2020/01/07 | Blog
例年同様の書き出しになるのですが、早いもので新年のご挨拶も今回で13回目となります。
これを機に過去12回分を一度に読み返すことも慣例化しており、不思議なことにその当時の気持ちは今でも比較的はっきりと思い出すことが出来ます。
総体的には、決して明るい話題が多いとは言えない家具業界においても常にポジティブな気持ちで前進しようとの年始らしい意思表明が多いことにも気付かされます。
また、メーカーと小売店との関係性について触れることも少なくなく、ある部分では古い考え方が残っているのかもしれませんが、基本の部分は何とか維持したいとの気持ちが強くあるからです。
13年前と比較するとずいぶんと状況も変わっていると思われるものの、家具自体の需要が無くなるわけではないため、安価な製品だけに市場を占められることがないように取り組む必要がありそうです。
メーカーとしてその姿勢が必要であることは間違いなく、しっかりとしたモノづくりを行うことを前提としながら、やはりそれを広く知らしめる努力も必要になるのでしょう。
そのひとつはブランディングであり、知る人ぞ知るブランドも恰好いいものの、積極的に知ってもらうことにより本来ご使用いただけるはずのお客様の手元に間違いなくお届けすることが可能になります。
オーセンティシティにおいては、時折「知っていればこれを買ったのに…」とのお言葉を耳にすることがあるため、そのようなお客様を極力減らすこともメーカーとしての責務でもあるでしょう。
そして、オーセンティシティが未来永劫続く国産の立派な家具ブランドになるべく引き続き盛り上げていきたいと考えています。
2019/12/27 | Blog
メーカーにとっては当たり前の家具においても、それは数多く存在することもあり、そのひとつがお客様の手に渡ることは奇跡に近いのかもしれません。
そのようなことからも最終的にはご縁があったと言うことに尽きるのでしょうが、結果として選んでいただけたことには感謝の気持ちが大変大きいものです。
ソファにおいては、探し始めてから相当長い年月が経過しているようなことも決して珍しいことではなく、すべてにおいてイメージにマッチするものを探し出すことはとても難しいようです。
選定の要素はかなり多く、デザイン性はもちろんのこととして寛ぐための家具であることからも座り心地は絶対欠かすことは出来ません。
多くの場合は安価だが何処かデザイン性が野暮ったいとか、座り心地が良くないとか、それらを求めると海外ブランド製品が代表するようないきなり高額製品になってしまうことは良く耳にすることです。
更に、その海外ブランド製品においては、日本人の体格や生活スタイルにはベストマッチしないことも少なくなく、どこかで妥協点が生まれているようにも感じます。
お好みの座り心地も様々で、ソファにおいては単に腰掛ける動作に限定されないことからもベストマッチするものを探し当てることは相当難しいことだと言うことになるのでしょう。
それゆえカスタマイズ可能とすることはある意味必然とも言えるものの、それをデザイン性にも当て嵌めることは多少なりとも無理があることも事実です。
例えばお好きなデザインや幅のアームを自由に選定いただくことが可能との製品も見受けるものの、これはプロの領域ゆえそこに融通性を持たせることは逃げに感じます。
プロとして責任を持って上手に導くことが大事になりますので、その過程は複雑にならないように心掛けたいものです。
2019/12/17 | Blog
16歳の環境活動家にまつわる話題が注目されているようですが、それはともかくとしてもやはり地球温暖化の影響は確実に身に迫るものがあることは否定できないように思われます。
そのような状況下において、小さなことかもしれませんがやはり結果として使い捨てになるような家具は如何なものかと感じることが多いものです。
日本においては、なぜだかソファは消耗品としてイメージされることが多く、メーカー各社もそれが当然の如く製造/供給され続けている現実があるようです。
その背景として、将来的に転居される可能性が高い特に若い世代においては、都度買い替えることを前提とした考え方を暗に推奨している可能性も否定できません。
それだけに高額となるものは必要ないとの認識になるのでしょうし、ずば抜けて良くも極端に悪くもないいわゆる「そこそこなもの」とのコンセプトは一般的に広くマッチするのかもしれません。
結果として多くの消耗品が生み出され、一定の期間を終えると多くの部分は再生されることなくこの地球上で処分されることになります。
木材等、同じ地球上の貴重な資源を用いるのであれば、壊れないように丈夫につくることにより長持ちしますし、それに掛かる費用はもしかしたらそれほど大きな比率を占めることもないのかもしれません。
製造面においては、実績に裏打ちされた既存の技術を用いた製法が最も効率が良くコストも抑えられていると考えがちのようですが、先ずはこれを見直すことで同等コストにてもっと良いものがつくり出される可能性も否定することなく柔軟な姿勢も必要になると思われます。
何事も現状を大きく変えることは難しいと思われますが、小さなことからでも確実に実行することを強く意識する必要がありそうです。
2019/12/07 | Blog
誰のためのインテリアコーディネイトなのか…、疑問に感じることが少なくありません。
必ずしもすべてに当て嵌まるものではないことは重々承知していますが、どうやら構造的な問題がありそうです。
施主にとっては少しでも安く家具やその他インテリア製品を購入したいとの意識が働くことも一般的でしょうし、供給側の多くはインテリアフェアと称してまとめてそれらを提案/販売する機会を設けています。
それらにメーカーとして参加することは当然メリットがあることからもお互いの思惑が一致したところで成り立っていることは間違いありません。
施主にとっては安く購入することが可能となり、何よりもコーディネイトされた一式をまとめて購入することが可能な点が大きなメリットと感じることが少なくないものと思われます。
多くの場合そこにはプロのコーディネイターが介在することになり、施主にとってもそれゆえ安心との気持ちになりお任せすることになるのでしょう。
ここまでは自然な流れとして特別違和感を覚えることはないのですが、問題はそのあとのコーディネイトの中身にあり、具体的なその内容と言う意味合いではなく製品の選定基準にあります。
いろいろな意味においてそれを選定することが自身のメリットに繋がることも少なくないようで、その背景としてはコーディネイトと言うソフト面のフィーがしっかりと定まっていないことがあるようです。
それゆえ、もしかするとそのコーディネイトはベストなものになっていない可能性も否定できず、またそのような背景からも結果としてパターン化することも珍しくないように感じます。
これは業界全体が抱える問題とも感じるため、やはりソフト面の重要性についていろいろな立場から理解することだろうと考えます。
2019/11/27 | Blog
家具に限らず、売れているものは往々にして類似性が高いデザインのものが増えてくるものです。
当然のように元祖と言われるものは存在するのでしょうが、それがかなり前に生まれたものであればその当時を知らない世代にとっては既に何が元祖なのか分かりません。
競合するメーカー間においても、類似品が出てくるとどっちが元祖だとかとの内容も聞こえてくることもありますが、本当の元祖は別にあることも少なくないように感じます。
多少なりともデザインソースと言うものは存在するものですが、デザイナーの場合はプライドもあるため自制心が働くものです。
しかしながら古い体質の家具メーカーにおいては、未だにデザイナーに依頼することなくすべてを社内で完結させるところも少なくないようです。
そのような場合は類似品問題が少なからず発生するようでもあり、そうなりやすい背景があることは容易に想像が付きます。
先日もある壁面収納家具メーカーのショールームにお邪魔することになったのですが、いろいろなソースがベースになっていることからもいろいろなテイストが混ざり合っていることが見えてきます。
造作家具の性質上、明確なコンセプトが見えない方が返って良いのかもしれませんので一概に言えないものの、何らかの変化をつけるためにと例えば異種素材を取り入れる等の工夫は見られても感動を与えるような製品には仕上がっていないものです。
やはり明確なコンセプトが必要なのでしょうし、独自性の高いデザイン性でなければ感動を与えることは難しいことも再確認することになりました。
オーセンティシティ家具においては、類似品が生まれる余地がないくらいの唯一無二の存在で在り続けたいと思っているところです。