「機能性のデザイン」

「機能性のデザイン」

これは知り合いより聞いた話ですが、お父様が初めて着用するようになった補聴器についてです。

加齢からくるものゆえ少しばかり耳が遠くなることも仕方ないことだと思われるのですが、それによりご本人もご家族の方も少しでもメリットがあれば良いことだと考えられます。

それに対する知識はほぼゼロだったことからもその価格帯の幅広さや性能には驚くことばかりですし、精密機器ゆえメンテナンスや管理方法も相応に手間が掛かるようで、専用の乾燥器なるものがあることも初めて知ることになりました。

お風呂に入る際や就寝前には外して専用乾燥器に仕舞うと同時に充電もするようですが、その簡単に思える手順においてもご高齢者にとってみれば意外とそうではないようなのです。

スイッチを入れるボタンはその位置が把握しにくいようで、また押した感覚もはっきりとしない様子からも長押ししてしまうこともあるようで、それにより別の機能が立ち上がってしまうことからも更に混乱してしまうようなのです。

そこで身の回りにある家電製品のスイッチについて意識することになったのですが、ほとんど凹凸もなく綺麗なものが多いこともあり、ストロークの観点からは確かに押した感覚は薄いかもしれません。

一方、小さなころのテレビと言えば「チャンネルを回す」のように表現していたようにまさしくメカニカルなものだったのですが、それがタッチボタン式に変化していった際の使い勝手についても何となく思い出すことになりました。

またまったく違う内容ですがファミコンのカセットは今ではSwitch向けとしてとても小さくなったこともあり、小さな子供さんが誤飲しないようにあえて苦く感じる成分が表面に塗布されていることも聞いたことがあります。

このようにデザイン性は技術の進歩により変遷することは間違いないのですが、様々な世代の人間が使うことを決して忘れてはいけないのだろうと再確認することになりました。

「寛ぎのスタイル」

個人的にはやはり自宅で寛ぐこと以上の寛ぎの場はないものです。

このように寛ぎとは環境が最も大事かもしれませんが、身を預けるソファもまたそれに匹敵するくらいに大事だろうと考えています。

例えば長時間の電車移動中にずっと立ちっ放しだと疲れてしまいますが、仮に狭いスペースだったとしても軽く腰掛けるだけでもずいぶんと楽になります。

その環境下では充分だと思われる姿勢に満足することになるのですが、いわゆる在来線の場合はグリーン車でもなければ座席はそれほどまでに快適な構造とはなっていないようです。

新幹線においては、グリーン車と通常のシートでは作り方や構造がまったく違うことも聞いたことがあり、これはもっともなことですがやはりコストの掛け方も違うようです。

また、過去に勤務経験がある会社で知ったことですが、回転率が重要となる飲食店においては、あえて座り心地は程々の仕様とするようです。

一方、高級ホテルのロビーや高級飲食店ともなれば座り心地が良くないチェアやソファを設置することは少ないものと思われますし、それゆえ高級ブランド製品が設置されていることを目にすることも少なくありません。

このように環境によりあえて座り心地も操作されるものと思われるのですが、個人邸となるとその間取りや仕様もさることながら家族構成の違いもあり寛ぎのスタイルは様々でしょうし、それこそ多種多様なことからもスタイル分けすること自体難しいものと思われます。

もちろんソファだけが寛ぎの場ではないのですが、その仕様や価格帯も様々ともあり一般的にはそれらの多くを実際試したうえで選定される行程を踏むことは難しいことが現実でしょう。

ひとつ言えることは一部を除き価格帯と座り心地はある程度比例しますので、少しばかり高額となるソファの座り心地も一度は試すことにより寛ぎに対する意識も少なからず変化するものと考えています。

「高さの設計」

ソファを選定するにあたりその基準は各種あると思われ、またそれら優先順位も様々だと思われます。

大きく分けると、①デザイン性・②座り心地・③予算は外すことが出来ない要素になるでしょうし、もちろんサイズについても重要な要素となるのですが、多くの場合問題になることは少ないものです。

①から③について優先順位をつけることは難しいかもしれませんが、事前におおよそのイメージを持つことにより比較的スムーズに選定することが可能になると思われます。

ソファは大型家具となることもあり、その存在感を考えるとやはりデザイン性については外すことが出来ない重要な要素だと言えるでしょう。

つまり、座り心地が最高であればどのようなデザインであっても一切問題ないとはなかなかいかないのではないでしょうか。

その反対に、デザイン性を最優先することにより座り心地は多少なりとも犠牲になったとしても問題ないとの意識にて選定されることは少なからずあるように感じられます。。

ソファにおいては、全体的にその高さを低く抑えることによりデザイン性は高まりますが、その反面座り心地においてはどうしても物足りなさを感じてしまうことになります。

室内に設置した際の圧迫感の観点においても、高さを抑えたものの方がハイバックタイプのように高いものと比較するとかなりすっきりとした印象になりますし、単体としてのデザイン性もさることながらやはり低めの方が総合的な評価は高いのかもしれません。

このように一般的にデザイン性と座り心地は反比例するとも言えますが、それだけに最低限の機能性を有するための高さを設計に盛り込みながらもデザイン性を損なうことなく、また室内に設置しても圧迫感が軽減されるウッドフレームタイプソファには決して小さくない存在意義があるものと考えています。

「張地」

ソファにおいては、その表面積からも椅子以上に張地の影響は大きくなります。

それだけに皆さん慎重に選定されることになりますし、また体に触れる面積も大きくなることからもその触り心地も重要なポイントになります。

フルカバーリングシステムとなるソファにおいてはすべてのカバーをクリーニングすることもできますし、また別の替えカバーを準備することにより時には雰囲気を変えることも可能ですので、その点においてもファブリックを選定される方が多いように感じられます。

本革とは違いその種類や色柄もとても豊富なことからも選択肢の幅は一気に広がることになるのですが、一般的にはメーカー在庫の関係もありかなり絞り込まれた中より選定しなければいけません。

またその張地の多くは生地問屋さんより比較的容易に入手可能なものとなることが多いことからも、メーカーによる明確な違いが感じにくいことが現実かもしれません。

そのような状況からも、それらのラインナップ生地では満足できない方においては、インテリアコーディネーターに提案を依頼したり、ご自身で生地を探されたりするケースが多くなるものと推測できます。

その場合はほとんどと言っても過言ではないくらいヨーロッパ諸国を中心とした海外製の生地となりますし、そのコストも相応に高くなるものです。

もっともこれにて充分納得したうえで満足されることになればまったく問題ないのですが、当然のこととして生地問屋さん等はそれだけを扱うことで利益を確保することになりますので、またその在庫リスクや輸入経費を考えると現地価格よりもかなり高く購入することになることも現実です。

その点においてコストパフォーマンスは如何なものか…となりますし、往々にしてインテリアコーディネーターが持ち得る情報は共通していることからも、大きな流れにおいては以前と大きく変わることはないようにも感じてしまいます。

現実的にとても難しいことなのですが、ソファ専門メーカーが豊富な海外製生地を在庫することのメリットはとても大きいもので、オーセンティシティソファにおいてはそれらの豊富な生地在庫より選定することが可能です。

「気持ち」

ソファに限らず家具においては、当然のこととしてそれらが設置される場所との兼ね合いがとても重要になります。

理想形はもっと大きなものかもしれませんが、スペースの問題より残念ながら少しばかり小さなサイズを選定せざるを得ない場合もあります。

一方では、女性を中心として「お部屋を広く使いたい」との意識をお持ちの方も少なくなく、少しばかり大きなものも充分設置可能なものの、あえて小さなサイズを選定される場合もあります。

それぞれの生活スタイルともあり否定するものではないのですが、仮にその根拠は漠然としたイメージだけだとすれば、その方のためにもそうではない場合はプロとしてしっかりと提案することも必要だろうと考えています。

それがいわゆる適正サイズと言うことになるでしょうし、結果として使いやすい家具になるものと思われます。

その前に、販売店としては通常それらをお届けにて設置するまでが重要な任務となります。

場合によっては自社便と言われるような自社保有のトラック等にて自社スタッフがそのお届け/設置まで行うこともありますし、印象としては古いタイプの家具屋さんでは比較的多いパターンだと思われます。

しかしながら自社便の比率はおそらくですが減少傾向にあると感じられ、その背景にはやむを得ない各種事情が存在することも承知してはいるものの、購入いただいた家具を自社の責任においてお届けまできちっと行うことが少なくなったことには少しばかり残念で寂しい気持ちもあります。

結果として売りっ放しになってしまうケースも少なくないでしょうが、仮に専門の配送業者にお届けから設置まで委託するのであれば、その作業に携わる現場の人たちの気持ちも大事にしたいと考えています。

それにより配送のクオリティも絶対上がりますし、結果としてお客様の満足度も上がるものと考えています。