコストダウンを図ることになります。

例えば構造体に合板を主材として用いるのか、それとも堅木の厚い無垢材を主材として用いるのかによりその剛性面で大きな差が生じてくるのですが、重量もまた変わってくることは容易に想像できると思います。

その硬いフレーム全体を包むウレタンにおいても、その比重や厚みにより重量はずいぶんと変わってきます。

同じ体積であっても高比重のものは低比重のものよりも重くなると言うことであり、これは良く言われる「へたり」(形状が変化して戻らなくなってしまうこと)と密接な関係があります。

その体積においても、硬いフレームを感じさせないようにするためには相応な厚みも必要になることからも必然的に増えてきますので、これも重くなる理由のひとつです。

尚且つストロークのある、もっちりとした座り心地を実現するためには、良質なフェザーをたっぷりと吹き込んだり、厚みのある高比重ウレタンを何層も仕込んだりと、やはり必然的に重くなります。

更に、これはあまりイメージにないかもしれませんが、表皮材である張地においてもしっかりとした厚手で細かく織られているものになれば重量も重くなり、1㎡当たり1㎏を軽く超えてくるものもあります。

一部ダイニングチェアのようにその機能性からも極力重量を抑える必要があるもの以外においては、このように上質で高耐久な家具を作ろうとすると必然的に重くなってくることは事実のため、重量も一つの判断材料とされることも間違いではないでしょう。

「地域の感性」

10年以上前にも記したことですが、その地に長年住み続けてはじめて身に付く感性もあるのだろうと考えています。

そのような観点からも、全国の家具産地と言われるところで生まれ育ち、その業界に身を置かれている方々の感性はまた違うものがあるのだろうと思います。

家具においては多くの場合手作業が加わりますので、工場で働く方々の感性はとても重要な要素だと考えており、その感性が実際の製品の中に自然と注ぎ込まれることは間違いありません。

全国の家具産地においてはそれぞれ違った感性が注ぎ込まれており、それはメーカーが違っても傾向として共通するものがあります。

同じ箱物や脚物であってもその地の傾向は製品ににじみ出るもので、結果としてそれが各々の家具産地における特徴となっているのでしょう。

その中にあっても当然のようにメーカー別の特徴もありますので、いろいろな意味で「らしさ」は必要なものだろうと考えています。

これは材料調達面においても自然と表れてくるもので、当然のこととしてコスト面の背景は決して小さくないものの、仮にそれに余裕があったとしても容易に変わることのない重要な要素だと思われます。

ある意味材料はメーカーの特徴を如実に表すことになっており、材料を見ればおおよそのことは判断が付くと言っても過言ではないのかもしれません。

更にその木取りや細かな面取りの仕方においてもメーカー別の感性や意識面がにじみ出ますので、このあたりを観察するととても興味深いものがあります。

また、そのような部分が自身の感性に訴えかけてくる部分になるのでしょうし、家具の場合はそれが重要な判断基準になるものと思われます。

オーセンティシティはこのあたりの感性を最も如実に表している家具かもしれませんし、今後においても多くの方々の感性に訴えかける存在であって欲しいと願っています。