「ソファと壁面空間」

「ソファと壁面空間」

空間を広く使用したいとの理由により、特にソファにおいては小さ目のサイズをイメージされる方が少なくないようです。

 

ご新築時等においてはインテリアコーディネーターに相談されることも一般的になっており、その場合は必要以上の動線から逆算したサイズを提案されることも多い印象です。

 

空間の広さに関わらず必要動線は一定ゆえ、決して広くない空間においては結果としてとても小さなソファを提案されることになります。

 

印象としては家族構成も充分考慮されることなく、またその提案に疑問を抱く施主も決して多くはないようにも感じられます。

 

結果として本当に満足できるソファになっていないケースも少なくないようで、また予想以上に短寿命な製品が多いことからも多くの方々が一度や二度の失敗を経験しているようです。

 

このようにソファ選定においては不思議に感じられることが少なくないもので、一般論に惑わされることがないようにしてもらいたいとの率直な気持ちです。

 

前置きが長くなりましたが、ソファはリビングの中心的な存在となりますし、何よりもそこで過ごす時間がとても長くなることを大前提として検討する必要があります。

 

具体的にどのように寛ぐのかイメージすることも大事ですし、先ずはそれらスタイルを実際試してみることは絶対的に必要なプロセスになります。

 

続いて実際の設置場所との兼ね合いを考慮しながら絞り込むことになるのですが、一例として壁面を背負わせ壁間におさめる場合もあります。

 

その場合の適正な壁面空間については各々100mmずつ空けなければいけないとの法則もありませんので、造作ソファのようにほぼピッタリとおさめることもお勧めです。

 

また、ほぼピッタリと寄せても一定の空間が設けられるとの趣旨においてウッドフレームタイプは有利かもしれません。

「デザイナーの役割」

単に機能性が優れているだけでも、またデザイン性が優れているだけでも売れるものにはなりません。

 

更には価格面とのバランスもありますので、これらが程よく嚙み合った製品開発が重要になると思われます。

 

その点において製造コスト面についても相応に知ることはデザイナーにとって必要なこととの前提に基づき、日本国内ではデザイン部に配属される前に工場研修や勤務も少なくない印象です。

 

「つくりのことも分からないくせに…」との現場からの声が普通に聞こえてくることも容易に想像できますし、その意味合いも理解できるだけに如何にも日本らしいとの感覚です。

 

一方のイタリアにおいては、若い頃に短期留学を経験した頃のことになるのですが「デザイナーはつくりのことを知り過ぎない方が良い」と教わりました。

 

知り過ぎることにより製造不可能な形状は最初から外すことになりますし、ひいては作りやすさのことも意識せざるを得なくなります。

 

結果として少なくとも斬新的なデザイン性は生まれにくくなりますので、それが各々の「メーカーらしさ」に繋がるのかもしれませんが、その点だけ捉えると停滞しているように感じられる可能性も否定できません。

 

それゆえ、工場での製造力を知ったうえでその中でも最難易度となるようなデザイン性とすることにより徐々に製造力がアップするものと考えています。

 

決して容易ではなく当初は不可能かもしれないと感じられていたものが実際の形となって表現された際の達成感は分かち合いたいですし、結果として製造力がアップすることは素晴らしいことです。

 

イタリアで教わったことの本当の意味合いはここにあるのだろうと理解していますし、イタリアのようにデザインを具現化するモデラーと言う職種が一般的ではない日本においてはデザイナーが担う役割も大きいのだろうとも考えています。

「オットマン」

椅子やソファの前に置いて使用する足載せ台のことを指すのですが、単体ではスツールにもなりますのであると便利なものだと思われます。

 

大きさや形状もいろいろあり、汎用性に優れたタイプのものを選定されることによりいろいろなシーンで活躍してくれるのでしょう。

 

小さなものですと邪魔になることもないでしょうし、比較的持ち運びも容易なことからも複数台準備しても良いのかもしれません。

 

一般的なイメージはこのような感じかもしれませんが、一人ではとても移動できないような大きなサイズのものもあります。

 

その大きさからもベンチのようにも使用できますし、一度に複数人が腰掛けることも可能ですので来客が多い際は特に重宝するかもしれません。

 

また、いわゆるI型ソファの前に大きなオットマンをくっ付けて設置することによりカウチソファのような機能性も有することになります。

 

一般的にL型に組み上げるカウチソファの場合は左右の向きを決める必要があるのですが、I型+大きなオットマンにおいては状況に応じて左右の組み換えも可能になります。

 

そのように考えると断然I型+大きなオットマンの方が使い勝手が良さそうに感じるのですが、率直なところカウチソファと比較すると似て非なるものと言っても過言ではないと考えています。

 

何よりもカウチソファの場合は座面が区切られることなく大きな一枚仕様になりますので、たとえ座面の総面積が同じであっても寛ぎ指数はまったく違うものです。

 

物理的に分かれていることによる部位によるクッション性の違いはもちろんのこととして、それ以上に座面上に区切りがあることは心理的にかなりの制約が生じることになりますので、その点は充分理解されたうえで判断されることをお勧めします。

「注意力」

最近気になることとして、ベビーカーに子供さんを乗せた状態でスマホに夢中のお母さまたちの存在があります。

 

立ち止まった状態だけではなくベビーカーを押しながら夢中でスマホを操作する姿を目にするたびにハラハラしてしまいます。

 

電車のホームだったり横断歩道の手前だったりと、それこそ危険だと感じられる場所においてもお構いなしのように感じられます。

 

安全ベルトをしているから大丈夫との意識面かもしれませんが、必ずしも赤ちゃんではなく小さな子供さんの場合も少なくないため、想像だにしないことをしてしまう可能性も考えられます。

 

進行方向を向けた状態となるとその様子を逐次確認することも出来ず、ぐずる声や手足をばたつかせている状態を感じ取りながら安全を確認しているのでしょうか。

 

個人的には車の運転中に匹敵するくらいに危険な行為だと感じているのですが、事故が起こってからでは遅すぎます。

 

スマホ一台にていろいろな情報をリアルタイムに入手することが出来、また常に連絡を取り合うことが出来る環境をごく普通に手に入れることが出来ることは素晴らしいことです。

 

自身においても既にそれがない環境は考えられない状態ですが、おそらくそれにより何かが犠牲になっているような気がしてなりません。

 

既にそれが存在していなかった時代に逆戻りすることは出来ませんが、その時代のことを少しでも思い出す機会があっても間違いではないのだろうと思っています。

 

不思議に感じるくらいに遠い昔のことになってしまうことからも当時の感覚を思い出すことは難しいものの、例えばその便利なツールが存在しなかったとしたら各局面でどのように対処することが望ましいのか考える注意力は損なうことがないようにしたいと考えています。

「注意力」

最近気になることとして、ベビーカーに子供さんを乗せた状態でスマホに夢中のお母さまたちの存在があります。

 

立ち止まった状態だけではなくベビーカーを押しながら夢中でスマホを操作する姿を目にするたびにハラハラしてしまいます。

 

電車のホームだったり横断歩道の手前だったりと、それこそ危険だと感じられる場所においてもお構いなしのように感じられます。

 

安全ベルトをしているから大丈夫との意識面かもしれませんが、必ずしも赤ちゃんではなく小さな子供さんの場合も少なくないため、想像だにしないことをしてしまう可能性も考えられます。

 

進行方向を向けた状態となるとその様子を逐次確認することも出来ず、ぐずる声や手足をばたつかせている状態を感じ取りながら安全を確認しているのでしょうか。

 

個人的には車の運転中に匹敵するくらいに危険な行為だと感じているのですが、事故が起こってからでは遅すぎます。

 

スマホ一台にていろいろな情報をリアルタイムに入手することが出来、また常に連絡を取り合うことが出来る環境をごく普通に手に入れることが出来ることは素晴らしいことです。

 

自身においても既にそれがない環境は考えられない状態ですが、おそらくそれにより何かが犠牲になっているような気がしてなりません。

 

既にそれが存在していなかった時代に逆戻りすることは出来ませんが、その時代のことを少しでも思い出す機会があっても間違いではないのだろうと思っています。

 

不思議に感じるくらいに遠い昔のことになってしまうことからも当時の感覚を思い出すことは難しいものの、例えばその便利なツールが存在しなかったとしたら各局面でどのように対処することが望ましいのか考える注意力は損なうことがないようにしたいと考えています。