「業務用家具」

「業務用家具」

大きく分けると、家庭用家具と業務用家具があると思われます。

 

前者は文字通り家庭用の家具となりますが、後者においてはかなり範囲が広くそれゆえ市場規模もとても大きくなります。

 

従って専門の大手メーカーも存在するもので、その量産性からも家庭用と比較するとかなりコストが抑えたものが少なくないようです。

 

一方では、その用途からも耐久性には優れているもののデザイン性に富んだものとのイメージは少なく、何処か無機質で面白みに欠ける印象も持たれるものと思われます。

 

もちろん数量の観点よりコストが抑えられた製品であることは重要な選定基準となるのでしょうが、徐々にではあるもののそのような空間にも家庭用の要素を取り入れていく考え方も生まれてきたように感じられます。

 

以前より見られたものとしては、例えば病院の待合室や患者さんが腰掛ける診察室のソファ等、いわゆる如何にもそれらしい空間から脱却すべく親しみやすい雰囲気を作り出そうとする考え方もあるようです。

 

また比較的多く見られるケースとして、オフィス内の一部に社員の休憩スペースを設け、そのエリアはあえてオフィスっぽくない雰囲気に仕立てるものも見られます。

 

最近では多少なりとも働き方改革の影響もあるのか、オフィスでは事務機メーカーのデスクに向かうばかりではなく、思い思いの場所で各々の仕事をこなすような空間も見られます。

 

そのような空間に設置される家具はいわゆる典型的なオフィス家具ではなく、デザイン性に富んだ家具が似合うような心地よい空間に仕立てる考え方も一部業界には浸透しつつあるようにも感じます。

 

ソファと言えば家庭用との印象を持たれるかもしれませんが、オフィス用途としても使用可能なソファに仕立てることも出来ますので、その点においてウッドフレームタイプのマッチングは良いのかもしれません。

「インテリアコーディネイト」

いわゆる〇〇デザイナーと言う資格はありません。

 

それゆえ自称デザイナーと言われる人は数多く存在するものと思われますし、現実的にインテリアの世界では身近にも相当数います。

 

一方では例えば自動車等、とても専門性の高い業界には自称デザイナーはまず存在しないと言っても間違いないでしょう。

 

その反面少しばかりセンスがあればインテリアデザイナーと名乗りやすい背景があるようで、それらのすべての方々を否定するものではないものの、多くの場合は結果としてインテリアデザインの偏差値を下げているようにも感じます。

 

一方では、1983年にはインテリアコーディネーターなる資格が誕生しており、その歴史からも既に相当数の方々が有資格者となります。

 

その資格だけでも仕事を受注することは可能でしょうが、それだけでは差別化を図ることは難しい現実もあるようで、それゆえ二級建築士等の資格も有する方々も相当数存在することも知っています。

 

それらの肩書が正々堂々と名刺に記載されるのですから、それら分野の専門家として活躍されている方々も相当数存じ上げています。

 

しかしながら実際のコーディネイトはかなりパターン化しているようにも感じられ、特にその中に落とし込まれる家具においては国内外の有名ブランドに限られると言っても過言ではないようです。

 

有名ブランドゆえ歴史もあり信頼性が高いとの評価を受けていることも安心に繋がっているとも考えられ、それがブランドとも言えるのですから否定することもできません。

 

一方その背景として会社としての取引の有無や各種しがらみもあるとすれば如何なものか…となってしまいますし、施主様ご家族がイメージされる理想の暮らしを実現するために専門家としての知識が必要になることを大前提としてコーディネイト提案して欲しいとの気持ちが強いものです。

「気概」

ソファ等の大型家具のお届けにおいては、それらの配送を中心に行っているプロの業者に依頼することになります。

 

大型家具だけに搬入経路の確認は必須となることからも、図面上だけでは判断が付かない部分を現場にて確認するためにも可能な限り多くのお届けに立ち会うことはとても大事なことだとも考えています。

 

戸建てにおいては2階への吊り上げ搬入となることも少なくなく、その場合は建築図面だけでは判断できない電線等の外部環境との兼ね合いも考慮する必要があります。

 

マンションにおいては玄関~設置場所までの経路だけではなく、上層階となるとエレベーターへの積載についても事前に把握する必要もあります。

 

先日は大きな戸建てのロフト部分に設置する大型ソファをお届けがあったのですが、遠方ともありリアルタイムに立ち会うことが出来ない状況下においてお届け日前日よりいろいろな問題が発生しました。

 

当初より階段上げは難しいと判断しており、それゆえ室内よりロフト部分への吊り上げ搬入を予定していたのですが、予想よりも重量があるとか、大きいとか、当日搬入出来ない可能性について確認の連絡が各所より入りました。

 

納品当日には現場作業員より、重量が重いこともさることながら大きな山小屋風の建物ともあり多くの梁材が露出していることからも厳しい状況とのことで、それゆえ作業は一旦ストップしており、製品の一部が破損する可能性について認識してもらいたいとの内容です。

 

結果として無事搬入/組立/設置が完了したのですが、ユーザー初日となる大切な日のお客様に対してむやみに不安を煽るような言動には大いに疑問が残ったものです。

 

その点において「昔は良かった…」との言葉が現代には既にマッチしないことは重々承知しているつもりですが、仕事をするうえでの個々のプロとしての気概みたいなものは失われないことを祈るばかりです。

「無垢材家具」

樹種については16年以上前にも一度取り上げたことがあります。

 

当時より無垢材に限らず樹種と言えばウォルナット材が大人気となり、思い起こせば西暦2,000年頃には既にその傾向があったように感じられます。

 

オーセンティシティ家具が開発された2003年当時には間違いなくウォルナット材が主流でしたし、当時のブランドイメージもダークなウォルナット材をモチーフにしたものとも感じられます。

 

当時はそのイメージとは真逆を行くようなハードメイプル材も設定されていたのですが、全体の受注量に対する割合はほんの僅かだったことも記憶しています。

 

もっとも、ウォルナット材と比較すると扱いにくい樹種だったようで、その後はそれに代わりブラックチェリー材が追加され、またグレーシャーオーク材もラインナップに加わっています。

 

ともすれば武骨なイメージがある無垢材をあえて積極的に用い、尚且つその武骨さを払拭すべくある意味攻撃的なデザイン性に挑戦したもので、このことは最高級のウォルナット材と無垢材加工において各種ノウハウを蓄積している専門工場の存在がなければ成立しなかったものです。

 

贅沢とも言える8/4インチ材(厚み50mm少々)を積極的に用いるものの、加工後の最大限の厚みをベースとするものではなく、あえて35mm厚程度に削ぎ落とすことには勿体ないとの声も少なからずあったことも事実です。

 

折角の厚材をバリバリと削ってしまうのですから、実際製造に携わっている方々の意見としてはごもっともなことと認識しつつも、そのことは絶対無駄にはならないとの信念のもと取り組んできたものです。

 

逆に言えば、無垢材家具においては材料の厚みを最大限活用することが常識だったことからも武骨さから脱却することが出来なかったものとも考えており、ある意味勿体ないとも言えるかもしれませんが、その立派な無垢材に育ってきた年月以上の第二の命を吹き込むものと考えています。

「明けましておめでとうございます」

例年同様の書き出しになるのですが、早いもので新年のご挨拶も今回で18回目となります。

 

これを機に過去17回分を一度に読み返すことも慣例化しているのですが、昨年におきましては個人的に後厄だと考えざるを得ないことが多発したものです。

 

その影響は家族や親族にまで及んだようで、多くの良くないことを年末までまとめて体験することになりました。

 

突然の訃報には特に驚くことになり、すべては自分自身のせいではないかと考えてしまうような頻度に若干疲弊気味だったものです。

 

思い起こせば元日からの能登半島地震から始まっており、このような大きな自然災害は防ぎようがないものの、日々安全に過ごすことの重要性について痛感させられることになりました。

 

同時に、このことは意外と忘れがちなことも再確認することになり、何気ない日常生活が如何に大事なことなのか都度思い知ることにもなりました。

 

そのような状況下で新たな年を迎えることになり、何よりも無事平穏に生活できることを祈るばかりなのですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とでも言うのでしょうか、このような気持ちも一年間を通して維持し続けることは難しいことも承知しています。

 

つまり少々無理をしたとしても大事には至らないだろうとか、身体に少々負荷が掛かっても大丈夫だろうとの推測のもと行動していることがとても多いものです。

 

実際圧倒的に大丈夫なことの方が多いゆえの考え方になると思われますが、そうではないことが起こった際にはかなりのダメージを受けることになりますので、ともかくも何気ない日常が当たり前ではないことを肝に銘じて一年間を大切に過ごしたいと思っています。