「立ち木」

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先日は久しぶりに地元石川県に一時帰省する機会があったのですが、先ずは空き家となっている自宅敷地内の草刈り作業から始まります。

 

石川県と言えば金沢をイメージされる方が多いとも思われ、石川よりも金沢の方が有名と言っても過言ではないでしょう。

 

当方の自宅はそのくらい有名な金沢市内より遠く離れたスキー場の麓となる山間に位置しており、それゆえ冬場はスキー板を履いて通学していたことも思い出されます。

 

そのような環境ともあり冬場の体育の授業ではスキー実習もありましたし、ジュニアチームが存在したこともあり小学校低学年の頃より自然とアルペンスキー競技にも一生懸命でした。

 

話は逸れましたが、このような自然豊富な環境で育ちましたので、また父親が林業関係の仕事に従事していたこともあり小さな頃より山の中での仕事の手伝いをさせられたことも記憶に新しいものです。

 

植樹から大きく育つまでは草刈りも頻繁に行っていましたし、杉の木の枝打ちや雪の重みで倒れた木を真っすぐに起こす作業もいつものことでした。

 

このように多少なりとも山仕事の手伝いをしていたこともあり、実家の近くに自宅を新築した際にはお祝いとして各種広葉樹の苗木をプレゼントされ、それらを自らの手で敷地内に植えたものです。

 

しかしながら充分な備えが出来なかったことにより雪害により多くの枝が折れてしまったことを機に急に元気がなくなり、先日はそのうちの一本が手で簡単に折れてしまいました。

 

ほぼ空き家状態となってしまったことによる自らの責任なのですが、亡き父親からのプレゼント樹木が折れてしまったことは相応にショックだったものです。

 

そして木も生き物だと言うことを痛感することになったもので、世話を怠った栗の木も絶えてしまったことからも生半可な気持ちでは植える資格もないのだろうと反省することになったと同時に、木の家具の素晴らしさも実感することになりました。

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