「価格のからくり」

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某有名海外ブランド家具においては、ほぼ一年中セールを行っている印象があります。

それゆえセール期間中以外に購入されることは避けられるようにも感じられるのですが、結果として購入に至るのであればこれも販売手法として間違っていないのかもしれません。

一方では、冷静に考えると仮にセール価格で販売される期間の方が長いと言うことになれば、セール価格の方が適正価格ではないのかと思われるはずです。

買い物の心理として、それが適正価格なのかには関係なく、一旦元価格が提示されるとセール価格との差額が大きいほどお得感を感じることになります。

また家具においては、ハウスメーカーや設計事務所等の法人を経由することにより定価より安く購入可能なことも少なくありません。

その場合はメーカーが法人に対して卸販売を行うことになりますので、当然ですがメーカーとしての利益率は下がります。

経由する法人にも相応のマージンが落ちることになり、尚且つ施主様に対する値引き販売が基本となりますので、相応な掛け率にて卸すことになることは容易に想像できるのではないでしょうか。

それだけに、当然ですが利益率を下げてでも卸販売することのメーカーとしてのメリットがあるからで、仮にそれがなければ法人を通す必要性も理由もまったくありません。

しかしながら悪しき慣習としてメーカーは法人に対して卸販売することが当然のような流れもありますので、先ずは無意味な卸販売は行わないメーカーとしての姿勢を示すことだろうと考えます。

このように、定価よりも安く購入可能なことに対しては必ずからくりがあることを認識すべきで、メーカーとしては自信を持って設定したベストプライスが安易に崩れることのないような方向性を構築すべきでしょう。

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