「ベースクッション材」

「ベースクッション材」

ソファにおけるクッション材としては、真っ先にウレタンやフェザーをイメージされる方が多いのではないでしょうか。

 

もちろんそれも重要な素材となりますが、それ以上に大事な部分と言っても過言ではないところにそれらが設置されるベース部分があります。

 

日本メーカーの場合は、Sバネ(スネークバネ)やコイルスプリングと言ったいわゆる反発性の高いバネ材(線材)を用いることが多く、更に安価に抑える製法としては合板やスノコ敷きのものも見られます。

 

当然ですが、硬い板の上にウレタンクッションが置かれると、それが潰れる際に力を逃がす部分がないことからもウレタンの劣化は早まると言われています。

 

そのこともさることながら、いわゆる底突き感と言いますが、腰掛けた際に文字通り底を突く感じがあることから決して優れた座り心地とはなりません。

 

そのような感触を軽減するためにもベースクッション材を仕込むことになるのですが、その種類により座り心地も変わってきます。

 

その上に設置されるクッション材との相性もありますが反発性が高いバネ材を用いることにより跳ねるような感触になりますし、もっとしっとりとしたしっかりとホールドされる感触を表現するためにはウェビングテープを縦横に張り巡らせることが効果的です。

 

しかしながらウェビングテープは素材がゴムとなることからも耐久性に劣るかのように表現されることが多いことが現実で、それゆえSバネやコイルスプリングが最高のベースクッション材として認識されている業界関係者も少なくないものと思われます。

 

それゆえウェビングテープは安価なソファに用いられることが多いとも表現されるものも目にすることになるのですが、これらの情報はとても古く少なくとも数十年以上は更新されていないようにさえ感じられます。

 

体圧分散性や上部クッション材の耐久性の観点では線ではなく面で受けるウェビングテープが最も優れていますし、それ自体の耐久性においても充分実績があるイタリア製のそれを用いるものがオーセンティシティソファになります。

「使用目的」

ソファの座り心地については、少なくとも軽く腰掛けた程度では良し悪しを判断することは出来ません。

 

また、ご自身のコンディションによりその感じ方も違ってきます。

 

例えば、とても疲れているときにドンっと腰掛けた際には、比較的やわらかく沈み込むような座り心地が心地良く感じられる傾向があります。

 

また、座り心地に対する先入観が本来ご自身にマッチする座り心地選定の邪魔をすることも珍しくありません。

 

比較的多いものとしては、腰痛を持たれていることからも総体的に硬めが良いと決めつけられていることにあります。

 

その視点で次々と腰掛けられると、単に座面のファーストタッチのみで選択肢より外されることになり、本来あるべき背もたれとの関係性を確認されることもなくなります。

 

むしろ大事なのは背もたれと言っても過言ではないもので、座面と背もたれとの関係性を確かめるべく先ずはしっかりとした姿勢で腰掛けられることをお勧めします。

 

更に、ソファの場合は必ずしも同じ姿勢で長く腰掛けられるものでもないため、ご自身のライフスタイルにマッチしたいろいろな寛ぎの姿勢を試されることも大事なことです。

 

もちろん各種姿勢に対応するものがベストと言うことになりますが、ソファの使用目的がはっきりしている場合はそれに特化した機能性を優先させることになります。

 

例えば、いわゆるその上でゴロゴロせずにしっかり腰掛けた状態で本を読むとか映画を観るとか、その場合は特にオーセンティシティソファが向いているかもしれません。

 

もちろん時には横になったりすることも可能ですので、先ずはごゆっくりと試されることから本来の使用目的にマッチしたものを見つけ出すプロセスが大事になります。

「超越」

ソファにおいては、張地を選定する過程はとても楽しいことではありますが、とても難しい反面もあります。

 

例えば僅か5種程しか選択肢がなければそれほど悩む必要もないのかもしれませんが、当然のように少なからず妥協する必要性があるでしょうし、その点オーセンティシティソファにおいては豊富なイタリア製生地よりチョイス可能なことが大きな特徴にもなります。

 

選択肢が多いだけに迷ってしまうことも少なからずありますが、予算面も含めて必ずベストマッチするものを見付けることが可能だろうとも考えています。

 

その過程は様々で、室内のイメージをお伝えいただきながら当方からの提案を望まれる場合もあれば、当初より強くイメージを持たれそれに近いものを探される場合もあります。

 

経験上、前者の場合は比較的スムーズに決定する流れとなりますが、後者においては予想以上に時間を要する場合も少なくありません。

 

多くの場合は参考となる写真等のイメージを強く抱いているものの、そのイメージに近付けるためにはどの程度の色味の張地を選定する必要があるのかについては一般的に判断しにくいものです。

 

多少なりとも大きな張地サンプルがあれば、それを実際検討中のソファに掛けてご覧になることで少しはイメージしやすくなりますが、それも絶対間違いがないかと言えばその限りではありません。

 

我々の使命はお客様に本当の意味で喜んでいただくことにあるため、仮にお客様がそのように感じられたとしても違うものは違うとプロとしてアドバイスする必要性を常に心に留めています。

 

もちろん否定だけでは納得いただけませんので、代替案を分かりやすく示すことが大事になりますし、それがお客様にも相応のインパクトを与えるものでなければいけません。

 

お客様のイメージを常に超越することが我々の使命とも言えるでしょう。

「関係構築」

良いと思っていたことにおいても、もしかするとそのように感じられていないこともあるかもしれません。

 

この程度のことは…とは思っていても、もしかすると大きな事として受け取られているかもしれません。

 

これは価値観の違いも背景にあるかもしれませんが、すべてにおいては関係構築が不十分だったことが要因と言っても過言ではないような気もします。

 

そこには時間的な要因もあるかもしれませんし、仮に充分な時間がなかったとしてもその密度や内容により必要最低限は構築できた可能性もあります。

 

多くのお客様と接する機会が増えているのですが、稀にそのような事象が発生した際に振り返ると何らかの関連性も見えてきます。

 

最も多いものとしては、最終的に何らかの形で価格交渉が伴うものになります。

 

もちろんそれ自体が悪いことだとは思っていないのですが、その部分のウェイトが高くなると良い結果を生まないことが共通しているようです。

 

このことは値引きがサービスのすべてのように捉えられることに原因があるのかもしれませんが、それだけにサービスとはそれに尽きるものではないことを常に心に留めています。

 

具体的には、単に製品についてのみならず、広く暮らしぶりにおいても何か気付いていただけるような内容をお伝えすることもとても重要なサービスだろうと考えています。

 

特に家具においては生活と大きな関わりを持っていることからも、今まで気付けなかったことに気付きそれを実践することにより更なる幸せが訪れる可能性もあります。

 

このような家の道具に携わることはとても幸せなことですし、今後においても上質な本物の家具を通じて多くの方々の幸せに少しでも貢献することが出来るように取り組んでいきたいとの気持ちを新たにしているところです。

「価値基準」

例えばソファを購入される際にはどのくらいの予算を充てるのでしょうか。

 

あまりにも多くの安価な製品が氾濫していることもあり、その価値基準にも多少なりとも影響を及ぼすことは否定できないようです。

 

例えば、ソファと同仕様にてしっかり作りこまれたオットマンにおいては、最低でも10万円以上はするものです。

 

その本来の機能に絞り込み単に足置き台と割り切ってしまえば、その金額は決して安いとは言えないのかもしれません。

 

先日はオーセンティシティソファに合わせるオットマンとしてご紹介したところ、もちろん全然違うものとは理解しているとの前置きにて「それだけでちょっとしたソファが買えますね」とのお言葉がありました。

 

足置き台の機能に絞り込み使用されるものであれば、もしかするとデザイン性やグレード感の統一性を持たす必要もないのかもしれません。

 

これは極論ですが、機内等で使用されるような空気を入れて使用する携帯型のオットマンでも事足りるのかもしれません。

 

そのような価値基準も決して否定するものではないのですが、割り切りの前にこだわりの気持ちを尊重することはいろいろな局面で必要になるように感じています。

 

このことは決して贅沢との範疇に入るものではなく、大袈裟ですが真の寛ぎを得たうえで明日の活力に結び付けるためにとても効果的であるとすれば、もしかすると必需品と言えるかもしれません。

 

安価なソファはその耐久性のみならず、最も大事な座り心地の点でそれを充分満足させるレベルのものはほぼないと考えても間違いないのですが、意外とこの点が盲点になっているように感じられます。

 

ソファにおいてはデザイン性もさることながら、座り心地においてもオーセンティックであることが必要なのです。