仕事柄、現調と言われる現地調査やその流れにて現場での打ち合わせを行うことも少なくありません。
現場合わせが必要になるいわゆる造作ものとは別に、現場にマッチする既存のデザイン性やサイズ感を確認する目的となることもあります。
場合によっては現場にマッチするデザインをゼロから起こすこともありますし、それがソファとなると先ずは試作品にて座り心地も試していただく必要もあります。
一般的に家庭用の場合は心地良い座り心地であることが絶対条件になるのですが、それがオフィス用途になると少しばかり違ってくることもあります。
先日はある会社の役員室用の一人掛けソファとして、先方様が気に入られた定番モデルをベースとして新たにデザインした試作品を送付にて評価会を行いました。
事前に図面では確認いただいていたものの、やはり現物にてデザイン性も含めて評価いただく工程を踏むことは必要不可欠と言っても過言ではありません。
デザイン性については基本的に任せていただくことになるのですが、座り心地はとても主観的なものともあり、腰掛けられた際の最初の反応を注視しながら細かなニュアンスも含めて感じとることになります。
役員室に設置されるソファですが社内打ち合わせのためだけに使用されるものではなく、他の会社様との商談にも使用されるとのことです。
その用途からもゆっくりと寛ぐスタイルは比較的少ないようで、むしろ姿勢良く腰掛けるスタイルに向いている方が良いとの評価をいただきました。
まさしく基本的な使用用途の問題であり、設計事務所を経由していることもあり直接的なヒアリングが充分ではなかったことを反省することになったのですが、今更ながら用途によっては座り心地を追求するだけでは不十分なことを再確認することになりました。