「書き留めること」

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30年以上前のことになりますが、都内勤務より一旦Uターンにてお世話になった会社時代には毎日欠かすことなく個人的な業務日誌を書いていました。

小さなキャンパスノートに手書きで記していたもので、日々の天気や気温も細かく記したうえで業務内容についても時間単位で記していました

それだけにお世話になった約7年間でたまったキャンパスノートはデスクの引き出し一杯分を埋め尽くすくらいになったもので、表紙のカラーもブルー→グリーン→ピンクの3色を順番に使用していたこともあり綺麗に色分けされたものです。

あくまでも個人的なものゆえ他人には一切見せる必要もないものなのですが、業務上関わる過去の内容を確認することによりそれまでの経緯も明らかになりますし、単に日々の業務内容を綴るだけではなく感情も書き入れていたこともありその点において業務日記と言えるものだったのかもしれません。

Uターン直後はインテリア全般の勉強のためにイタリア短期留学も経験しましたし、その際には日々映像としても記録すべく一眼レフカメラを持ち歩いていたものです。

当時はデジタル一眼ではなくフィルム時代ですので、日本から持ち込んだ大量のフィルムでも足りずミラノ市内で何度か買い足したことも思い出されます。

すべての現像は帰国後に行ったもので、日時は画像内に記録されるように設定していたもののそれだけでは情報量として満足できるものではないだろうと考え、日々の日記をつけ出したことがきっかけとも思われます。

感情についても細かく記していたと記憶しており、日々刺激的なことの連続だったこともあり自然と書き留めることになったものです。

週末はフリータイムでしたので、各種伝手を辿りミラノ郊外に住まわれる有名デザイナーの豪邸だけではなく集合住宅に住まわれる方々の実際の暮らしぶりについても見学させていただくことになりました。

すべてにおいてお洒落だと感じましたし、それが普通に根付いていることも素晴らしいと感じた当時の感情も改めて読み返すことは感慨深いものがあります。

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