2024/04/17 | Blog
各種分野には必ずその道の真のプロが存在します。
一方では、プロっぽく見えても真の意味でのプロとは言えない方も少なくないものとも思われます。
一般的には肩書にて判断するものと思われ、その資格を管轄しているところが国の機関の場合は確実性が高いと考えて間違いないかもしれません。
仕事柄比較的身近なところとしては例えば一級建築士があり、それは国土交通大臣より免許を受ける国家資格になります。
人間の命を守る建築物ゆえそのような免許制度があることは当然のことでしょうし、真似事であっても素人がその設計を出来るものとは誰も考えないでしょう。
医師や看護師もそうですし、多少なりの評判はあったとしても高度な専門知識を有していなければ真似事も出来ないプロ中のプロの仕事だと思われます。
国家資格ではなくても各種資格が存在しますし、その難易度の違いは相当幅あると思われますが、いずれにおいても専門的な知識を学び試験に合格する必要があります。
一方では明確な資格制度がない分野も相当数ありますので、有資格者ではないことがプロではないとも言えないものです。
それでは各々の分野にプロが存在する意味について考えてみると、その分野では素人ゆえにプロの意見を参考にすることがあると思われます。
その意図や真意も探ると各種検索だけでは判断できないことは多くありますので、その点においてプロとしての率直な意見に頼りたくなります。
その中でも最も信憑性が高いものとして、「プロのあなたが選定するとすればどれにしますか?」等の質問に対する回答があるものと考えており、それが本当に正解だったのか都度現場に出向き検証する必要性もあるだろうと考えています。
2024/04/07 | Blog
「写真で見るよりも現物の方がはるかに良かった」もしくは「写真を見たところ期待していたが現物はそうでもなかった」のように写真と現物は少なからずギャップがあるものです。
本来高級なものであればあるほど相応にコストも掛けて写真の撮り方も工夫されるものですし、その価値を正しく伝えるべくカメラマンともその価値観を共有する必要があると思われます。
しかしながら意図通りにいかないことが難しい点であり、良くも悪くも結果は違うことも経験しています。
例えば、仮に写真としてはとても恰好良くイメージ通りに撮れていたとしても、必ずしも現物の質感や重厚感まで正確に伝わるものでもありません。
ゆえに伝えたいことに重点を置き何カットも撮影することになると思われ、それらすべてを総体的に見ながらまた読み込むことにより現物の印象も概ね把握できるのかもしれません。
画像だけで伝えることが出来ればそれに越したことはないのですが、どうしてもそれだけでは伝え切れないことが多いもので、それゆえ画像と共に文字にて補足することが一般的です。
そのような情報より総体的に判断することになるため、受け手の捉え方により印象も若干違ってくることは仕方ないことだと言えるでしょう。
場合によってはそれが良い点とも言えるかもしれず、その効果をあえて狙う手法も少なくないようです。
その点現物は良くも悪くもストレートにすべてを表現することになりますので、少なくとも写真の印象を下回ることがないようにすることが大事になります。
高級品においては、「写真で見るよりもはるかに良かった」と感じさせるような製品をつくり出すことが最も大事なことになりますので、それに自信があれば現物を見せる機会をつくり出すことも大切なことなのでしょう。
2024/03/27 | Blog
アンティーク家具には明確な定義があるものでもなく、一般的には100年以上経過していることがひとつの指標になるようです。
同時に、大量生産されていないものが対象になるようで、歴史や伝統が受け継がれた由緒あるデザイン性やその質が求められているようです。
それゆえ英国家具の少しばかりデコラティブな家具の印象も先行するのですが、その様式も本当の意味での成熟期は1920年代以降かもしれません。
その背景としては機械化があるもので、すべてを手作業にて行っていた当時と比較すると更に複雑で均一性に優れた家具が生み出されたものと思われます。
そうなると、100年経過していないものも少なくないと思われますが、イギリスにおいてはその頃に作られたものも立派なアンティーク家具として扱っている様子からも、厳密な時間の経過ではなくやはりデザインの質やその再現性及び完成度を重要視していることが感じられます。
何よりも、100年程度経過しても相応に綺麗な状態で残り続けていることに価値があるもので、当然のこととして無垢材にてしっかりと作られていたことが背景にあることは間違いありません。
一方ソファにおいてはどうでしょうか。
いわゆる消耗部材が多いことからも一般的な張りぐるみタイプソファがアンティークとして残ることは難しいことが現実でしょう。
従って椅子や長椅子と言った露出したフレームは無垢材で作られたタイプが残っていることが現実でしょうし、それらにおいてもどちらかと言えば少々デコラティブな印象も先行します。
いわゆるそれがアンティークっぽさなのかもしれませんが、未来のアンティークのひとつとしてオーセンティシティソファやボード類が受け継がれていくことに期待しています。
2024/03/17 | Blog
毎年足を運ぶように心掛けているのですが、先日はIFFT東京家具見本市視察を行いました。
国内メーカーにおいてはいつもの顔ぶれとなるもので、益々小規模開催となることからも特段真新しいことがあるものでもないことを早々に確認することになります。
昔のことを言っても仕方ないのですが、30年以上前はそれこそ華やかな展示会だったもので、ナショナルブランドだった大手国内メーカーのブースはとても広かったことを思い出すことになります。
その当時からも少なくなかったのでしょうが、中国メーカーの出展比率が高まったことからも、また相応なソファ展示も見られたこともあり思わず足を止めることになりました。
その瞬間に積極的に案内されることになり、当方はバイヤーではないデザイナーとなることも認識されたうえで、反応する間もなく畳み掛けてきます。
「ソファは30万円では絶対売れない」・「10~20万円が最も売れる」・「クッションの中身も見てください」・「羽毛を用い、内部ウレタンもチップではないものを使用している」・「ウェビングテープも使っているため底付き感もないでしょう?」・「正直に言ってどうですか?」…。
そのようなマーケットがヴォリュームゾーンとして根強く残っていることやその必要性についても否定することもないため、参考までに耐久年数(何年くらいで座クッションがへたってしまうのか)について質問してみました。
率直なところ、その価格帯であれば7~8年持てば上等かとも思っていたのですが、「ウレタンについては特別言及されることもなく、下地に用いているウェビングテープは10年もすれば伸びてくると思います(逆に10年は持ちます)」との回答です。
30年前にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を覚えることになったもので、「何年持ちますか?」との質問に対しては胸を張って正直に答えられるような製品開発が必要になることを強く再確認することになりました。
2024/03/07 | Blog
いわゆる造作ソファの場合は、台輪と言われるものや建築工事にて造られた下台の上にソファやクッションを乗せるような仕様となることが多いため、基本的にソファの下に埃が蓄積するような環境にはなりません。
更に、そのおさまりや見え方をよくするためには、それらを設置後の最終工程においてカーペット工事を行うようなこともあります。
そうなると完全に床面との間の隙間は見えなくなりますので、これにより完成度の高い造作ソファになるものと思われます。
このようにソファ下の掃除を不要とするためには、建築工事との兼ね合いも含めて事前の仕様決定には慎重になる必要もあるでしょう。
一方では、造作ソファにおいては壁面を背負わす形状が一般的なことからも、ソファの足下をきちっとシーリングすることにより実際の床面積は狭く感じてしまいます。
充分な広さがあればそれも問題にはならないものの、お部屋を少しでも広く見せるための手法として、ソファの足下を極力浮かすことがあります。
それにより実際の床面の縁も見えてきますので、足元までしっかりと囲ってしまうよりも比較的広く感じられるものです。
このことはソファに限ったことでもなく、例えば壁面一面に造作ボードを設置するような場合においても同様な手法を用いることも可能です。
足下を浮かすことにより比較的軽快な印象にも結び付きますので、特に大型家具を設置する際には効果的な手法と言えます。
また、床面より30cm程度はハウスダストが舞う埃ゾーンとのデータもありますので、極力浮かすことにより衛生面においても効果的とも言えるでしょう。
一方では足元はあまり浮かさない方がどっしりとした印象にもなりますので、総合的に判断されることをお勧めします。