私自身喫煙経験者です。
何度も禁煙にチャレンジした結果としてきっぱりとやめることが出来たのですが、その当時は現在ほど受動喫煙が社会問題化しているものではありませんでした。
それだけにやめた理由は自身の健康のためと同時に、同じ家に住む家族に対する配慮があったことは間違いありません。
身勝手であることは重々承知しているものの、喫煙経験があるだけにやめたあとはタバコの煙がとても不愉快に感じるようになり、喫煙者の周りに対する配慮には言いたいことも少なくありません。
しかしながら吸っている当時は、逃げ場のない極端に狭い空間である飛行機の中でも非喫煙者のことなど一切考えることもなく、サービスされるコーヒーと共に味わいながら喫煙を楽しんでいたことを思い出します。
今思えば考えられないことであり、それが時代とは言え仮に現在においてもそれが許されているとすれば、移動手段に飛行機を使うことは絶対ないと思われ、おそらく海外に出掛けることも断念するものとも思われます。
立場が変われば劇的に考え方も変わってしまう典型的な例だと思われますが、我々喫煙経験者はその両方の経験もしているのですから、喫煙者に敵対心に似た感情を抱くばかりではなく少しだけでも意識を向けることが必要なのかもしれません。
このように他人からはどのように思われているのかについては意外と分からないもので、決して過剰なまでに神経質になる必要はないと思われるものの、常に反対の立場に立って考える習慣付けが必要になるものと考えます。
このことは個人ばかりではなく法人であっても同じことであり、それが「らしさ」だと結論付けるだけではなくその「らしさ」が周りから見て良い意味でのそれになっているのかについて時には検証する意識も必要になるのかもしれません。