ウォルナット無垢材家具をご覧になり、イメージしているカラーとは違うとの反応となる方も少なくありません。
ウォルナット材においては、その最大の特徴となる茶褐色や赤褐色に対して辺材部分には白太と言われる部分も少なくないことからも、その色味の違いはかなり目立ってしまいます。
また、樹種の中では唯一経年変化によりその色味は薄くなり、徐々に黄味のある明るい茶褐色へと変化します。
それだけにその色味をカバーすべく補色することが多いようで、結果として一般的には天然の色味よりもかなり濃い色味として認識されているようです。
それが突板となればその特徴や使用性からも均一に塗装されたものがほとんどと言っても過言ではないと思われます。
その色味は既にウォルナット材とは似て非なるものとも感じられるのですが、一般的にはこの色味がウォルナット材として広く認識されていることが現実なのでしょう。
ウッドフレームタイプのソファにおいても樹種はウォルナット材が一番人気とも感じられ、クッション部分の張地選定においては当然のこととしてフレーム部分との相性の観点も外すことはできません。
天然のウォルナット材には紫の色素が含まれていることからも、紫系統の色味を入れることにより意外とマッチし且つ高貴な印象となるものです。
その色味には奥行き感もあるもので、それが天然木の味とも言えるでしょうし、赤味も含めて深い色味が見えてきます。
このようにウォルナット天然木にはいろいろな色味や木目が存在しますので、その独特な奥行き感を損なうような補色や着色はもったいないように感じてしまいます。
このようなことはインテリア関連のお仕事をされている多くの方々も認識されていないことも事実のため、本物を見る機会を設けることが大事なのでしょう。