特にソファにおいては、不思議と消耗品との意識のもと製造されるケースが少なくないように感じています。
単に観賞用の家具ではなく毎日多くの時間をその上で過ごすことになりますので、それだけに消耗部材と言われるものも比較的多くなることも事実です。
一般的には表皮材と言われる表面に張られている張地は典型的なものですし、毎日体重を預けることになる座面の中材やそのベース材においても典型的な消耗品と言えるでしょう。
使用頻度の観点からもそれも理解できるものの、多くの製品で見られる現実的な耐用年数においては率直なところ「それはないだろう」との気持ちです。
一般的には10年保証を謳うことが可能な製品はクオリティが高いと判断されているようですが、現実的にはそれらにおいても7~8年程度で本来の機能性の半分以上を損なうものが多いことを耳にします。
もちろん10年保証の対象は消耗部材以外に限定されますので、通常使用において例えば躯体部分が壊れてしまうようなことは稀だと思われます。
これもあくまでも通常使用において破損した場合に保証されるものであり、そのことは一般的に証明できるものではないこともあり現実的には泣き寝入りとなるケースも少なくないのでしょう。
ソファにおいては、その機能性からも飛び込むように腰掛けるケースも少なくないようにも感じられ、やはりその場合は躯体フレームに相応な衝撃が加わりますので決して望ましい使用方法ではありません。
それが原因で壊れてしまったことを自覚することもあるのでしょうが、一般的には最大荷重が記載されているものでもないため、あくまでも常識の範囲内での保証範囲になるものと思われます。
このように考えると何とも不安に感じる製品が多いように思われますが、実績として一生ものと言えるソファも存在しますので、先ずは本物に触れる機会を設けて感じることがお勧めです。