2018/06/27 | Blog
上質な木材に最高の加工技術力を施したものからは、自然と高級感が醸し出されるものと思われます。
しかしながらそれが設置される場所によっては、その度合いに多少なりとも違いが生じるものとも思われます。
デザイン性とも密接な関係があり、例えば重厚感のあるものは相応に重々しい空間でなければその良さを100%引き出すことは難しいのかもしれません。
その反対もしかりで、特に木製家具においては設置される空間を選ぶ性質があるようです。
オーセンティシティにおいては、当初のイメージとしてコンクリート打ち放しの空間に設置しても違和感なく溶け込むことにあり、それはともすればウッディーになり過ぎる無垢材家具に対する挑戦でもありました。
そのためにもあえて積極的にデザインを施すことになり、バランス面を重視するためにも時には各々の材料から得られる最大厚をベースとする概念にも融通性を持たせました。
結果として、一般的に言われるようなモダンな空間であってもそうではない空間であっても、どちらにも相応にマッチする家具になったと考えています。
一方では、人の手が入り過ぎた綺麗すぎるつるんとしたモダン空間にはあまり馴染まないようにも感じています。
設置される場所を選ばないとの当初のイメージからも、そのことは何とか解消しなければいけないだろうとの気持ちがあり、いろいろと考えることが多くなっています。
既存品に手を加えることも選択肢のひとつですが、おそらくはそれだけでは難しいだろうとの考え方が強いことからも、新たなシリーズを生み出すことも視野に入れてイメージを膨らませたいとの気持ちです。
2018/06/17 | Blog
家具の分野においては、一部のアイテムに絞り込まれた専門店は決して多くありません。
その理由としては、いろいろな面で「それだけでは難しい」との背景があるものと思われます。
一部のアイテムに絞り込むことは当然のように一部の需要に絞り込むことになるため、ある意味リスクを伴うことになるでしょうし、結果として総合的なアイテムを扱うインテリアショップとしての形態になるのでしょう。
一方の見方では、専門店として展開するだけの差別化が難しいのだろうと思われますし、何よりも専門知識を有した専門店向けの人が絶対数として少ない可能性も否定できません。
比較的多いものとしては、アイテムに絞り込んだ形態ではなく、例えばヴィンテージ家具だけを再生/販売する専門店や、北欧等のあるテイストに絞り込みセレクトされた特色のあるショップがあります。
それらもその分野における専門店と言えるでしょうし、もしかすると一般ユーザーにとってみればその方が便利で楽しいのかもしれません。
専門店にて各種アイテムをひとつひとつ揃えていくことには相応に知識も必要になるでしょうし、全体としてのコーディネイト能力も欠くことは出来ません。
インテリアは家具だけではなくいろいろなものが集まって構成されるだけに、その各々において自らの力でショップを選定し、更に製品を選定することは現実的ではないのかもしれませんが、それゆえ専門家の力に頼ることが必要になるものと思われます。
しかしながら、本物の専門家を探すことはそれ以上に難しい現実があり、結果として現状があるのですから、何かを大きく変える必要があるのだろうとの気持ちです。
やはりそれに携わる人間の個々のスキルアップが大事になるでしょうし、そのことが分かりやすく見える環境にすることも専門店の務めのように感じます。
2018/06/07 | Blog
一時期は若干静かな状態にも感じていた海外家具ブランドですが、新たなブランド進出も含めて再度盛り上がりを見せているようです。
いずれも好調な様子で、やはりそれらは各々において日本のそれらとは違う独特な世界観を醸し出していることは否定できません。
それがブランドでしょうし、安心できる製品クオリティもさることながら、それらの世界観に惹きつけられる魅力があるのでしょう。
おそらくですが、伝統に裏打ちされた確かな技術力と時代に合わせて常に進化を続けている感性に恰好良さを覚えることになり、いつかはそれを保有したいとの欲求が湧き出るのだろうと思われます。
一方の国産ブランドにおいては、やはり家具の歴史面において若干のハンディがあるように感じますし、何よりも感性面においてどうしても及ばないところがあるのかもしれません。
このことは単に海外ブランドに対する憧れの感情と言うことではなく、冷静に比較しても否定することは難しいと言わざるを得ません。
歴史や感性の問題だと言ってしまえばそれまでなのですが、それではどのように自らの道を切り拓くことが望ましいのでしょうか。
第一に製品自体のクオリティ面を否定することは出来ず、これはブランディングの前に絶対的に必要な条件だと思われます。
しかしながら意外とこのことが軽視されていると言っても過言ではなく、うわべだけのブランディングが先行しているところも少なからず見受けられます。
即効性を狙うばかりに一時のブームで終わってしまうことも少なくないようで、結果として本物のブランドに成長することもないものと思われます。
やはり絶対的なクオリティを維持し続ける愚直なまでに真摯な姿勢を持った真面目なブランドであることが大事になりそうです。
2018/05/27 | Blog
デザインワークに取り組んでいると、正直なところ調子が良いときもあればそうではないときもあります。
しかしながら、必ずしも調子が良いときに結果として良いデザインが生まれるものでもないだけに難しい一面があります。
意外とスムーズに作業が進む場合は、自然と調子が良いとも感じてしまうものなのですが、そのような場合は往々にしてどこかに落とし穴が潜んでいることも珍しくありません。
結果として一度すべてをリセットすることもありますし、再考することにより問題点がクリアになり原案を活かすことが可能な場合もあります。
経験上この見極めが最も重要になると言っても過言ではなく、ある部分では潔く気持ちを切り替えるスキルも必要になるものと考えています。
このように表現すると、デザインとは発想力と直結するような芸術的なイメージを持たれるかもしれませんが、それを具現化するためには経験から培われた感性や現実を知る力が備わっていなければ難しいと言えます。
そこから生まれたものは結果として美しく、内面の機能美と言えるものも自然とにじみ出てくるものですし、何よりもそれに対して多くを語ることが出来るものです。
細部にわたるデザインの意味合いを説明することは、単にフォルムに言及するものではなく、構造面だったりコスト面だったりと、プロでなくても納得できる内容となるべきなのでしょう。
もちろんすべての人がそのような視点にて選定されるものではないと思われますが、すべてにおいて理由説明できる状況まで煮詰める必要があると考えています。
それが分かりやすいデザインと言え、結果として売れるデザインに育っていくものと思われます。
2018/05/17 | Blog
ソファにおいて比較的多い声として「ちょうどよいものが見つからない」との内容があります。
単にサイズ感や価格の問題だけではなく、デザイン性だったり座り心地だったりと、すべてがイメージと一致するものを見つけることは至難の業のようにさえ感じます。
デザイン性においては全体的な雰囲気とは別に、例えばアームの形状や幅だったり脚の材質や高さだったりと、細部に目を向けるとイメージとフィットするものが見つかる方がむしろ奇跡と言えるのかもしれません。
結果として、妥協して購入されるのか、ソファ探しに更に年月を費やすことになるのか、いずれにしても好ましい状態とは言えないと思われます。
その他の要因として、家具の中だけではなく他の工業製品と比較するとソファ自体の基準がとても曖昧なことが背景にありそうです。
ある部分ではデザイン性と機能性は相反する部分があるのですが、どちらかの視点に絞り込むと一方は相反する部分としてクローズアップされることなく、曖昧にやり過ごしているように感じられます。
また、本来であれば正確な情報提供が必要とされる販売サイドにおいても、各種事情によりその内容が統一されることがないことからも、益々分かり難いものになっているようです。
デザインにはひとつの正解があるものでもなく、それゆえ大変奥深く面白いものなのですが、ほとんどの場合は単なる線のお遊びではないことからも、実際使用される人間のことを無視することは許されません。
デザインとは機能性とのせめぎ合いの部分があることからも、どちらかの視点を優先することにより多少なりとも生じることになる、相反する部分も正直に説明するべきですし、そのうえで選定いただく正常な環境を整えることが必要だと考えています。