「クッションメンテナンス」

オーセンティシティソファにおきましては、お陰様で2003年の開発以来多くのお客様にご愛用いただいております。

替えカバーに付きましても何度か追加いただいている方もいらっしゃいますし、先日はそれを機にお客様宅に訪問させていただき、クッション中材の状態を確認させていただくことになりました。

15年ほどご使用いただいていることもあり、特に座クッションにおいては相応の使用感が見られるものの、フェザーバッグの中に挿入されているウレタンには大きな劣化は認められずメンテナンスすることにより相応に復元させることも出来ました。

フェザーバッグにおいては、多少なりとも縫い目よりフェザーが出てくることは避けられないのですが、機能性に影響するものではないため問題ありません。

しかしながら最も荷重が掛かるお尻の部分のフェザーの嵩が若干減っている感触は否めず、これについては多少なりとも周辺部分に移動していることが考えられます。

それに加えて、フェザー自体のふんわり感が若干失われている可能性もありますので、フェザーバッグのみの状態で天日干ししたり中材ウレタンを取り出したうえでクリーニングに出したりすることも効果的です。

それでも復元力が弱まっている感覚が拭えない場合は、羽根布団のようにフェザーの打ち直しを行うことも可能です。

もちろんフェザーバッグのみを新しいものに交換することも出来ますので、その場合はほぼ新品同等の状態に戻ることになります。

フェザーバッグの中に挿入されるウレタンにおいても、その形状が著しく変形することはないものの、15~20年程度使用されると若干でも軟らかくなりますので、それについても交換することにて新品当時の座り心地に戻すことが可能です。

ウッドフレーム部は代をまたいで使用することが可能ですので、替えカバーも含めて消耗品については適宜に交換することにて対応いただくことになります。

「明けましておめでとうございます」

例年同様の書き出しになるのですが、早いもので新年のご挨拶も今回で15回目となります。

これを機に過去14回分を一度に読み返すことも慣例化しており、ちょうど一年前には首都圏一都三県には緊急事態宣言が再発令されるタイミングだったことを再確認しているところです。

その後その猛威はピークを迎えたもののワクチン接種も着実に進んだこともあり全国的にかなり沈静化していたのですが、昨年末より新たな変異株となるオミクロン株が忍び寄っている感じで、それも年明けには一気に拡大する様相になっています。

個人的には大丈夫だろうと楽観視していた第6波の様相が顕著になってきた感じですが、この一年間の経験は決して無駄ではなかったと信じたい気持ちです。

コロナ禍により働き方は大きく変わったようで、ご自宅で過ごす時間が長くなったことによりソファの需要も高まっているのでは…との質問を受けることも少なくありません。

確かに一部ではそのような声も耳にすることになり、買い替え需要が少なからず見られたことも事実ですが、一般的に言われるほどの感触は抱いていないことも事実です。

比較的手の届きやすい価格帯製品においてはその恩恵を大いに受けたことも耳にしており、その場合はおそらく現状よりは改善させることを意識しているように思われます。

これは当然のことですが、更に意識を高めることにより現状と比較するのではなく絶対値として改善しようとする方向性になることも感じています。

そうなると相応に価格帯もアップしますので、かなり慎重に選定する必要があることからもコロナ禍はきっかけに過ぎず、これとは無関係のところで動かれることになるようです。

2022年においてはコロナ禍も確実に収束に向かい、家具業界においても良い年となることを祈っております。

「ソファテーブル」

ソファの前に設置するテーブルのことは、一般的にリビングの中心に設置されるイメージからもセンターテーブルと表現することも多く、その天板面までの高さについてはソファのシート高と同等や若干高いものが多いようです。

その役割としては、やはり飲み物だったり携帯電話のような身の回りのものだったりと、ソファの座面上や肘掛け上部よりも安定性を求めることが多い場合に使用されるものと思われます。

その反面、その上のものを頻繁に取ることが必要な場合はそのたびに体を起こし前屈みの姿勢を取る必要があることからも、意外と億劫に感じられることも少なくないようです。

その点、ソファ横に設置可能ないわゆるサイドテーブルや手前に引き込んで手元で使用可能なカンティレバータイプの小さなテーブルは寛ぎの姿勢を崩すこともないため重宝がられることも多いものです。

その反面、仮に飲み物を倒してしまうようなことがあるとソファにも被害を及ぼしかねませんので、利便性とは反する部分についても理解したうえで使用される必要があるのでしょう。

一方では別の機能性において、ダイニングテーブルとチェアではなくソファ上で食事も済ませるテーブルの使い方も見られ、その場合は天板面までの高さについて充分に吟味する必要があります。

ある計算式にて導き出されるチェアのシート高とダイニングテーブルの天板面までの高さような、標準的な差尺をそのまま適用することは出来ません。

ソファの場合は見た目のシート高と実際のシート高とは多少なりとも差があるためで、またソファ前に設置するテーブルを食事用と限定することも現実的には難しいでしょうから、先ずはソファを選定されたうえで実際の機能性をイメージしながら検討されることが望ましいのかもしれません。

このようにソファ前に設置するテーブルは現実的にかなりの多機能性を求められることが多いため、そのデザイン性もさることながら予想以上に慎重に吟味する必要があると思われます。

「別注と特注」

オーセンティシティソファにおいても別注することは可能です。

比較的多いものとしては幅方向のサイズ別注となり、時にはワンアーム仕様やアームレス仕様にて製造することもあります。

稀にシートの奥行きを広くしたいとの希望もあり、それは背クッションの厚みにて調整可能な範囲内でなければフレーム自体の奥行きを別注することになり、それは一般的に容易ではないことからも幅の別注よりもコスト高になります。

外見上はほとんど分からないのですが、座面には後方に向かって若干の傾斜が取られていることが多く、またオーセンティシティソファの場合はアームに特徴を持たせていることが多いことからもその部分も新たに製造することが必要になるためです。

このように定番仕様から若干変更するだけでは済まないことからも、別注ではなく特注と表現することにしています。

いずれにしても多くの場合は幅や奥行・アームの有無についての変更希望となるのですが、稀に全体的な高さを変更したいとの希望もあります。

先日はタイプ(E)において、SH(座面までの高さ)だけではなく背もたれ部との高さとの関係性も更に大きく変更したいとの希望もありました。

タイプ(E)の場合は部材の断面においてもほぼ90度を用いていない複雑な形状ともあり、高さ関係の変更はまさしく特注となります。

もちろんデザイン性や全体の印象を変えないことが大前提となりますので、各部材の基本形状を弄ることも出来ませんし、単に伸ばすだけではおさまらない点においてパーツよりほぼ最初から製造することになります。

当然のようにこれを何台分もまとめて加工することもないためコストアップは避けられないのですが、一般的にはとても複雑で手間のかかる作業となることを理解することは難しいようです。

従って、そのことを充分理解いただくべく丁寧で分かりやすい説明が必要になることを再確認しているところです。

「動線とソファサイズ」

家具を設置するにあたり、その機能性はもちろんのこととして、先ずはその大きさについて検討されることになると思われます。

分かりやすいところではダイニングセットがあると思われ、先ずそのテーブルで何名の方が一緒に食事をとるのかは最初のステップでしょう。

それにより椅子の数が決まりますし、必然的に最低限必要なテーブルの大きさも決まってきます。

その形状についても、一般的にはスペース有効活用の意味合いにおいて長方形や正方形となりますが、円形だったりオーバル形だったり、他にはシンメトリックではない変則的な形状も選択肢に含まれるのでしょう。

ソファにおいても同様となり、何名でどのように使用されるのかは最初のステップになりますが、スペースとの兼ね合いもありますので理想と現実には多少なりともギャップがあるものです。

つまり動線との兼ね合いは決して無視できないと言うことですが、個人的にはこの数字に縛られ過ぎることも如何なものか…と思うことも少なくありません。

最低動線とされる数字は目安として当然必要なものですが、例えば僅か5センチ程度のことでソファサイズを一段階小さくすることはデメリットの方がはるかに大きいものと考えています。

ソファは寛ぐための家具ですし、機能性としては小さなものよりも大きなものの方がメリットは大きいものです。

少しばかり乱暴な表現になるかもしれませんが、ソファにおいては「大は小を兼ねる」とも言えるもので、小さなものを大きく使用することは出来ませんがその反対はクッション等で調整することは充分可能です。

寛ぐスペースは広いに越したことはないと言うことであり、そのために日々の生活動線を大いに犠牲にすることは本末転倒とも言えるものの、多少のことであれば基準寸法を若干下回ったとしても大きな問題とはなりませんので、数字にとらわれ過ぎないようにすることが賢明だと考えます。