「ソファの高さ」

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ソファのレイアウト方法として、大きく分けると壁面を背負わすように設置する方法とお部屋の中心部に設置する方法の2通りがあるものと思われます。

特徴として、前者の場合はお部屋全体が広く感じられるのですが、ソファにおいてはテレビと対面させるレイアウトが一般的となることからも、適正な視聴距離や間取りの関係上どちらかと言えば少数派のように感じられます。

それに対して比較的多いものとして、ダイニングセット→ソファ→テレビのように、縦長のリビングダイニングには定番ともいえるレイアウトがあります。

その場合ダイニングチェアに腰掛けた状態ではソファ越しにテレビを観ることになることからも、ソファの全体高を極力抑えたいとの意識になることが一般的です。

ダイニングチェア→ソファ→テレビの各々の間隔によりその高さ関係も違ってくるのですが、このようなレイアウトにおいては心配される方が少なくないことが現実のようです。

ソファの全体高はソファの座り心地にも影響するもので、圧迫感との観点からはロータイプの方がすっきりとした印象になりやすいものの、肝心な座り心地とは反比例するものと考えています。

つまり、全体高が必然的に高くなるハイバックタイプにおいては首筋まで支えられることもあり一般的には座り心地は良いと評価されるものです。

もっとも、首筋まで支えられることだけがソファにおける機能でもないため、個人的にはむしろ否定的な考え方となるのですが、最低限肩甲骨まで支えることが可能な高さは必要だろうと考えています。

要するに座面高と背もたれ高の関係性においてはある程度の差尺が必要になると言うことで、その場合は座面高(SH)を低くすることにより充分対応可能なものの、SHを下げることにより座面の奥行きが通常以上に必要になりますので、ソファの奥行き自体に影響を及ぼします。

このように、座り心地については各種寸法が影響しますので、やはり知識豊富なスタッフが在籍する専門店に相談されることがお勧めです。

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