「らしいデザイン」

例えば自動車において、相応に興味を持たれている方であれば、仮にフロントマスクに付けられているエンブレムがなくてもほぼメーカーが分かります。

もちろん規定のエンブレムも含めてデザインされており、それにより自社ブランドを主張する目的があることも間違いないでしょう。

時代によりデザインの傾向は移り変わり、同世代に生まれたものは明らかにその特徴が共通しているものの、一方ではメーカーにより明らかな違いがあることも確かです。

また、時代がどのように移り変わろうともメーカー独自の特徴は継承されていることが、ある意味とてもすごいことだと思われます。

それが「らしさ」であり、当然のように好き嫌いはあると思われますが、その各々が独自の存在感を示し続けているのです。

ジャンルは違いますが、家具においても同様に機能性も求められることからも基本形状に大きな差別化を表現することは難しいと言えます。

人間が使うところが共通点であることからもある意味当然のことで、いわゆる人間工学を無視することは出来ないからです。

オーセンティシティ家具においても、その各々において人間の存在を無視することは出来ないのですが、その中で明らかな差別化を図ることが求められることからもデザインはもちろんのこととして、それ以外のすべての工程において差別化を図る必要があります。

デザインはある意味表面的なものですが、それを具現化する過程の違いにおいて出来上がりがまったく違ってきますので、会社としての材料調達力に加えて工場の製造力も必要不可欠なものです。

オーセンティシティ家具においても、すべての「らしさ」を大事にしながら更なる存在感を表現できればと考えています。

「工場」

製販がバランスよく伴うことにより初めて両者が成り立ちます。

お客様と直接接することになる販売サイドの重要性は言うまでもなく、その中より感じられることを製品開発に活かすことも可能になるものと思われます。

販売に至るまでには都度違った経緯もあり、仮に販売に至らないケースにおいてもそれらすべてを良い経験として次に活かすことも可能なため、その点においていろいろと勉強する機会に恵まれているとも言えるでしょう。

一方の工場サイドにおいては、市場からの直接的な刺激と言う観点においては販売サイドのそれに及ばないことは事実ですので、黙々と製造に取り組むイメージが強いものです。

このような関係性からも、ともすれば販売サイドのポジションの方が上のように感じてしまうことも珍しいことではないようですが、これは明らかに間違っています。

同様なことは施主に近い立場のインテリアコーディネーターにも言えるように感じており、多くのメーカー製品を提案する立場からも自然と双方の関係性に優位性を見出していることも珍しいことではないように思われます。

少々乱暴な言い方になりますが、どこかに「販売あって初めて工場が成り立つ」との意識が芽生えてくるのかもしれません。

しかしながらそれはまったく違うもので、いろいろな製品を供給する側であるメーカー(工場)の存在無くしては成り立たないからです。

もちろん製造機能だけを有していても成り立ちませんので、製販が対等の立場にて尊重し合うことが大事になります。

そのためにもお互いの立場を理解し合うことだと思われ、時折交流する機会を設けることも必要でしょうし、何よりも良好な人間関係や信頼関係を構築する配慮が必要になるものと思われます。

「納得」

高額品を求められる時は特にだと思われますが、充分納得できるものであることが重要になると思われます。

そのためにも事前にネット等で充分調べ上げ、実店舗にて実物を確かめることが出来れば更に安心ですので、それゆえネットショップにて購入される機会も益々増えているのでしょう。

このように多くのものはネットショップにて購入可能な時代ですが、ネット上に書き込まれた情報だけでは判断できないものがあることも事実です。

一般的にはレビューの件数が多いほどそれが売れている証拠ですし、それが多ければ多いほど評価もまちまちゆえ参考指標となる点数をひとつの判断材料とすることも悪いことではなさそうです。

しかしながらそれだけでは判断できないことが少なくないとも思われ、価格によっては大きな期待を寄せることなく購入に至ることもあるのかもしれません。

少々乱暴な言い方ですが、「ダメもと」との意識で購入するケースが増えることにより、ほとんど使用されることなく廃棄処分されるものが更に増えていきそうです。

これも納得の上での購入かもしれませんが、同じ納得ならば期待を大きく上回るくらいの本当の意味での納得感を得たいものです。

家具においても決して例外ではなく、そのほとんどをネットショップにて購入可能となっているものの、典型的な体感製品となるソファにおいては実店舗にて実物を確かめない限り事前に充分な納得感を持ち購入することは不可能です。

更に、実店舗にて家具全般に精通した方より詳細な説明を受けることがなければ判断できないことも少なくありません。

もしかすると最も納得し難いものがソファかもしれませんので、ネット情報だけに頼ることなく、自分自身で本質を見極めるためにも可能な限り多くのソファに触れ実際体感されることをお勧めします。

「納品」

いわゆる家具屋さんにおいては、納品に至るまで自社便で行っていたもので、それが当たり前だったように思われます。

それによりお客様との関係性も構築することが出来、結果として代をまたいだ長いお付き合いになったことも想像できます。

残念ながらその家具屋さんが減ることにより納品も専門配送業者へ委託することが多くなっているようで、販売の最終仕上げが出来ていない現実には少しばかり寂しい気持ちもあります。

自分たちの手により納品しなければいけないような造作家具においてはその限りでもなく、一部インテリアショップにおいても納品まできちっと行っているところも見られます。

しかしながら納品まで行うことは意外と大変なことですし、少人数で運営しているところであればいずれ限界も訪れることでしょう。

このような現実を見れば納品作業を委託すること自体否定するものではないのですが、やはり製品への思い入れは明らかな違いがありますし、出来ることならば思い入れの強い方々に納品していただくことに越したことはありません。

必然的に納品時における意識面はまったく違いますし、配送のプロとはまた違う側面より心配りできることにより納品の質が格段にアップすることは確かです。

尚且つ、実際設置したところでの製品説明は説得力もまったく違ってきますので、愛着を持って正しくご使用いただくことにより結果として製品寿命もかなり延びることになります。

各種事情により人手不足は否めない業界でもありますが、家具本来の意味合いを考えると、やはり納品も含めて自分たちの手で行うことが大事でしょうし、オーセンティシティ家具においては常にそうあってもらいたいとの気持ちです。

「ウォルナット材家具」

相変わらず人気のウォルナット材ですが、その理由はありそうです。

第一にその木目と他にはない濃い色味にあると思われ、自然と高級感も生まれることも人気の秘密なのでしょう。

アンティーク家具や調度品の世界でもウォルナット材製品は高級品の代名詞みたいなもので、かつては富の象徴とも言われたものです。

アンティーク家具として多くが現存しているということは、堅く丈夫で狂いも少ないことから長持ちすることによるものです。

粘りがあることからも耐衝撃性にも優れているようで、それゆえライフル銃等の銃床材としても用いられてきたようです。

人気の樹種と言うことは多くの家具にこれが用いられることになることからも、当然のように同じ家具でも選択肢がかなり広がることになります。

必然的に他の家具がウォルナット材なので今回もそれに合わせてウォルナット材にしようとの意識にもなるものを思われ、結果としてウォルナット材は日本においても家具材として定着したものと思われます。

しかしながら「ウォルナット材家具=良い家具」と言うことにもならないため、更に見極める目を持つことが必要になっていることは間違いありません。

無垢材の場合は木目や色味のバラつきも少なくなく、それゆえ歩留まりの観点からは着色にて色合わせすることも決して珍しいことではありません。

妙に色味が揃っているものはその可能性も高くなりますので、いわゆるウォルナット色と本物のウォルナット材の色味の違いを知ることが必要です。

最高級グレードとランク付けされたとしても、その中でもかなりのバラつきがありますので、本物を見極める目を持ったうえでオーセンティシティ家具と他の家具を見比べてみることもお勧めです。