工場については何度か記してきたものです。
仕事柄家具工場を見学させていただくことが多いのですが、まったく別のジャンルであっても工場見学は何故だか楽しいものです。
ANAにご縁があることからも飛行機の整備工場見学会には何度も参加していますし、この度は同様なご縁もあり電車整備工場見学も計画中です。
どのような現場でもやはり各々のプロフェッショナリズムが感じられるもので、その感覚が心地良さに結び付いているのだろうと感じています。
先日は機会があり特注ソファを製造しました工場に久しぶりに出向くことになったのですが、各々の部署における担当者との会話もまた楽しいもので、純粋に良いものをつくり出そうとする姿勢が感じられます。
既に20年以上同じ部署にて小型木部の組立作業を担当している女性とも久しぶりに会話することになったのですが、「この仕事が楽しいんです」と明るく答えられたことが印象に残っており、変わらず丁寧な仕事ぶりの源となることを確認したものです。
ヌードボディを完成させる内張りと言う工程においては、表皮材となるボディカバーの内側に隠れてしまう部分にも関わらずとても丁寧に作業しており、その状態が既に完成品のようにも見えてきました。
ボディ部分の裁断型を作成のうえ裁断する部署においては、デザインの段階で難しいと感じていた箇所のミニチュアモデルが置かれていたもので、各々工夫のうえ常に正確なモノづくりを心掛ける姿勢には嬉しくなりました。
裁断品を縫製する部署においては、雑音に影響されることなくその作業に没頭している姿が頼もしく感じられ、その丁寧な作業ぶりはまさしく工芸品の位置付けに匹敵するようにも感じました。
やはり可能な限り工場と触れ合う機会を設けることの必要性を再確認することになったもので、そこから生み出された製品について正確に伝える姿勢を常に持ち続ける必要があることも再確認することになりました。