ウッドフレームソファの最大の特徴と言えば、木部と生地の共存があるものと思われます。
このことは座面や背面が生地で張られた椅子にも言えることですが、この見え方とは違う部分に気付かれていない方は意外と少なくないようです。
椅子の場合はその性質上、壁を背負わせて設置することは少なく、また一般的には軽快な家具であることからも設置場所が固定される概念はないものです。
他の家具とは違い、正面だけが見える家具ではないことも普通の概念としてあるでしょうし、それを選定される基準も正面ばかりではなく側面や背面からの見え方も含まれるものと思われます。
ソファにおいては椅子ほど軽快な家具とは言えないこともあり、多くの場合は設置場所を決めたうえで選定されることになります。
それだけにそのサイズについては大きな選定要因となり、設置後の生活動線についても決して無視できない大事な部分と言えます。
間取りにより設置場所が必然的に決まってくることも少なくなく、ダイニングルームとリビングルームを仕切るようにレイアウトするケースも比較的多いものです。
その場合はダイニングルームよりソファの背面が見えることになり、そのこと自体は理解されていることが多いものの、背面についてはそれほど強く意識されることなく選定されることも珍しくないようです。
以前にも記した通り、ウッドフレームソファにおいては背面からの見え方も強く意識してデザインすることになります。
それは単に木部のデザイン性だけではなく、ソファとして機能させるために必要なクッションの見え方についても同程度意識しているのです。
ソファの場合は張地選定もとても楽しく迷われる部分ですが、ウッドフレームタイプにおいては木部と生地が組み合わさった際の見え方を最優先されることにより新たな発見も生まれるものと思われます。