「ソファ脚」

「ソファ脚」

オーセンティシティソファにおいては、いわゆるウッドフレームタイプとの位置付けになることもあり、脚部との概念ではなくそれは本体部分と一体形の仕様になります。

従って、何処から何処までが脚部との概念ではなく、全体のデザイン性より判断することになります。

例えばアーム部分と前後脚が一体形となる場合や、背もたれフレームが後ろ脚を兼ねている場合もあります。

一方の張りぐるみタイプにおいては、一部の脚無しデザインを除き明らかに脚部との概念が存在することになります。

これについては以前にも記したことがあるのですが、湿気が少なくない日本の気候においては決して好ましい仕様とは言えないため、オーセンティシティソファにおいてはすべて座面下に程よい空間を設ける仕様となっています。

それに対して張りぐるみタイプにおいては、座や背のクッションだけではなくボディ部分も生地にて包まれていることもあり、機能面においても脚部は脱着可能な別仕様になっていることが大半です。

もちろん各々のデザイン性の中での脚部は設定されているのですが、材質についてはインテリアにあわせてチョイス出来ればそれに越したことはないとの希望により選定可能な仕様としているものです。

分かりやすいところでは、インテリアの仕上げ材と樹種を合わせた木製を希望されることは少なくなく、依然としてウォルナット材やブラックチェリー材を選定されることが少なくない状況です。

また、周辺家具との統一感を持たせたいとの理由により脚部はブラック塗装されたアイアンをイメージされることも少なくないのですが、これについては経験上2通りの考え方があるだろうと思っています。

ひとつは同じ素材とカラーに合わせることですが、張地にもよりますがソファにおいては意外とそれが目立ってしまうため、周辺を映し込むことにより馴染ませることが可能な鏡面仕上げも一方の選択肢となるものです。

「ピロークッション」

文字通り枕にもなるクッションのことを指しますが、ソファにおいてはいろいろな機能を持って使用されることになります。

一般的なスタイルとしてアーム側に設置すれば肘掛けとしても機能しますし、軽く横になる際には簡易枕としても機能します。

またそのサイズや厚みにもよりますが、背もたれの前に挟み込むことにより腰部のホールド性を増したり姿勢を調整したりすることも可能になります。

仮に壁面を背負わす設置方法であれば、背クッションの上部にそれを設置することによりヘッドレスト代わりになったりもします。

更には、大きさや厚みが違う数種類を組み合わせることにより使用性の幅もかなり広がります。

このようにいろいろと機能を変え使用することが出来る点においては、ソファにとってとても機能性が高いアイテムだと言えるでしょう。

一方では、それら各々の機能性を突き詰めるとすれば専用の機能を保有するものがベストであることは間違いありません。

分かりやすいところでは、しっかりと眠るのであればベッドに枕を設置した方が良いですし、頭部もホールドにて長時間腰掛けるのであればハイバックタイプで腰部にはランバーサポートが備わり更には両方にアームレストもある一人掛けのリクライナーが適しているかもしれません。

それらの機能性を高次元で備えることに越したことはないのでしょうが、一般的にはリビングの中心に設置される大型家具となることからもデザイン性においても欠かせない要素となることは間違いありません。

設置する空間に対してのバランス面により綺麗に感じられることもあれば反対に圧迫感に通じる場合もありますので、そのような精神的な一面も寛ぎを得る家具との本来の意味合いからすれば軽視はできません。

このようにソファの役割はとても複雑で多機能を求められる家具の代表格でもあるがゆえに、ひとつの切り口としてピロークッションの役割を実際いろいろと体感することも意味があることだと思います。

「メンテナンス」

メンテナンスフリーとは比較的良く耳にする言葉だと思われます。

一般的にはメンテナンスが不要との意味合いで用いられているようで、定期的なメンテナンスの煩わしさから解放されることが一番のメリットだと思われている方も少なくないようです。

しかしながらノーメンテナンスとは根本的に違いますので、まったくメンテナンス不要との意味合いではないことを認識しておくべきでしょう。

例えばソファにおいて、クッション部にフェザーを用いた仕様であればその性質上多少なりともフェザーの片寄りが発生するため、やはりメンテナンスは必要不可欠なものです。

一方のフェザーを用いないオールウレタンタイプともなれば、一般的にはメンテナンスフリーとなることを説明されることが多いようです。

それゆえフェザー仕様のようにパンパン叩いて形を整えたり、時にはカバーのファスナーを開けて内部の圧力を解放させたりすることは不要だとの認識を持たれているようにも感じられます。

しかしながらクッション部を取り外すことが可能な置きクッションタイプとなれば多少なりともカバーのズレは生じますので、その状態をそのまま放置することは中材にとっても決して良い環境とは言えません。

それでは座面も背面も分離することがなく一体系となる仕様であればノーメンテナンスでずっと使い続けることが出来るのかと言えばそうではなく、何かあった際には工場に戻して修理することになりますので、その費用や手間を考えると使用に耐えられなくなった時点で買い替えることになるものと思われます。

いわゆる使い捨てが前提となる仕様とも言えますので、地球環境に対する負荷の観点からは決して好ましい製品とは言えないでしょう。

要するにその頻度には多少なりの違いはあるものの、どのような仕様であってもノーメンテナンスで一生使い続けることが可能なソファはありませんし、定期的にメンテナンスを行うことで良いコンディションを永く保つことが可能となりますので、その点において愛着を持って接し続けることが可能な製品を選ぶ必要があるのでしょう。

「経年変化」

ウッドショックとは聞かれたことがある方も多いと思われます。

コロナ禍によるアメリカ国内の住宅需要が増えたことが背景にあるようで、いわゆる需要と供給のバランスが崩れたことやコンテナ不足も多少なりとも影響しているようです。

それだけ木材の輸入比率が高いと言うことを表しており、一方ではSDGsの観点からも国産材を積極的に用いる動きがあることも事実のようです。

しかしながら現実的にはそれら国産材に触れる機会はまだまだ少ないことからも、少なくとも家具においては依然としてウォルナット材の人気は高いままですし、価格の上昇率が高過ぎるだけにそのまま製品価格に転嫁できない現実もあります。

それゆえ、現状のまま製品を製造/供給し続けることは難しいとも言えますので、北米からの輸入材においてもウォルナット材以外の製品の露出度を高める必要があるだろうと思われます。

その一つにブラックチェリー材があり、ウォルナット材とは相反する経年変化の部分をもっとクローズアップすべきなのでしょう。

ウォルナット材においては、元来の濃い褐色となる色味からも白太はかなり目立ってしまいますので、ほとんどのメーカーにおいては着色することにより違和感のないように仕上げることになります。

それゆえ、唯一ウォルナット材においては経年変化により色味が抜けて薄くなっていくことの認識が少ないようで、少なくとも経年変化を楽しむ材の位置付けにはなっていなように感じられます。

また壁面ボードのように均一性を重要視する場合や色味の変化を好まない場合もあるでしょうし、その場合は着色が適していることは間違いありません。

一方のブラックチェリー材は年月とともに色が濃くなるようで、100年もすればアンティーク家具の装いも自然とまとってくるようですので、このような経年変化も楽しみながら次の世代へと受け継ぐことが出来ればとても素敵なことだと思われます。

「寝心地」

一般的にはベッドマットレスや布団のお話だと思われますが、ソファにおいても意外と重要かもしれません。

比較的多い意見としてはご友人が来られた際には簡易ベッドにもなるものだと更に良いとの内容で、もちろんご自身の仮眠にも快適なものとの意味も含まれます。

そうなると真っ先に思いつくものにソファベッドなるものがあると思われますが、率直なところそれはソファにおいてもベッドにおいても満足できる機能性を有しているとは言えないものだと考えています。

やはりどちらかの機能に特化したものが良いだろうと思われるものの、スペース的な問題や一時的な用途からするとやはり兼用出来ればそれに越したことはないのかもしれません。

その場合はやはりソファが先にきますので、たまにベッド代わりに使用される際にも相応の機能性を有しているものが良いのでしょう。

先ずは最低限の大きさは必要になりますので、外寸にて表示されるソファ寸法だけではなくアームや背もたれ部の厚みを除いた有効面積にて判断しなければいけませんし、背クッションが置き型となればそれを取り外すことにより更に広い面積を確保することが可能になります。

続いて座面ですが、それは二分割や三分割となっているものよりも繋ぎ目がないとの観点からは一枚仕様の方が望ましいものです。

またそれにはほぼ傾斜がないものが望ましいでしょうが、ソファゆえの機能性も充分満たすことが大前提となることからも目には見えないくらいの若干の傾斜は必要になります。

その仕様においては、フェザー入りタイプとオールウレタンタイプのどちらが向いているとは言えないものの、個人的な経験からはフェザー入りタイプだと冬場はとても暖かく、夏場においては空気の層が設けられることからも決して涼しいとは言いませんがべとつかず快適なものです。

最後にベース部のクッション性が大事になりますので、やはり程よいサポート性能からもイタリア製の高品質なウェビングテープは必須だと言えます。