「脚部の付け位置」

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ソファの脚部については過去に何度か記してきました。

 

脚部も全体における立派なデザインのひとつの要素となりますので、これについては決して軽視できない部分になります。

 

いわゆる脚無しデザインについても何度か記しましたが、その存在をあえて消すことによりひとつのデザイン性が生まれることも事実です。

 

一方では、ソファ下の湿気やそれによる衛生面の観点より、少なくとも日本においてはお勧めできる仕様ではないことも事実です。

 

その反対にスリムで長い脚部を強調すべく、ソファ四隅の角部分に張り出すくらいに取り付ける仕様もあり、室内では靴を履く習慣がない日本においては同様にあまりお勧めできるものではありません。

 

その細さゆえ金物製となることが多く、それに足の小指をヒットさせることの結果は容易に想像できるものと思われます。

 

痛いだけで済めば良いのですが、これに躓き転倒することにより大きな事故に繋がるケースも決して稀ではないことも承知しています。

 

ソファは一般的に室内に設置されるものゆえ、安全性の観点も含めてデザイン性に活かす必要があるのです。

 

そのまた反対に、デザイン性の観点より脚部をあえて内側に取り付ける場合もあるのですが、その場合はソファ自体の安定性の観点も必要になります。

 

自重が相応にありサイズも大きければ問題にはならないケースもあるものの、例えば小振りな一人掛けやオットマンになると一気に安定性を欠くことになりますので、その上に乗り転倒するような事故に繋がる可能性も否定できません。

 

このような安全性の観点をクリアすることはもちろんのこととして、脚部自体のデザインやその付け位置については総合的なデザイン性に大きく影響する部分ゆえ足元にも意識を向けながら選定されることが望ましいものです。

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