「機能」

「機能」

ロボット掃除機の普及率は年々高まっているものと思われ、これについてはソファの下にも必要最低限の空間が欲しいとの声が少なくないことからも推測することが出来ます。

確かに部屋の中では定位置に設置され、その重量からも滅多にレイアウト変更することもないソファにおいては、その下も常に綺麗にしておくことの安心感は高いものと思われます。

最近では元祖メーカー製品だけではなく複数の日本メーカーからも同様な機能を持つ製品が発表されており、テレビCMを目にする頻度からも各社その開発には相応に注力していることがうかがえます。

例えば、部屋の隅まで綺麗にするためにもその形状を三角形にしてみたり、最近では小さいことが機能だと謳っている製品だったりと、その発想にはまだまだ発展段階にあることを感じることになります。

一方の視点では、掃除しやすい環境づくりのためにも部屋に設定される家具については置き家具/造作家具問わず足元を浮かす考え方もあります。

このことは単なる掃除のしやすさだけではなく、床面の端々を見せることにより部屋自体を広く感じさせる効果もあるようです。

ソファにおいても同様で、一般的に大型ソファは場所を取ると敬遠されがちなのですが、足元を相応に浮かせてあげるだけでずいぶんと印象は変わります。

その空間は必ずしもロボット掃除機を通すためのものでもなく、他にも相応に意味があると言うことです。

ソファは本来そのうえでゆっくりと寛ぐための家具ゆえ、相応な時間そのうえで過ごすことになりますので、ベッド同様に湿気もこもりがちです。

従って衛生面の観点からも湿気を逃がすことが必要になるため、ソファ下は僅かな隙間ではなく充分浮かすことが一般的であり、これも立派なソファの機能のひとつと言うことになります。

「好循環」

チャンス→成果→評判→チャンス→・・・のように、チャンスを確実に成果に結び付けることでそれが評判になり更なるチャンスが生まれる。

これが仕事における一般的な好循環だと思われますが、先行きが不安な状況もあってか家具業界においては正反対の悪循環に陥りがちな状況を感じることは稀ではありません。

不安な状況は誰もが少なからず抱えていることでしょうし、むやみに明るい話題にすり替えようとしているものでもないのですが、先ずはここからスタートさせなければ何も始まりません。

何事も悪く考え出せば切りがなく、とりあえず現状を維持することだけが先行してしまい、結果として本来必要な経費も削ってしまいがちのようです。

そうなると典型的な悪循環に陥ってしまうようで、消極的な姿勢が会社としての停滞を招き、最も大事な企業イメージにも悪影響を及ぼすことになってしまいます。

最大の問題はこのことに気付くことは意外と難しいことにあり、気が付けば取り巻く環境は大きく変わっていたとの状況も珍しくないように感じます。

良くない現状を確認し合うことがまるで挨拶代わりになっているようでもあり、これは社交辞令として特別深い意味はないのかもしれませんが、それであれば多少現実との相違はあったとしても明るい話題から切り出す方が良いだろうとの考え方です。

楽観主義だと揶揄されることも恐れることなく、それを現実のものとすべく努力することが我々家具業界に携わるすべての人たちに課せられたことではないでしょうか。

良いものが開発されれば競合他社にも良い刺激となり、それに負けじと更に努力することによりすべてのクオリティアップに繋がり好循環を生み出す。

安直な模倣ではなくオリジナリティを大事にする基本姿勢を維持することにより、家具業界の先行きもきっと明るいものになると信じています。

「感じ方」

北海道のある地域ではすでに1メートル以上の積雪になったり、先日は11月としては54年ぶりに都心でも初雪を観測したりと、今年の冬の訪れは少しばかり早い感じがします。

私自身はスキー場まで歩いて行けるような北陸の山間に住んでいることもあり冬場の積雪は既に慣れっこになっているのですが、さすがに子供の頃のような純粋に雪を楽しむ気分は何処かに行ってしまったようです。

これからの冬支度や冬季間中の除雪作業もかなりの重労働ゆえ大変ですし、常に現実的なモノサシで判断していることに気付きます。

小さな頃から自身の足のように慣れ親しんできたスキーは今でもたまに楽しむこともあるのですが、その時に感じる寒さは不思議と心地よいものです。

標高が高いこともありむしろ普段よりも低い気温の中に身を置くことになり、更に風を切るスピードを楽しむことからも体感温度にすれば氷点下も当たり前なのかもしれませんが、露出した頬の冷たさが苦痛に感じることもありません。

オートバイを愛する人たちも同様のモノサシで判断されているのでしょうし、その環境に置かれるのではなく積極的に身を置くことにより、普段のモノサシはまったく違うものになるのでしょう。

そのように考えると、寒さや暑さもまた違うモノサシに置き換えることで苦痛も苦痛でなくなるのかもしれませんね。

何でも気持ち次第と言うことでしょうから、このことはいろいろなことに当て嵌まることは間違いないようです。

大好きな紅葉の美しさも、引き締まる思いの周りの気温により更に際立つことになるとも感じるため、やはり五感をフルに使って感じることに人間としての素晴らしさがあるのでしょう。

毎日目にするモノであっても見方や身体のコンディションにより違ったふうに見えることもありますので、精神状態を健全に保つ意味においても常に綺麗に見えるように心掛けたいものです。

「選択肢」

年末に近付いてくると、各種コンピューターソフトウェアの保守サポート更新等の案内が届くことになります。

すべてのソフトウェアにおいてこれが必要になるものでもないのですが、以前は主流だった永続型ライセンス版が廃止される傾向には疑問に感じることが少なくありません。

いわゆるサブスクリプション版と言われるもので、契約数や契約年数を自由に選択し、その期間中は常に最新バージョンや最新情報が提供されることに大きなメリットがありそうです。

もちろんこのシステム自体を否定するものではありませんが、常に最新バージョンである必要性がないソフトウェアが少なくないことも事実のようです。

以前は趣味としていたカメラにおいては、今でも新しいモデルが発売されると少なからず興味が湧き、旧モデルには備わっていない新たな機能について比較することになります。

この分野では特に技術力は常に進歩していますし、それが自身には向いている機能だと感じれば手に入れたくなってしまいます。

目的は自身が満足出来る写真を撮影することにあり、プロでない自身にとっては常に最新の良いものが欲しくなってしまうものなのです。

しかしながら、プロカメラマンの場合は必ずしも最新モデルが最良の相棒になるものでもなく、使い慣れた旧モデルにも言葉で表現できないような写欲をそそる何かがあるようです。

たまにフィルム時代の写真を整理する機会もあるのですが、デジタル画像にはない独特な雰囲気はこれもまた味わい深く、撮影時の緊張感も思い出されます。

デジタルに慣れてしまった現状において決して便利とは言えないアナログですが、しっかり形として保有することに安心感を覚えることも事実です。

これはほんの一例ですが、新旧も含めて多くの選択肢を持たせることにより個性が受け継がれるような気もしますので、これも大事にしたいとの気持ちです。

「モノからコトへ」

このような内容は以前より良く言われることなのですが、最近は特にこの必要性を感じることになっています。

例えば家具においては、単にモノの良さをいくら力説したとしても、それを実際使用することにより「どのようにライフスタイルが変わるのか」について分かりやすく伝えることが出来なければ、強く心に響かせることは難しいのかもしれません。

反対にそれが実際の目に見える形で表現することが出来れば、その時点でモノをはるかに超えたところで意識がグッと向いてくるように感じます。

誰もが「こんな生活をしてみたい」との意識を持っていると思われ、決して贅沢と言う意味だけではなく、それを実現すべく日々各々が頑張っているのかもしれません。

その環境はもちろんのこととして、思い描くライフスタイルは様々でしょうし、それらにマッチすることがあれば自ずと意識も向き、ワクワクとした気分にもなると思われます。

しかしながら現実社会はその他諸々のことが多く、理想のライフスタイルを実現することだけに意識や経済的資源を集中させることは出来ないことも事実です。

それでも少しだけでもそれに意識を向けることが可能であれば、きっと他のことよりも人生において大きな意味があるようにも感じます。

これは個人的な概念ゆえすべての方々に勧めるものでもありませんが、何かひとつでも本当にお気に入りの家具が傍にあるだけでとても豊かな気持ちになるものです。

これは贅沢との概念ではなく、また他人に自慢するためのツールでもなく、自分自身の心の中だけで完結することです。

それだけに本当の豊かさと言えるのかもしれませんし、心に響くようなコトを提案することが結果として上質なモノに結び付いてくることを心に留めて、デザインに活かしていきたいと考えています。