「選定環境」

ソファにおいて比較的多い声として「ちょうどよいものが見つからない」との内容があります。

単にサイズ感や価格の問題だけではなく、デザイン性だったり座り心地だったりと、すべてがイメージと一致するものを見つけることは至難の業のようにさえ感じます。

デザイン性においては全体的な雰囲気とは別に、例えばアームの形状や幅だったり脚の材質や高さだったりと、細部に目を向けるとイメージとフィットするものが見つかる方がむしろ奇跡と言えるのかもしれません。

結果として、妥協して購入されるのか、ソファ探しに更に年月を費やすことになるのか、いずれにしても好ましい状態とは言えないと思われます。

その他の要因として、家具の中だけではなく他の工業製品と比較するとソファ自体の基準がとても曖昧なことが背景にありそうです。

ある部分ではデザイン性と機能性は相反する部分があるのですが、どちらかの視点に絞り込むと一方は相反する部分としてクローズアップされることなく、曖昧にやり過ごしているように感じられます。

また、本来であれば正確な情報提供が必要とされる販売サイドにおいても、各種事情によりその内容が統一されることがないことからも、益々分かり難いものになっているようです。

デザインにはひとつの正解があるものでもなく、それゆえ大変奥深く面白いものなのですが、ほとんどの場合は単なる線のお遊びではないことからも、実際使用される人間のことを無視することは許されません。

デザインとは機能性とのせめぎ合いの部分があることからも、どちらかの視点を優先することにより多少なりとも生じることになる、相反する部分も正直に説明するべきですし、そのうえで選定いただく正常な環境を整えることが必要だと考えています。

「ソファの設置場所」

ソファを選ぶ際に、当然のこととして先ずはその設置場所を決めることから始めることになります。

一般的に設計段階より参画することが出来ないマンションにおいては特にですが、予想以上にその設置場所が限られることと、それが必ずしもベストな場所だとは言えない現状があるようです。

限られたスペースの中で各種効率を優先せざるを得ない設計事情が背景にあることは察することが出来るものの、ソファの設置場所から決まってくるライフスタイルが少なからず軽視されているように感じて仕方ありません。

例えば、全体のお部屋の広さの割には、それにマッチしないような小さなソファしか設置できない場合も少なくありません。

時には、ダイニングテーブルやその動線との兼ね合いによりテレビとの距離感がやたらと遠くなってしまう場合も見られます。

もちろん、ソファはテレビに対して対面に設置することがルールとして決まっているものでもなく、むしろそのことにこだわり過ぎることにより設置場所が限られてしまうことにも繋がります。

一方、ソファはテレビを観るために設置されるとの考え方もあるため、どれが正解とのことではないのですが、仮にイメージされるライフスタイルをソファの設置場所がベストではないことにより満足に実現できないとすればとても不幸なことです。

しかしながら、一般的にそのことは実際ソファの設置場所を考えることで初めて気付かれることも少なくないようで、それゆえもっと早い段階でプロの意見を聞くことが出来る環境づくりが必要に感じます。

納得したソファ選びから、それが設置された後の充実したイメージ通りのライフスタイルを実現するための橋渡しとなるべく、少しでもそのお手伝いが出来ればそれに越したことはないとの想いを強くしているところです。

「ウッドフレームソファの特長」

オーセンティシティソファの最大の特徴は、躯体部がウォルナット材をはじめとした立派な無垢材で作られていることにあり、それがデザイン性の最大のポイントにもなっています。

すべてが生地にて包まれた、一般的に張りぐるみタイプと言われるものとの大きな違いですが、第一の特長はこの点にあることは間違いありません。

実際いただく声として最も多いものには「後ろ姿が綺麗」があり、このことは比較的多いソファの設置レイアウトによる条件のひとつになっていると言っても過言ではないようです。

ダイニングルームとリビングルームを仕切るようにソファが設置されることになり、必然的にダイニングルームやキッチン側からはソファの後ろ姿が見えるようになります。

張地の見え方が100%になる張りぐるみタイプとは違い、ウッドフレームのデザイン性によりリズム感を与えることが可能になり、その隙間よりのぞむ張地とのコントラストも見ていて楽しいものです。

そのことは同時に「抜け感」を与えることにも繋がり、ともすれば単調で多少なりとも圧迫感を与えることにもなる張りぐるみタイプとは違う軽快感を表現することになります。

同じことはアームにも言え、この抜け感は解放感にも繋がるものの、時には囲われた空間を望む場合には、大きなアームピロ―クッションを設置することによりそのような感覚を演出することも可能です。

その他としては、躯体フレームが立派な堅木で作られることによりこれ自体を薄く仕上げることが可能になることで、結果として有効面積を減らすことなく全体的にコンパクトに収まる利点もあります。

反対に、あえてアーム幅を広げることによりそれをサイドテーブル代わりに使用することも可能になり、デザイン性もさることながら機能性においてもとても奥行きが深いソファだと言えます。

「動線」

大型家具の代表格とも言えるソファを設定する際には、必ずと言ってよいほど問題になる部分が動線になります。

起きている間では最も長い時間を過ごすことになるソファだけに、実際の使用性を考えれば小さいよりも大きいことに越したことはありませんし、そのように提案することも少なくありません。

そこで比較的よく耳にする言葉として「大きいと場所を取ってしまう」との表現があります。

もちろんソファの場合は高さ方向よりも平面上で多くの場所を占有することになるため、そのことも間違っているとは言えません。

しかしながら「場所を取る」との表現は不要なものに適用されることであり、例えば毎日充分なくらいに活用出来ているものに対して使うことはないと思われます。

もしかするとソファにおいては長期にわたり満足して使用できるものが少ない現実がそのようなイメージを生んでいるのかもしれません。

ソファには少なからずこのような背景があるだけに、大きなソファを設置する際の動線については充分検討されたうえで納得される必要があることは間違いありません。

残念ながら、このことはプロでもない限り平面図だけでは実感として把握できない現実があるだけに、可能な限り現実に近い形でイメージできるようにすることが大事になります。

平面的な大きさを把握するためには実際のソファの大きさになるように新聞紙等を繋ぎ合わせることも効果的ですし、更にソファの横姿も同様に作成にて起こしてみることで立体的な高さ関係も概ね把握することが可能になります。

そのうえで、決して期待を裏切ることがない上質なソファを中心としたライフスタイルをイメージすることで最も適切な動線が見えてきます。

「長椅子とソファ」

椅子を横に伸ばした形のものを長椅子と呼ぶこともあります。

ベンチも同じ種類に属し、基本的に腰掛けることを主目的とした家具となることからも、ある意味ソファとはまったく違うものと言えるでしょう。

もちろんソファも腰掛けることが重要な機能のひとつなのですが、その腰掛け方については様々なスタイルに対応可能となります。

そのクッション性からも椅子よりも休息に適していると言え、自然とそのうえで過ごす時間が長くなるものと思われます。

奥行きの深いタイプであれば、座面上に上がり込んで寛ぐことも可能になり、アームを背にして足を伸ばしたり時には枕にして横になったりと、思い思いのスタイルで寛ぐものがソファになります。

一般的にウッドフレームソファと言われるタイプは、現実的にはこのようなソファとしての機能が充分備わっていないものも少なくありません。

デザイン性優先だったり、単なる椅子の延長線上だったりと、長椅子やベンチからソファになり切れていないものを多く目にします。

多くの場合はソファ専門メーカーのノウハウが注入されていないことが背景にあり、木工を中心としたメーカーだけではソファと呼べるものを開発することが難しいことはある意味当然のこととも言えます。

一方、張りぐるみタイプと言われるソファを専門としているメーカーでは難しいことも少なくありません。

希少な高級材料調達能力もさることながら、最先端の機械を効果的に活用しなければ難しい精度面と、職人の感覚でしか難しい加工面を上手に両立したものがオーセンティシティソファであり、更にソファ専門メーカーのノウハウが惜しみなく注入されていることからも、これがまさしく本物のウッドフレームソファと言えます。