2022/10/17 | Blog
ソファを評価するうえで重要なことはいろいろあるのですが、それにより製品自体の価値を大きく左右するものに縫製があるだろうと考えています。
ソファは人の手が多く入り込むことなくして完成しない、最も手作り感が強くなる家具の代表格とも言えます。
それゆえ、表現方法に語弊があるかもしれませんが生産国により仕上がり感の違いを顕著に感じることになります。
仮に日本製との表記であったとしても、特に縫製工場においては純粋に日本人の手によるものとも限りませんので、その場合においても何となくその部分が見えてくるところが縫製なのだろうとも感じています。
先ずはパーツ型に沿って裁断されるのですが、張地により収縮率等がすべて違うことからもその特性に合わせた裁断型を用いて人間の手により一枚一枚丁寧に裁断することが好ましく、続いてそれらパーツ別に全周ロックミシンを施すことは最低限必要になります。
生地の織り方によっては、それを施さなければ織り糸が抜け出てしまいやがては地縫いまで影響を及ぼすことになりかねないからですが、意外とすべてのメーカーがこれを行っているものではありません。
この事前作業を終えたところでようやく地縫い(本縫い)作業に移るのですが、この精度は最終的な仕上がり感(フィット感)に大きく影響を及ぼします。
最終的にシングルステッチやダブルステッチ等を施すことになり、これは地縫い部の強度面を高めるばかりではなく意匠性においても大事な一翼を担うことになります。
それだけにその精度や綺麗さは絶対的に求められますし、更にそれには人間の感性が入り込むことで完成します。
漠然とした表現になるのですが、実はこれが最も大事なエッセンスとなりますので、工芸文化が根付いている地域で生まれ育った職人たちがこれに携わることの意味合いはとても大きく、オーセンティシティソファはそのベースのうえで成り立っています。
2022/10/07 | Blog
ソファにおいては、その表面積が大きいだけに張地が担う役割は必然的に高くなります。
最初に目に飛び込んだ張地が素敵とのことで一目惚れされることも珍しくないようで、そうなるとソファ本来の機能性に対する意識が薄れてくることも否定できないようです。
素敵な張地はイタリア製を中心に一部デンマーク製にも見られ、その種類や色数もとても豊富なことからも、その中より選定することにも喜びがあるのでしょう。
しかしながらメーカーとしてはそれらのすべての在庫を持つことは現実的に難しいことからも、都度必要M数を手配することが一般的です。
その場合は海外より取り寄せるのでは時間を要しますので、一般的には国内在庫を積んでいる生地屋さん経由になります。
反物ではなくM販売(切り売り)に対応していることは無駄も生じずとても便利なものですが、一部では都度国外在庫を空輸されるスタイルもありますので、やはりそれゆえのコスト面については無視できない部分になります。
一方では、ソファメーカーによる海外生地メーカーからの直接仕入れによるコストパフォーマンスの良さはこれに勝るものもないため、高額となる素敵な生地をとてもリーズナブルに入手することが可能になります。
しかしながら、その種類や色数が限定的となれば本当にお好きな生地に巡り合う可能性は低くなることも事実です。
このように豊富な生地在庫を積むことはそのリスクを考えると現実的に難しいとも言えるのですが、断然絶対数が多いイタリア製ファブリックのメリットを最大限活かした豊富な在庫の中より選定いただけるソファがオーセンティシティになり、もちろん機能性も充分満たしています。
ソファ先進国とも言える絶対的な技術力に裏打ちされた安定感をベースとし、それらには絶妙なセンスが織り込まれていることはイタリア製ならではです。
ソファ自体の機能性に加えて、表皮材のセンスやクオリティ・コストパフォーマンスに優れたソファは決して多くはありません。
2022/09/27 | Blog
ブランディングにおいて、記憶に新しいところでは有名なインテリア雑誌にイメージ広告を掲載するようなこともあり、当時は即効性がないことも重々承知していました。
いわゆる費用対効果が論点になるのですが、即効性はなくとも長い目で見れば必ずや少なからずの効果はあるだろうとの判断だったと思われます。
当時の広告代理店からの説明では、例えばMOOK本になれば保存性も高くなることからもそれに広告掲載することは長期的な効果も見込めるとの内容だったと記憶しています。
またMOOK本ではなくとも保存性が高い専門誌となればその効果は高いとアピールされたことからも、「保存期間=広告効果」との理論だったのかもしれません。
当時はそのことを真っ向から疑うこともなく、特に格式の高い有名インテリア雑誌ともなればなおさらのことだったのでしょう。
しかしながら明らかに時代は移り変わったもので、有名インテリア雑誌に広告掲載することは広告主/雑誌社双方の関係性や双方のブランド価値を維持することに辛うじて繋がっているようにさえ思えます。
現在はいわゆる信憑性の高いSNSの効果はかなりのものですし、数冊程度の雑誌とは比較にならないほどはるかに多い情報量をスマホ等にて容易に得られる時代になったのですから、やはりこれを有効活用することは自然の流れなのでしょう。
一方ではそれゆえ多くの情報が氾濫していることも事実ですので、賢く取捨選択できるように日頃より上手に慣れ親しむことも必要なのかもしれません。
このように広く知らしめる方法も時代と共に変化してきましたし、また今後においても変化を続けるのでしょうから、既成概念にとらわれることなくよりフレキシブルな姿勢を持つことが益々必要になるのでしょう。
それと同時に、ブランディングにおいても重要な要素となりますので、その塩梅については上手に見極める必要もありそうです。
2022/09/17 | Blog
日本においては特に需要があるものと思われますが、お掃除ロボットは各社より販売され多くの家庭で使用されているように感じます。
それを一度使うと最大限活用しようとの意識になることも自然でしょうし、設置される家具においてもそれが通り抜けることが可能な脚部高を意識するようになるものと思われます。
一方では、そもそも埃がたまらないようにと脚無し仕様(デザイン)のものを選定されることもあるようですが、現実的にガタツキなくフロア上にピッタリと設置することは不可能ともあり、小さな脚部やアジャスターのようなものが付いているものです。
これには通気性の観点もあるのですがそれにより若干の隙間が生じますので、その部分には必ず埃が入り込むことになります。
僅かな隙間ともあり掃除する場合はそれ自体を移動させなければいけないことからも埃が堆積することになりそうですし、結果として決して良い環境とは言えないものと思われます。
ソファにおいてもその部分を気にされる方が確実に増えているように感じられ、そのことが選定基準のひとつになっていると言っても過言ではないようにも感じています。
率直なところ、それはそれで如何なものか…との感覚は持っており、お掃除ロボットを通すことが可能な脚部高が大前提になるとデザイン性においても偏ってしまいます。
それが現実の声ともあり決して無視するつもりはありませんが、デザイン性においても各種選択肢があることを認識することも必要かと思っています。
オーセンティシティにおいては、来年で20年が経過することになるのですが、未だに古臭さは感じられないものと自負しておりますし、期せずしてほとんどのお掃除ロボットが通り抜けることが可能な脚部高となっていますので、そのような機能面においても今の時代にマッチするものと考えています。
2022/09/07 | Blog
家具から選ぶ住宅設計が理にかなっていることは過去に記したことがあると思われます。
器ではなく生活に直結する中身(家具等)から選定することはある意味当然のことと言えるのですが、必ずしもそうとはならない事情があることも事実です。
典型的なものとしては建売住宅があると思われ、また分譲マンションにおいても自由設計とはならないことが一般的でしょう。
その場合は間取りやその広さにより設置する家具等について吟味することになるのですが、必ずと言っても良いほどどこかに妥協点を見付けなければいけない状況になるようです。
多少間取りが変則的だったとしても絶対的な広さがあればどのようにでも対応出来るのでしょうが、現実的にはその限りではないことからも特に家具選定はすんなりとはいかないのでしょう。
その中でもリビング/ダイニングの家具については生活の中心となることからも最初に選定されることが多いようで、大きく分けるとダイニングセットとソファになります。
ダイニングセットについては家族構成により必要とされる椅子の脚数が決まり、お部屋の広さにより多少は前後しますがそれに伴うダイニングテーブルの大きさや形状も決まってきます。
ソファについても同様にそのスタイルや大きさも決まってくるのですが、理想と現実に少なからずギャップが生じることも少なくないようです。
この時点で往々にして「もう少しでも壁間があれば…」とか「もう少しでも正方形に近ければ…」のような気持になることからも、少なくとも100%満足したソファ選定とはいかないようです。
一方では、必要最低限の生活スタイルにマッチするようなソファのスタイルとサイズを決められることにより、それがまさしく適正サイズとなる物件も少なからず目にしてきたことからも、やはり現実的な生活スタイルを具体的にイメージすることが最初のステップのように感じます。