「ソファとテーブル」

ソファに合わせるテーブルとして、大きく分けるとソファ前に設定されるセンターテーブルと文字通りソファサイドに設置するようなサイドテーブルがあると思われます。

ソファに引き込み手元で使用できるような、一般的にはコの字形となるいわゆるカンティレバータイプのテーブルもサイドテーブルのひとつと言えるでしょう。

また、ソファのアーム部分がテーブルの役割を果たすようなタイプもあり、通常の張りぐるみタイプのアームであれば別途アーム上に載せて使用することが可能なオプション品も見られます。

このようにソファを使用するうえでは少なからずテーブルの役割を果たすものも必要でしょうし、その使用性においてどのようなタイプが最もマッチするのかは様々だとも思われます。

それはソファのスタイルにも影響されるでしょうし、例えばカウチセットと呼ばれるようなL型に組み上げるタイプにおいては、その間に挟み込む専用のものも存在します。

間に挟み込まれることにより、両側よりお二人が同時に手元で使用可能となる点がメリットだと言えますし、ソファに組み込まれる専用テーブルともあり、全体のデザイン性として綺麗におさまることも大きなポイントとも言えるでしょう。

一方では、ソファとカウチソファに挟まれていることもあり、仮に飲み物が入ったグラス等を倒してしまうとソファへ被害が直結することも考えられます。

もっとも、天板形状がトレイのように淵が立ち上がっているものであれば天板外まで被害を及ぼすことがないのかもしれませんので、そのあたりも含めると選択肢はかなり広いかもしれません。

必ずしもソファ上で飲み物を飲むことはないとも思われますが、テーブルがあれば何かと便利であることは間違いないため、テーブルについてもソファと同時に検討されることが望ましいかもしれません。

「体感」

ソファにおいては、その選定基準も様々だと思われます。

主だったところでは、デザイン性・大きさ・座り心地・予算と言ったところでしょうか、そのすべてに置いてバランスよくマッチすることにより最終選定に繋がるものと思われます。

一方では、もちろん優先順位もあると思われますがすべてにおいて満足できるものは意外と少ないのかもしれません。

その中では、予算面においては一般的に低めとなるように感じており、それは絶対数においてそのようなソファが多いことが背景にあるのでしょう。

従って予算面が比較的高い優先順位となることにより、必然的に高クオリティ/高耐久だと言えるソファを選定されることは少ないことが現実だろうとも考えています。

それゆえの短寿命ともあり何度も買い替えることになるとも思われ、それが良くない経験として「ソファはすぐにダメになるから安価なもので充分」との意識に繋がっているように感じます。

いわば典型的な悪循環となっており、更には消耗品としての安価なソファを大量に製造するメーカーが少なくない現実からも、このような循環より抜け出すことは並大抵のことではないのかもしれません。

おそらく買い替えの際もある程度価格帯も絞り込まれたうえで探されるものと思われますので、なかなか抜け出す機会に恵まれないとも言えるでしょう。

それだけに、一度でも本物の座り心地を経験してもらいたいとの気持ちを強く持っており、それが衝撃的なものであればあるほどソファに対する意識面を改める良い機会になる可能性もあります。

経験したことのない座り心地を体感することにより身体が自然とその座り心地を求めるようになりますので、大切な身体を労わる意味においても本物のソファを使用されることをお勧めします。

「替えカバー」

ソファの張地には、大きく分けるとファブリックと本革があります。

各々の特徴やそれゆえの良さがあることは以前記した記憶もあるため、ここでは替えカバーについて記してみたいと思います。

先ずは、ボディ部分においては張り込み仕様となるソファも少なからず存在するため、その場合は座クッション等に限定されることになります。

比較的安価なソファの多くは張り込み仕様となっていることもあり、そもそも替えカバーとの概念すら存在しないとも思われるのですが、おそらく製品寿命との兼ね合いも背景にあるものと思われます。

替えカバーの必要性を感じる前にソファとしての寿命を迎えてしまうと言うことであり、このような短寿命のソファを何度も買い替えることが一般的だと思われている方も少なくないものとも思われます。

従って、替えカバーについてはそれを替えてまで使用し続けようとの意識になるだけの価値がそのソファにあることが大前提になります。

そのソファを使い続けたいと思わせる何らかの価値を有していると言うことであり、デザイン性もさることながらやはり座り心地をはじめとした機能性に優れているのでしょう。

ソファは一般的に寛ぐための家具であり、それゆえ表皮材となるカバーはとても重要な要素になります。

触感だけではなくその色味や柄においてもお気に入りのものであればあるほど満足度は高くなり、結果としてソファ本来の機能となる精神的な寛ぎにおいても充分得ることが可能になります。

ソファ単体としてだけではなく、その表面積はとても大きくなることからもインテリア与える影響力も強くなります。

一般的には洗い替え用途となるのですが、季節や気分に応じて気軽にカバーを交換するような意識を持つことにより更に満足度が増すものです。

「ソファ用センターテーブル」

ソファにおいては、古くは応接セットのように言われたことを思い出します。

一部の住宅には玄関より通ずるお客様用の応接室なるものもあり、そこには対面でソファが設置され、更にその間にはセンターテーブルも設置されていた光景も懐かしく思い出されます。

そのような役割とは大きく違ってきているものが現在のソファとなり、基本的にご家族にていろいろな姿勢で寛ぐための家具となります。

必ずしもきちっと腰掛けるだけでもないため、それによりソファ前に設置されることがお決まりだったセンターテーブルの需要も徐々に減ってきたようにも感じられますが、一方ではやはりテーブルは必要との認識が残っていることも事実です。

これにはもちろん機能性もあるものの、ソファ前に設置することのセットでのバランス面も背景にあるものと思われます。

ソファ前に敷かれることが多いラグや絨毯とも関係性があるようで、リビング内にそれらを設えることによりリビングが完成するとも言えるかもしれません。

フローリングの上にソファをポツンと設置した場合、何だかソファだけが浮いてしまい文字通りプカプカ浮いてしまっているように感じられますが、その前にラグ等を敷くことにより一気に落ち着くものです。

更にはその上にセンターテーブルを設置することによりセットとしてバッチリ決まってくるのでしょうが、一方ではソファ前に設置するセンターテーブルの実際の使い勝手について疑問視される声が少なくないことも事実です。

例えば飲み物を取る際にはかなり前屈みの姿勢を取る必要もありますので、それであれば手元で機能を満たすものが良いとの理由によりソファに引き込んで使用可能な小さなサイドテーブルの需要もあるものです。

しかしながら飲み物を倒すことでソファを汚してしまうような手元ゆえのデメリットも存在しますので、設えの観点よりソファにマッチするセンターテーブルも今一度見直してみては如何でしょうか。

「情報更新」

過去にも何度か記してきましたが、日本国内におけるソファに関する各種情報は不思議と更新されることなく古い情報が一切の疑いもなく残っているように感じます。

家具の中でも特に進歩のない古い業界と言ってしまえばそれまでなのですが、本当に良いものをつくろうとするメーカーの気概がまったくないようにさえ感じてしまいます。

特にソファの内部は悪い意味でのブラックボックスとなっており、多くの場合その部分には特段語ることがないことからも、それ以外の部分に注目してもらえるようなご案内になっているようです。

その部分に興味を持たれ知りたいと思う人も少ないのかもしれませんが、ソファは見えない部分が最重要ポイントとなりますので、あえてその部分に注目することが失敗しないソファ選びの基本と言っても過言ではありません。

しかしながらそうではない現実からも先ずは外見や座り心地に意識が向くでしょうし、ソファにおいては特に予算面が重要な選定基準になっているようにも感じます。

その背景としては、数万円から数百万円までの二桁も違う価格帯が更に分かり難くしているものとも思われ、何よりも安価なものが氾濫していることからもユーザーの意識面は向上し難い環境にあるとも考えられます。

そのように考えるとそれは多くの既存メーカーの責任でしょうし、「ソファは〇〇万円まででなければ売れない」との根拠のない古い考え方が障害になっているとも言えるでしょう。

それ以上に大きな問題点として、内部の見えない部分に用いられるベース部分のクッション材にはSバネ(スネークバネ)が最高の高耐久部材だとするとても古い情報が更新されることなく現代においても残っていることにあります。

文字通りスネーク状にくねくねと曲がったバネ材となるのですが、元来製造コストを抑えるために開発されたものであることを偽りなく説明のうえ、更には将来的には少なからずきしみ音が発生することも充分に説明する誠意が必要だと感じます