「次世代造作ソファ」

「次世代造作ソファ」

多くの場合はその空間にマッチする大きさやスタイルのソファを探し設置することになり、これはレイアウト変更や移設も可能な置き型のソファと言えるでしょう。

 

一方、その空間の一部に造り付けてしまういわゆる造作ソファという選択肢もあります。

 

後者においては壁面の一部を利用したり、ダウンフロアとしたその段差の一部を利用したりと、空間に溶け込ます趣旨がありそうです。

 

そのスタイルは以前より見られたものの、一般的には硬い板座の上に座クッションを設置するような仕様となることからも決してソファ自体としての座り心地を追求するものではなかったように感じられます。

 

その点を少しでも改善すべく、座クッションの厚みを増したりウレタンの質(比重)を上げたりする必要性があるのですが、いずれにおいてもコスト面に反映するためその点も含めて検討することになるのでしょう。

 

結果として造作ソファには究極の座り心地を求めるものではなく、あくまでも空間統一性を重要視するための仕様として受け入られているものと思われます。

 

また空間に合わせてL型やラウンド型のようなスタイルに組み上げることも可能ですので、大人数が集まる場として活用することも可能かもしれません。

 

一方では、そのためには相応な空間が必要になることも事実のため、その点も含めて総合的に判断する必要がありそうです。

 

また、仮にそのエリアを造作ソファスペースとして固定するのであれば、下地はフローリング等の板座ではなくウェビングテープを密に張り込んだ座枠を落とし込む仕様とすることにより通常のソファに近い座り心地を表現することも可能です。

 

更には、一般的な内装材ではなく家具用の材料を用いることによりそのエリアの見え方はまったく変わるとも思われますので、新たな造作ソファの世界観を創造する意識面も必要なのかもしれません。

「設置可能サイズ」

以前にも同様なことを何度か記してきましたが、最近はその傾向を強く感じることもあり再度記しておきたいと思います。

 

新築やリフォーム工事の際には設計士やインテリアデザイナーもしくはインテリアコーディネーター(IC)と言われる人に依頼されることは少なくないと思われます。

 

設計においては素人が行うことではなく有資格者に依頼することは当然のことなのですが、内装材や家具についても素人では判断できないとの理由によりプロに依頼するとの意識面は決して間違ってはいないとも思われます。

 

その場合すべてを一任されるパターンもあれば、最初に自分たちの希望やイメージを伝えるパターンもあるでしょう。

 

当方においても一時期建築設計に携わっていた経験もあり、設計にあたり細かな各種条件にマッチさせるべく頭を悩ましていたことが思い出されます。

 

在日米軍基地内の施設設計だったこともあり設計対象は多種多様だったもので、その中でもエレメンタリースクールの設計は難解なパズルを紐解く感覚で難題だったことが強く印象に残っています。

 

教室はもちろんのこととして他に設けられる多くの部屋との関係性がマトリックス表にまとめ上げられており、その位置関係や理想距離をすべて満足させることが条件になります。

 

大まかなゾーニングを行ったうえですべての条件を満たすべく調整を行いながら進めることになるのですが、不思議なもので解けないパズルはなかったものです。

 

このように各種条件面が提示されることにより設計の精度が上がることも事実ですので、すべてを一任されるよりもある意味進めやすかったのかもしれません。

 

室内に設置される家具においても同様な条件面があると思われるのですが、動線確保が最優先されるような進め方には疑問を感じることが少なくなく、総合的な視点と懸命な判断力が重要になることを確認しておきたいと思います。

「価格バランス」

以前にも記しましたが、ソファにおいてはいわゆる適正価格があいまいな家具の代表格だろうと考えています。

 

価格帯の幅がとても広く、同じようなサイズ感でも数万円から数百万円までの幅があります。

 

同じアイテムで価格が二桁違う家具は珍しく、両極端となる製品については生産国も含めてまったくの別物となることは理解できると思われるものの、それではどの程度の価格帯が適正価格になるのか一般の方々にはまったく分からない世界だと思われます。

 

多少なりともその分野に携わる人であってもメーカー各社の実際の考え方や思惑までは理解することは難しいとも思われ、不透明な部分が少なくないことからも更に分かりにくくしているものとも感じられます。

 

尚且つ、一般的に多く目にするソファにおいては耐久性がいずれも高くないことからもその程度で使えなくなるのであればこの程度の価格でなければ購入できないとの意識面が通常化しているようにも感じられます。

 

結果として日本におけるソファ市場は成熟とは程遠い状況にあるもので、発展途上とも言えない現実には残念な気持ちになります。

 

おそらくですが、メーカー各社は「ここまでで充分」との勝手な指標を掲げているように思われ、この背景には一般消費者の意識面があるとも思われます。

 

つまりソファに対して望むことが高くないように感じられ、このことは一度失敗しているのでそれ以上を望んでも無駄との意識面も根底にあるようにさえ感じてしまいます。

 

言葉は悪いですが、もしかすると諦められた期待されていない業界がソファ業界かもしれず、その点においてもソファは一般的に思われているような消耗品ばかりではないことを周知させたいとの思いです。

 

同時に、座り心地や寝心地が良く耐久性が高いソファを設置することにより家族団らんの場も自然と設けられることに加えて、様々なソファの価格バランスについても唱えていきたいとの気持ちです。

「販売後の対応」

先日は何故だか分かりませんが、近隣他社にて購入された他社ソファについて質問等の連絡が入りました。

 

具体的なショップ名については明かさずに相談したいとの希望ともあり、率直なところかなり戸惑うことになったものです。

 

それゆえ購入された店舗に問い合わせいただくことをお勧めしたところ、その過程も経たうえでこれ以上頼りどころがないとのことで連絡された様子でした。

 

切羽詰まった状況だと感じられたこともありお話をお聞きすることになったのですが、お子様が鳥アレルギーを発症されたとのことで、フェザーを用いたクッションについての現実を知りたいとの内容です。

 

それゆえ、良質なハンガリー産グースのスモールフェザーを用いた製品であっても鳥アレルギーが発症するリスクはゼロではないことを大前提としつつ、今までに経験している数例の現実について説明することになりました。

 

確率的には限りなくゼロに近いものの、実例について包み隠さず説明したことに信頼感を覚えていただいたようで、反対に購入店舗の対応についてはかなりの不信感を抱かれたようです。

 

内容をお聞きしたところ、フェザーのデメリット部分については販売時にすべて説明済だとか、フェザーからは白っぽい埃のようなものが発生するため、それを受け止めているファブリックカバーを定期的に掃除機で吸い取る必要があるとの対処方法も説明されたようです。

 

もしもそのことが真実ならば納得して購入に至ったのか疑問ですが、いずれにしても他に頼るところがなかったようで、とても参考になったとのことである意味において納得された様子でした。

 

デメリット部分も含めて説明済ゆえお客様の自己責任との基本姿勢だった様子からも、おそらく同様の事案が少なくないことも推測できます。

 

今回において最も残念なことは、自分たちの製品の良さについて充分伝え切れていなかったことにあるため、ユーザー様の幸せをもっと真剣に考えるきっかけになりました。

「配送」

仕事柄ソファの納品に立ち会うことが少なくありません。

 

近年では猛暑が当たり前になってしまったこともあり、その時期の立ち合いも決して容易なことではないのですが、現場にて実際の作業を行う配送員の方々の苦労も実感することが多くなっています。

 

暑さ対策としてファン付きベストを着用されている方も一部に見られますが、ほとんどにおいて通常の作業服姿となることからも大汗をかきながらの作業となります。

 

搬入先がご新築物件になると搬入時にはエアコンが取り付けられていないケースも少なくなく、その場合は室内作業においてもかなりの負担が掛かります。

 

重量のあるソファの組み立て作業も加わると相応に時間も要しますし、軽作業の部類には入るもののやはり時間の経過と比例するように相応に汗もかきます。

 

このことは体温調節のための生理現象ともあり致し方ないことなのですが、本音を言いますとそのような状況下でも少しばかり気遣いしてもらえると助かるとの気持ちです。

 

タオルを持参され汗を拭いながら作業される方も見られるものの多くの場合は汗を拭う暇もないようで、搬入先の床面に汗がしたたり落ちてしまうことも珍しいことではありません。

 

立ち会い者としてお客様には不快感を与えないようにするためにそれらを拭き取ることも珍しいことではないのですが、時には製品自体に汗が落ちてしまうこともあり、それがソファのファブリックとなると決して気持ちいいものではないでしょう。

 

自身も同じように汗でずぶ濡れになってしまうことも少なくないことからも心情的にそのことを指摘することも難しいものの、配送自体のクオリティを高める趣旨においてはあえて苦言を呈さなければいけないこともあります。

 

心待ちにしていた製品が届けられる納品日はそのお客様にとってのそれらとのお付き合いが始まる瞬間となるため、やはり立ち会うことの重要性を痛感しているところです。