「見極め」

「見極め」

かつては曲線使いがデザインポイントとなるラタン(籐)家具開発に携わっていたこともあります。

木材同様にラタンにも様々な種類があり、その種類により用途も様々なのですが、それらはいずれも堅木とはまったく違う特性を持っています。

各々の部材はピールと呼ばれる皮籐や水牛の革にて固く巻き付けてジョイントすることになりますが、それらには幾分か「遊び」があります。

籐自体もしなりますので、例えば椅子やソファの場合は、そのしなりや遊びがあることにより破損し難い強度を保持する仕組みです。

従って設置する床面が平滑でない場合であっても、腰掛けることでそれに追従することによりガタツキは生じませんし、多少無理な力が加わったとしても程よくそれを逃がすことにより耐久性を保持することになります。

一方、籐ではなくフレームに木材を使用した一般的なソファではどうでしょう。
意外とガタツキが少ないのですが、どんなに立派なお宅や施設であっても完全に平滑な床面ではないことからも、それらも籐家具同様にフレーム自体がしなって接地することになっているからです。

木材構造の場合も籐家具同様に多少しなることによりガタツキを防いでいるとの言い方も出来るかもしれませんが、これはまったくの本末転倒になります。

木材構造の場合は、多少でもしなることによりそれが長年にわたってくるといつかは連結部が開きやがては壊れてしまうのです。

そればかりか、ベースとなるフレーム部の剛性が不充分だと、座クッションの下地材として用いられる各種ベースクッション材の性能を充分引き出すことが出来なくなってしまいます。

ソファの場合は見えない内部構造の剛性があってはじめて各種部材の性能が100%引き出されることになるため、ソファの左右どちらかの前角を持って後方に倒すように持ち上げてみて左右どちらの脚もほぼ同時に持ち上がるかを確かめてください。
これが表面に見えてこない剛性感の簡単な見極め方になります。

「純正」

デザイン自体を考える上で、それが好きなこともあり自動車のデザインについては比較的考えさせられることが多いものです。

車の場合も多くの家具のように車底部以外の5面は常に露出していますし、どこから見てもそのデザインは計算され尽くされていることは間違いありません。

真上から見る機会は少ないものの、その部分も含めて統一されたデザインが施されていることは、あえていろいろな角度より見ることにより理解することが出来ますし、少なからず機能上の意味合いも見えてきます。

ドレスアップのための純正部品も用意されており、それらにも少なからず興味があるのですが、個人的には最初のフォルムが最も綺麗だと考えています。

これらにはサードパーティーと呼ばれる互換性のある社外品も多く存在しており、一般的には純正部品よりも安価であることからも比較的多く用いられているようです。

それらは一見すると大きな違いは見受けられないように感じるものの、クオリティ面以外のバランス面においても純正品に勝ることは難しいように感じます。

マッチング性とでも言うのでしょうか、元の綺麗なフォルムを超えることは出来ないと個人的には考えています。

その大きな理由はやはりデザインの質にあり、仮に小さな部品だとしても本家を超えることは難しいようで、またそれはある意味当然のことだとも思われます。

ゼロから創り出すパワーは、既に存在するものに加えるそれとは比較できないくらいに大きなものであり、それに費やした莫大な時間も考えるととても太刀打ちできるものではないはずです。

もちろん受け手それぞれの見方もありますので、これがすべての人に当て嵌まるとは考えていないのですが、オーセンティシティ製品においては純正である所以の立派な先駆者であり続けるべきだろうと考えています。

「取捨選択」

多くのメーカーが販売チャネルを変更したり、あるいは直販にシフトしたりと、家具小売店が置かれる立場は益々厳しいものになっているようです。

それだけに「どこでも買えるもの」だけを扱っていたのでは結果は明らかで、ゆえにいろいろなモノを探し出されることになります。

しかしながらモノだけでは限度があることからも、仮に同じものであっても違った見せ方や提案が出来るように自社編集にて差別化を図るべくいろいろと工夫される姿勢が感じられます。

それには一定の効果を認められますが、海外ブランド製品のようにデザイン性に特徴があり、誰でも一度は目にしたことのあるような有名なものではその存在感が何にも勝るように感じます。

結果としてどれも同じような空間に見えてしまい、そこには果たして自分たちが意図しているようなオリジナリティがどこまで表現されているのか疑問に感じることも少なくありません。

それでも有名ブランド製品だから売れることもあるのでしょうし、その地域では一番の取扱量になればそれを扱う意味もあるのかもしれません。

しかしながら常に時代は動いていることからも問題はこの図式が崩れたときにあり、その時点でまたいろいろと探し出されることになります。

その過程ではいろいろな情報も仕入れられることになり、少しでも良い結果が出ている情報であればつい真似したくもなってしまうものなのでしょう。

それは製品のみならずショップの運営形態にもおよび、例えば集客目的としてカフェを営んでみたり、気軽に入店いただくために雑貨を扱ってみたりと、少なからず迷走しているように感じられるところは意外と多いものです。

既成概念にとらわれることなく各種集客策を図らなければ何も始まらないことも事実ですが、氾濫する情報にもとらわれることがないように取捨選択の意識は更に重要になるものと思われます。

「継続」

「石の上にも三年」と言うことわざもあり、これには肯定的な考え方を持っている方ですが、その期間が過ぎ去ったところでどのように振舞っていくのかは意外と難しいのかもしれません。

どのようなことでも3年間はそれこそがむしゃらに取り組むことも必要でしょうし、それにより初めて何かを掴むことも可能になり、必ずや次のステップに活きてくると考えています。

このことは3年間に限ったことでもなく、今を一生懸命取り組む姿勢が成長に繋がっていくことは間違いありません。

「継続は力なり」との言葉も好きな方で、これを継続することが自分自身を更に高めることに繋がることを信じて取り組んでいるものです。

しかしながら、同じことを長く継続することで、もしかするとそれ自体に酔い痴れてしまうことは意外と気付かないのかもしれません。

時間は有限だと言うことですし、仮に自分自身が亡くなる直前や亡くなったあとに成功したとしても、これはある意味本当の成功とは言えないのでしょう。

また、むしろ成功したあとの方が大事だと考えれば、成功に導くタイミングも早い方に越したことはありません。

継続することはもちろん重要なことですが、常に考え時には新たなことにも積極的に取り組み実行していくことがなければそれは継続ではなく惰性ということになり、いつしか継続すること自体が目的になってしまう危険性もはらんでいます。

このように考えると、ある時点で思い切った転換を図る必要があるのかもしれませんし、それには少なからず伴うリスクについてもこれを避けるために何もしないのではなく、リスクを跳ね返す強い意志を持ちたいものです。

その過程ではいろいろなこともあるでしょうが、日々勉強とのマインドと、感謝と謙虚な気持ちは一生継続して持ち続けたいとも思います。

「特性」

その上質な座り心地をつくり出すためにも、オーセンティシティソファには欧州産ホワイトグーススモールフェザーをたっぷりと用いたクッションが使用されています。

もちろんフェザーだけでそれを表現することは不可能なため、その下層部には高密度ウレタンも分厚く使用することになっています。

更にそのクッションを受け止めるベース部分には多くの海外一流ブランドソファに用いられ実績のあるウェビングテープが使用されており、これらすべてが相まってホールド性の高い安心感のある座り心地が得られるのです。

機種別にあえて座り心地も違わせており、座り心地のチューニングには各種使用材の素材データだけでは得ることが出来ない人間の感性も入れ込むことにより可能になっていることは間違いありません。

使用材のデータだけを積み重ねただけでは微妙な座り心地の違いを表現することは不可能と言うことであり、ソファにおける座り心地は非常に主観的なものだけに返って難しいと言えます。

それを表現するために最重要となるクッション構造は大きく二分することが出来るもので、オーセンティシティソファのようにフェザーを用いるものか、これを一切用いることなくウレタンだけで表現するものもあります。

各々には座り心地に大きな違いがあり、これは好みにより選択されることになるのですが、いずれも比較的柔軟に形状が変化する素材だけに使用後の外観にも多少なりとも違いが生じます。

フェザーの場合はそれをある程度散らせることで使用者の姿勢に沿わせ包み込まれるような座り心地を表現することが可能になるため、一般的に使用後は軽く形状を整えてあげることも必要になります。

意外と勘違いしがちなのですが、これはフェザーをたっぷりと用いたクッションのデメリットではなくこのような座り心地を表現するための特性であることを充分理解された上でご使用いただくことが望ましいものです。