2021/07/17 | Blog
職業柄だと思われますが、特にエンジニアの方々はスペックを判断基準にされる方が少なくないように感じられます。
ソファにおいては、耐久性や座り心地の観点よりウレタンの比重(密度)が重要な要素となるのですが、これだけがすべてではありません。
先ずは勘違いされている方も少なくないようですのでここで確認しておきますが、「ウレタン比重が高い(重い)=硬い」・「ウレタン比重が低い(軽い)=やわらかい」ではありません。
例えば、やわらかく沈み込む座り心地がお好きなものの、それゆえへたりやすいと思われている方が予想以上に多い現実があるようです。
高比重でもやわらかいウレタンもありますし、高比重ならではの腰のあるやわらかさはまさしく上質感あふれる座り心地となります。
もちろんこれを単体(単層)にて使用するものではなく、違う種類のウレタンをいくつもの層にすることで奥行きの深い座り心地を表現することになります。
その上に位置する表層部には上質なハンガリー産スモールフェザーがたっぷりと入っているものがオーセンティシティソファの代表的な仕様となりますが、前記の通りこれだけではありません。
そのベース部には最も品質が高いと言われイタリア高級ブランド各社が採用しているウェビングテープを密に張り込んだ枠が落とし込まれており、ある意味これがウレタン以上に重要な部分になります。
それ以外においても座面や背もたれ部の角度等、人間工学に基づき設計されていますし、それにクッション部の沈み込み具合も計算されていますので、単にスペックだけで判断できるものではないと言うことです。
張られる表皮材によっても座り心地の感覚は違ってきますので、ソファにおいてはスペックだけで判断することは難しいとても奥の深い家具だとも言えます。
それだけに、より専門性の高い販売店やメーカー直営店にてご納得いただけるまで確認されることが大事になるでしょう。
2021/07/07 | Blog
「何でもできます」とは返って迷わすことに繋がるのかもしれません。
一方では、その内容を具体的に示すことによりその自由度の高さは強みになることは間違いありません。
家具においては、材料面はもちろんのこととして、各種加工機械や高度な技術力が伴えばほぼどのようなことにも対応可能と言っても過言ではないのかもしれません。
もちろん脚物メーカーと箱物メーカーでは保有している加工機械が違うことからも得手不得手はあると思われるものの、それに向いたデザイン性や構造により解決できることは多々あると思われます。
例えばテーブルにおいては、その天板は正方形や長方形以外の多角形であっても円形であっても楕円形であっても特殊な形状であってもおそらく製造できないものはないかもしれません。
天板を伸長式にすることも可能ですし、別途引き出しを設けたり棚板を設けたりすることも可能です。
箱物であっても、実際の使用性にマッチするように常識の範囲内でどのような仕様のものも製造可能と言えるでしょう。
身体に直接触れる椅子やソファにおいては、人間が使用するものだけにある程度のサイズ感は決まってくるものの、定番品をカスタマイズしたり完全別注したりと、構造面さえクリアできればきっと満足いくものを製造することが可能です。
しかしながら、一般的にはこのような自由度を持たせた家具作りは難しい現実があることも事実です。
それだけに多少なりとも自由度について説明した際にはとても驚かれることが少なくありません。
これは日本の技術力の高い工場で製造する家具特有の特徴かもしれませんが、他の工業製品には不可能な自由度を少しばかり活用することで満足度は確実にアップするものと思われます。
2021/06/27 | Blog
ソファを大事に使用したいとの想いからも、張地としてファブリックを選定された場合は撥水加工を希望される方も少なくありません。
その場合は生地の状態でパールトーン加工を施す場合もあれば、縫製品の状態で特殊な撥水加工(抗菌/防カビ含む)を施すこともあります。
前者の特徴としては、高級な着物を汚れから保護する意味合いで生まれた背景からも生地自体の風合いや光沢感及び通気性がほぼ変わらないことにありますすし、また着物と言う性質上保管時の防カビ効果に優れているとも言われています。
後者においては、同様に風合い自体に大きな変化はなく縫製品の状態で加工を施すこともあり、縫い糸や縫い目にまでその効果を持たせることが可能になることが大きな特徴と言えるでしょう。
しかしながら、いずれにしてもその効果は一生継続するものではないため、定期的に再加工することが必要になります。
従ってそのコストパフォーマンスを考えると、効果持続性は劣るものの専用の撥水スプレーを用いて自らが施す方が良いかもしれません。
子供さんが小さいとかペットを飼っているとか、とにかく汚れを気にされる方に対しては以上のような説明を行うことになるのですが、これについても過度に行き過ぎてしまうと本末転倒になりかねません。
ソファはインテリアの中心になり寛ぎの中心ともなりますので、デザイン性や座り心地もさることながら、その表皮材においても重要な役割を担っています。
表面積にすると意外と大きいものがソファですし、それゆえ張地によりインテリアのイメージに大きな影響を及ぼします。
何よりも実際に肌に触れるものでもあり、そのテクスチャーや触り心地も寛ぎの観点からは絶対外すことは出来ません。
それゆえ、過度に神経質になることなくもっと気軽にソファ生活を楽しむように意識することが何よりも大事になることを確認しておきたいと思います。
2021/06/17 | Blog
時には形や大きさを変える家具も見られます。
大きさを変えるものとしてはエクステンションテーブルが代表的なものと言えるでしょうし、これは実用性に富んでいるのかもしれません。
しかしながら一方では、小さいままとか大きいままとか、いずれかの大きさのままでほぼ変えることはないとの声も一部では聞こえてきます。
本来は人数により大きさを変えて使用することが趣旨でしょうが、結局のところはそれほどまでこまめに変えることはないのかもしれません。
私個人の印象としては、建築設計士の方がリフォームの設計をされる際には、造り付けでこれらの可変する家具の類を設置されることが比較的多いように感じています。
決して広くない住宅事情が背景にあるのかもしれませんが、率直なところ「本当にそのように使うのかなぁ…」と思ってしまったりします。
可動部分には単にピアノ丁番が用いられたり、キャスターが用いられたりと、DIYの領域から脱していないものが少なくない印象です。
このようなことは私個人も学生時代に経験しており、当時は椅子にとても関心があったことからも、一脚の椅子で一般系と軽休息系に姿を変えるノックダウン仕様の椅子を製作したことがあります。
当時は相応に評価された記憶もあるものの、今思い返すとやはり総合的に綺麗ではないと感じることからもデザイン性としては如何なものでしょう。
当時は機能性を高めることが素晴らしいと考え取り組んだものですが、形を変えるためにはゼロから組み直す必要があることからも、根本的に非機能的ともいえるかもしれません。
パズルのように「なるほど!」と感心させるものは出来たのかもしれませんが、実用性の観点ではまったく違うものとなることからも、動くものゆえの耐久面も含めて可変する家具については特に注意が必要なのでしょう。
2021/06/07 | Blog
オーセンティシティソファのようなウッドフレームタイプは、脚部もデザインの中に完全に組み込まれています。
いわゆる脚無しデザインと言われるようなロータイプのものは文字通り脚部との概念はないのかもしれませんが、ソファにおけるその位置付けは決して軽視できない部分との認識です。
昨今はお掃除ロボットを活用される方が急増している印象で、ソファの下もそれが通るだけの空間を設けたいとのご要望も多く、その場合は一般的に100mm以上の空間が必要になります。(※一部の機種は140mm以上必要)
オーセンティシティソファの場合はその趣旨ではないもののデザイン性の観点より概ね120mm程度の空間がありますのでその点において問題はありません。
一方のいわゆる張りぐるみタイプと言われるソファにおいては、脚部の扱い方は少しばかり違ってきます。
それをインセットさせ、またソファの陰に落とし込むように黒色とすることにより、あえて存在感を消すことでソファ自体が浮いているように見せる場合もあります。
反対に、外側の角部分に取り付けることによりそれ自体を目立たせデザインのアクセントとする場合もあります。
その素材も様々で、ウォルナットやブラックチェリー等の木製だけではなくステンレスやジュラルミン(アルミ合金)・真鍮と言ったような金物もあれば、それらを融合したようなものもあります。
強度面や表現方法として金物でなければ難しいものもありますし、一方では木製でしか表現できないテイストや存在感もあり、またインテリアのテイストにマッチさせるためにそれらより選定することになります。
ソファにおける比率は小さいものの、脚部の役割は予想以上に大きいとも言えますので、そのような視点にて全体のデザイン性とのマッチングを見ていくとソファの本質が見えてくるかもしれません。